節分の食べ物の意味は?地域によって違う食文化も詳しく解説!

1月が過ぎればあっという間に節分がやってきます♪

お父さんが鬼のお面をかぶって、子供たちが豆まきをするのは定番の光景ですね。

節分には色とりどりのお料理が並びますが、そのお料理の一つ一つにはきちんとした意味があることを知っていますか?

今回は節分に食べることで縁起がいいとされているお料理をたくさんご紹介します♪

ぜひ、ご覧ください。

節分の食べ物の意味

恵方巻き

恵方巻は、その年の恵方(縁起の良い方角)に向かって黙って願い事をしながら食べると、厄除けになり、願い事が叶うとされています。

この風習は大阪のすし・のり関連業界から始まったとされ、商売繁盛や海苔の消費促進のために広まったと言われています。

恵方とは、その年の福を司る神様「歳徳神」がいる方向のことです。この方向に向かって行うことはすべて吉とされています。

食べ方のポイント

・恵方巻を切ることは「縁を切る」ことを意味するため、1本丸ごと食べるのが主流です。

・その年の恵方に向かって食べることで、縁起が良くなるとされています。

・黙って願いごとをしながら食べる: 食べ終えるまで言葉を発さず、願いごとを頭に思い浮かべながら食べることで、運が逃げず願いが叶うとされています。

 

節分に豆をまくのは、邪気や魔物を追い払い、新しい年に幸運をもたらすための伝統行事です。豆まきの由来は古代中国の「追儺(ついな)」という儀式にあり、室町時代から日本でも行われるようになりました。

豆をまく理由としては、豆が「魔目(まめ)」や「魔滅(まめ)」に通じることから、鬼の目を狙って豆を投げることで魔を滅ぼすという意味があります。また、豆を炒ることで「魔目を射る」という語呂合わせもあります。

節分の日には「鬼は外!福は内!」と叫びながら豆をまき、まいた豆を年齢の数だけ食べることで、一年の健康と幸運を願います。

 

福茶

福茶は、無病息災や健康長寿を願って飲まれるお茶で、平安時代から続く伝統があります。

 

イワシ

節分にいわしを飾ったり食べたりする風習には、魔除けや厄払いの意味があります。
特に「柊鰯(ひいらぎいわし)」と呼ばれる、いわしの頭に柊の枝を刺して玄関に飾る風習が有名です。これは、いわしを焼いたときの煙とにおいで鬼を追い払い、柊の葉のトゲで鬼の目を刺すとされています。

また、いわしを食べることで体内の邪気を払うとも言われています。節分にいわしを飾る風習は主に西日本で見られますが、関東や東北の一部地域でも行われているようです。

 

しもつかれ

主に栃木県や茨城県など北関東地方で伝統的に作られている郷土料理です。節分の豆まきで余った大豆や、正月に食べた鮭の頭、そして大根や人参などの根菜を酒粕で煮込んで作ります。

この料理は、特に初午の日(2月の最初の午の日)に作られることが多く、無病息災を祈る縁起物として知られています。

五穀豊穣を願うため、赤飯とともに稲荷神社にお供えする行事食でもあります。魔除けや厄除けなど縁起のよい意味があり、正月や節分に食べられるようになりました。

地域によっては「すみつかれ」や「しみつかれ」ともいわれています。

 

鬼除け汁

鬼除け汁は、炒り豆が食べにくい小さな子供や高齢者のために考案されました。蒸し大豆を使うことで、食べやすく、栄養バランスも良い料理となっています。

鬼除け汁には、豚肉、大根、人参、ごぼう、こんにゃく、里芋、豆腐、きのこなど、さまざまな具材が使われます。
特に、縁起が良いとされる7つの具材を入れることがおすすめ。

食べると厄除けになるといわれています。別名で「節分汁」とも呼ばれています。

 

けんちん汁

節分にけんちん汁を食べる風習は、特に関東地方で見られます。
けんちん汁は、大根やにんじん、ごぼう、こんにゃく、豆腐などを使った具だくさんの汁物で、寒い時期に体を温めるために食べられてきました。

けんちん汁は、鎌倉の建長寺で修行僧が作った「建長汁」が転じて「けんちん汁」になったという説と 中国の普茶料理「巻繊(けんちゃん)」が変化して「けんちん汁」になったという説があります。

 

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そば

そばは切れやすい食べ物であるため、厄を断ち切るという意味が込められています。
また、そばの長く細い形状から、長寿を願う意味があるというのも有名ですね。

節分は季節の変わり目を示し、特に立春の前日として新しい一年の始まりを祝う日とされていることから新しいスタートを祝うという意味もあります。
節分そばを食べる地域は限られており、特に長野県や島根県などでよく見られます。

 

地域ごとの節分料理

関東

・福豆(ふくまめ)
豆まきに使う炒った大豆で、年齢の数だけ食べる習慣があります。これは邪気を払うためのものです。

・いわし
焼いたいわしを食べることで、鬼を追い払うとされています。いわしの頭をヒイラギの枝に刺して玄関に飾る「柊鰯(ひいらぎいわし)」という風習もあります。

・麦飯(むぎめし)
いわしと一緒に食べることが多く、厄払いの意味があります。

・けんちん汁
精進料理の一種で、野菜を油で炒めてから煮込む汁物です。節分には邪気を払うために食べられます。

・しもつかれ
栃木県を中心に食べられる料理で、節分の豆や正月の残り物を使って作ります。

 

関西

・恵方巻き
節分の日に、その年の恵方(吉方位)を向いて黙って一本丸ごと食べる太巻き寿司です。これにより、福を巻き込み、無病息災を願います。

・いわしの塩焼き
いわしを焼くことで出る煙や匂いが鬼を追い払うとされ、玄関先に焼いたいわしの頭を飾る風習もあります。

・福茶
昆布や梅干し、黒豆などを加えたお茶で、福を招く縁起物として飲まれます。

 

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まとめ

さて、節分の食べ物の意味は?恵方巻の由来も詳しく解説!はいかがだったでしょうか。

江戸時代まで節分は新年を迎える前のイベントとして、厄を落とし幸福を迎えるという意味がありました。

近年の節分にもその名残が残っています。

節分に縁起のいいお料理を食べて、幸せな一年を送りましょうね♪

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