『わたしの幸せな結婚』第7巻では、美世と清霞の待ち望んだ祝言が描かれています。
この記事では、第7巻の主なエピソードを振り返ります。内容にはネタバレが含まれますので、ご注意ください。
この記事を読むとわかること
- 美世と清霞が迎える祝言の直前に発生した波乱
- 美世にかけられた呪いの真相と、その克服を通じて深まる二人の絆
- 祝宴に集う仲間たちとの交流
- 新たな伏線
祝言の前に立ちはだかる試練
美世と清霞が待ち望んだ祝言。しかし、当日の朝、清霞が式場に現れないという状況に、美世は深い不安に包まれます。
前日、清霞に急な呼び出しがあり、対異特務小隊として「土蜘蛛の脚」という強力な呪物の処理に向かいました。清霞は婚礼の時間を気にしつつも、この危険な任務を放置できないと判断し、現場に残ることを決意します。
美世は花嫁衣装をまとい、支度部屋で清霞を信じて待ち続けます。時間が迫る中、美世のなかで「清霞を信じる」という思いと「このまま式が中止になってしまうのではないか」という不安が交錯します。
危険な緊急任務「土蜘蛛の脚」
「土蜘蛛の脚」とは、異形にまつわる呪物の中でも特に危険な存在です。清霞の部下五道佳斗の父親で、優秀な隊長だった五道壱斗の命を奪った因縁の品だったのです。
清霞は冷静に部下たちを指揮しますが、内心では美世を待たせていることに罪悪感を抱いていました。最終的に、対異特務第二小隊からの救援が到着したことで任務を部下に引き継ぎ、急いで婚礼会場へ向かいます。
美世にかけられた呪い
一方、美世は自身にかけられた呪いの影響に苦しんでいました。この呪いは、美世が言いたいことと反する発言をしてしまうもので、彼女の心に深い不安を与えています。
清霞の父正清は、美世の様子を見て呪いに気付きます。
夫婦の絆を試される
美世と清霞の関係に突如として生じた不和。それは、美世にかけられた呪いによるものでした。この呪いの影響で、美世は本心とは裏腹な言葉を口にしてしまい、清霞との間に不安と誤解を生じさせます。
しかし、二人が互いの想いに向き合うことで、この問題は少しずつ解決へと向かい、夫婦としての絆を深めていきます。
呪いの背景にあった嫉妬
呪いの原因は、美世が参加した料理教室で再会した小学校時代の同級生、長場君緒(ながば きみお)の行動にありました。君緒は、自分の辛い境遇との対比で美世の幸せに嫉妬し、弱い呪いをかけてしまいます。
この呪いの影響で、美世は清霞に対して冷たい言葉を口にしてしまいました。
しかし、清霞の父正清が呪いの存在を見抜いたことで、美世と清霞は呪いを解く方向へと進むことができました。
清霞は、自身が美世を不安にさせてしまったことに深い反省の意を示し、美世を守り抜くという強い決意を新たにします。
清霞の決断と二人の未来への想い
呪いが解けた後、清霞は改めて美世に自分の想いを伝えます。彼の真摯な態度は、美世の心を深く動かしました。美世もまた、清霞に対する自分の気持ちを素直に伝えます。
清霞は、軍人としての役割よりも美世と共に歩む人生を選ぶという決断を固めます。この選択には、彼が美世の「夢見の力」を守ることが自分の使命であるいう確信がありました。
二人の絆は、呪いという試練を通じてさらに強固なものとなります。
家族や仲間たちと迎えた祝言
多くの困難を乗り越えて迎えた祝言の日は、二人にとって新たなスタートを切る特別な日です。
清霞が任務から駆けつけ、祝言は無事に挙行されました。家族や仲間たちが二人を温かく祝福します。
正式に夫婦となる
桜が舞う中、清霞と美世は神社の本殿へと歩みを進めます。清霞の優しい眼差しに見守られながら、美世は胸に熱い想いを抱きつつ三三九度を交わしました。
儀式の最中、美世は「清霞の妻になる」という実感を強くし、これまでの苦労が報われたことに涙を浮かべます。清霞もまた、美世との未来を想像しながら、彼女への愛情を胸に抱きます。
こうして、二人は正式に夫婦として歩み始めることを誓い合いました。
宴に集う仲間たち
祝宴には家族や親しい仲間たちが集い、美世と清霞を心から祝福しました。元使用人の花、義姉の葉月や義父の正清、義母の芙由、大海渡征、五道、堯人(たかいひと)皇子など、物語に登場する多くのキャラクターたちも顔を揃えます。
宴は賑やかで和やかな雰囲気に包まれました。参加者たちは料理や酒を楽しみながら、二人の門出を盛大に祝います。
試練を乗り越えた二人のこれから
美世と清霞は、呪いという試練や結婚式直前の緊急事態を乗り越え、夫婦として新たな一歩を踏み出しました。大きな区切りを迎え、今後の展開への期待が高まります。
次巻では、新婚生活や二人が直面するさらなる試練が予想されます。また、彼らの周囲の人物たちの思惑や、異能を巡る問題がどのように物語を進めていくのかも注目されます。
新たな伏線
第7巻の終盤では、異母妹である香耶からの手紙が美世に届けられるなど、新たな伏線が登場します。この手紙には、かつて美世に辛く当たった香耶の心境の変化が綴られており、今後の物語で二人の関係性がどう変わるのかが注目されます。
また、清霞が対異特務小隊を退職することにより、軍人としての役割から離れた新たな生活がどのように描かれるのかも興味深いポイントです。
「わたしの幸せな結婚」シリーズの魅力
このシリーズの最大の魅力は、試練を通じて成長するキャラクターたちの姿と、彼らが築き上げる絆にあります。特に美世と清霞の関係は、互いを思いやりながらも、時に誤解や葛藤を乗り越えることでさらに深まっていくのが印象的です。
また、大正ロマンを思わせる美しい描写や、異能をめぐるスリリングな展開もシリーズを盛り上げます。第7巻を読んだ後には、次巻でどのような物語が展開されるのか、ますます期待が膨らむことでしょう。
この記事のまとめ
- 美世と清霞が祝言を迎え、夫婦として新たな一歩を踏み出す
- 呪いの影響や、緊急任務による試練を乗り越える二人の絆
- 祝宴を通じて家族や仲間たちとの絆がさらに深まり、未来への希望が示される
- 今後は、新婚生活や新たな課題が描かれる可能性があり、期待が高まる
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