『キングダム』に登場する「山の民」は、楊端和(ようたんわ)を頂点に数多くの部族が集まる戦闘民族です。
彼らは独自の文化と戦闘スタイルを持ち、秦の重要な戦いで大活躍します。
本記事では、山の民の主要メンバーや部族ごとの特徴、知られざるエピソードを徹底解説!『キングダム』をより深く楽しむための情報をお届けします。
- 『キングダム』に登場する山の民の概要と特徴
- 楊端和を中心とした主要メンバーの詳細
- 山の民の部族ごとの戦闘スタイルと活躍シーン
山の民とは?『キングダム』における彼らの役割と特徴
『キングダム』に登場する山の民は、秦国の西方に広がる山岳地帯に暮らす戦闘民族です。
彼らは多数の部族に分かれており、それぞれ独自の文化や戦闘スタイルを持っています。
物語の序盤では「秦国とは異なる存在」として描かれていますが、信たちと出会い、徐々に秦国と深い関係を築いていきます。
山の民の起源と文化
山の民の起源は明確には語られていませんが、彼らは古くから独自の文化と伝統を守り続けてきた部族です。
各部族ごとに特色があり、例えばメラ族は義を重んじる戦士の集まり、飛馬族は驚異的なスピードで戦場を駆け巡る騎馬部隊です。
また、山の民は一般的な秦国の人々とは異なる言語を話しますが、楊端和やバジオウのように秦の言葉を理解できる者もいます。
秦国との関係と戦いの歴史
物語の中で山の民が秦国と最初に関わるのは、政(後の始皇帝)が王弟の反乱を鎮圧する際です。
このとき、信や河了貂とともに山の民のもとを訪れた政は、楊端和と交渉し、山の民の協力を得ることに成功しました。
その後、山の民は秦軍と共に戦い、合従軍戦や鄴攻めなどの重要な戦いで活躍します。
特に、犬戎族との戦いでは、山の民の結束力と戦闘能力の高さが存分に発揮されました。
楊端和(ようたんわ)とは?山の民の王の魅力
『キングダム』に登場する楊端和(ようたんわ)は、山の民を統率する女王であり、「山界の死王」とも呼ばれる伝説的な存在です。
彼女は数多くの戦場で勝利を収め、秦国のために戦い続ける強き指導者として描かれています。
本項では、そんな楊端和の人物像や戦闘力、そして彼女がなぜ山の民を率いることになったのかを解説します。
楊端和の人物像と戦闘力
楊端和は美しくも冷徹な戦士であり、その圧倒的なカリスマ性で山の民を束ねています。
彼女の特徴として、双剣を自在に操る戦闘技術が挙げられます。
その剣技はバジオウをも驚愕させるほどで、若くして山の民をまとめ上げたことからも、戦闘力と統率力の高さがうかがえます。
また、『キングダム』33巻の巻末では酒が強いが酒癖が悪いという意外な一面も明かされています。
彼女が山の民を率いる理由
楊端和が山の民を率いる理由については、作中で明確には語られていません。
しかし、彼女の生い立ちや強さから考えると、生まれながらの統率者としての資質を持っていたことが分かります。
また、彼女は部族間の争いをまとめ上げ、統一に導いた存在でもあり、山の民にとって欠かせない指導者です。
その結果、秦国と同盟を結び、さらなる戦いへと向かうことになりました。
山の民の主要メンバーとその特徴
楊端和率いる山の民には、個性豊かな戦士たちが揃っています。
彼らはそれぞれ異なる戦闘スタイルや特技を持ち、秦軍の戦いにおいても重要な役割を果たしてきました。
ここでは、代表的なメンバーであるバジオウ、タジフ、シュンメンを中心に、その他の個性派メンバーについても紹介します。
バジオウ:楊端和の右腕
バジオウは楊端和の最も信頼する戦士であり、彼女の右腕として活躍する存在です。
元々はバジ族最後の生き残りであり、幼少期は野生の中で生き抜いてきました。
腰に差した双剣を自在に操る剣士であり、戦場では驚異的なスピードと戦闘力を発揮します。
また、秦国の言葉も理解し、他の山の民との橋渡し役を担っています。
方向音痴という意外な弱点もあり、『キングダム』4巻の巻末ではそれがネタにされています。
タジフ:怪力の持ち主
タジフは、山の民の中でも屈指の怪力を誇る戦士です。
初登場時には、政たちを迎えに来たものの、信に顔の牙を折られるという衝撃的なシーンが描かれました。
その後、信を認めるようになり、共に戦場を駆ける仲間となります。
巨大なこん棒を振り回し、時には岩すらも砕くほどの力を発揮するため、「怪力担当」として重宝されています。
シュンメン:ブラックジョーク好きの戦士
シュンメンは鳥牙族の戦士で、バジオウやタジフと並ぶ実力者です。
初登場は成蟜(せいきょう)の反乱時で、王宮に忍び込み、バジオウの指示のもと戦いました。
特徴として、ブラックジョークが好きな性格が挙げられ、作中では毒のある発言をすることも。
また、ランカイと楊端和を戦わせるという無謀な企みを持っていたこともあり、その大胆さが魅力です。
その他の個性派メンバー
- 黒長老・白長老:楊端和の教育係的存在で、「コリーン」という効果音が特徴的。
- トッヂ・フゥジ・ラマウジ:楊端和軍の主要メンバーで、戦場での活躍が目立つ。
- エンポじィ:猿手族の長老で、崖登りの名人。楊端和を「マンタンワ」と呼ぶ。
山の民の部族一覧と戦闘スタイル
山の民は、楊端和のもとで統一されたとはいえ、多くの部族から成り立っています。
それぞれの部族が異なる戦闘スタイルや特徴を持ち、戦場ではその特性を活かして戦っています。
ここでは、特に印象的な部族であるメラ族、フィゴ族、猿手族・飛馬族・鳥加族について詳しく紹介します。
メラ族:カタリとキタリの兄妹
メラ族は、義を重んじる戦士集団で、特にカタリとキタリの兄妹が有名です。
族長だったカタリは、山の民の中でも指折りの戦士でしたが、犬戎族のブネンによって討たれてしまいました。
その後、妹のキタリが族長を継ぎ、兄の無念を晴らすために戦い続けています。
メラ族の特徴は、半月型の剣を使った戦闘と、圧倒的な戦闘センスです。
フィゴ族:豪快なフィゴ王
フィゴ族は、豪快な気質を持つ戦士たちの部族で、その頂点に立つのがフィゴ王・ダントです。
彼は圧倒的なカリスマ性を持ち、山の民の中でも特に強力な戦士の一人とされています。
フィゴ族は近接戦闘に長けており、特にダントは犬戎王と渡り合うほどの実力を持っています。
彼らの戦闘スタイルは、剛腕を活かした力技の戦闘が特徴です。
猿手族・飛馬族・鳥加族などの特性
- 猿手族:崖を登るのが得意で、城攻めなどで活躍する。エンポじィがその代表的な人物。
- 飛馬族:驚異的なスピードで移動する騎馬戦闘集団。秦軍の戦略的機動力として活躍。
- 鳥加族:弓矢に特化した部族で、遠距離攻撃を得意とする。バジオウ隊の援護を担当。
このように、山の民は部族ごとに異なる能力を持ち、それぞれの役割を果たしながら戦場で活躍しています。
『キングダム』での山の民の活躍シーン
山の民は、『キングダム』の物語の中で秦国にとって重要な局面で何度も活躍しています。
彼らの強さと忠誠心、そして独自の戦闘スタイルは、多くの読者を魅了してきました。
ここでは、特に印象的な戦いである王弟の反乱鎮圧、合従軍戦、鄴攻略戦の3つの戦いを振り返ります。
王弟の反乱時の活躍
山の民が初めて登場したのは、政(後の始皇帝)が王弟・成蟜(せいきょう)の反乱を鎮圧するために協力を求めた場面です。
この時、政は自ら楊端和のもとを訪れ、山の民と秦の未来をかけた同盟を結ぶことに成功します。
王宮奪還作戦では、バジオウやタジフ、シュンメンらが活躍し、反乱軍の最強の戦士だったランカイを倒すという偉業を達成しました。
この戦いを機に、山の民は秦国と深い関わりを持つようになります。
合従軍戦・鄴攻略戦での功績
その後、山の民は秦を守るための戦いにも参戦します。
合従軍戦では、蕞(さい)の防衛戦に援軍として駆けつけ、圧倒的な戦力を持つ趙軍を相手に激闘を繰り広げました。
また、鄴(ぎょう)攻略戦では、楊端和率いる山の民が趙の橑陽(りょうよう)を攻め落とし、戦局を大きく動かすことに成功。
特に犬戎族との戦いでは、楊端和のカリスマ性が光り、多くの山の民が命をかけて戦いました。
映画版での描かれ方
実写映画『キングダム』でも、山の民の活躍は大きな見どころの一つです。
特に楊端和役の長澤まさみさんの演技は高く評価され、映画の中でも圧倒的な存在感を放っていました。
バジオウやタジフのビジュアル再現度も高く、多くのファンを魅了しました。
今後の続編でも、山の民がどのように描かれるのか注目です。
まとめ:山の民の魅力を再確認!
『キングダム』に登場する山の民は、秦国とは異なる文化を持ちながらも、楊端和のもとで統率された強力な戦士集団です。
彼らは独自の戦闘スタイルを持ち、数々の戦いで秦軍を支えながら、時には戦局を左右するほどの活躍を見せています。
物語の中では、バジオウやタジフといった個性豊かなキャラクターが登場し、読者の心を惹きつけています。
また、彼らの活躍は『キングダム』の大きな魅力の一つであり、特に王弟の反乱、合従軍戦、鄴攻略戦といった重要な戦いでは欠かせない存在となりました。
さらに、映画版では迫力あるアクションとキャラクターの再現度の高さが話題となり、山の民の人気はさらに高まっています。
今後の物語の展開においても、山の民がどのように関わっていくのか注目していきたいところです。
彼らの勇姿が再び描かれることを期待しつつ、これからも『キングダム』の世界を楽しんでいきましょう!
- 山の民は秦国西方の山岳地帯に暮らす戦闘民族
- 楊端和が彼らを統率し、秦国と共に戦う
- バジオウやタジフなど個性豊かなメンバーが活躍
- メラ族やフィゴ族など、多様な部族が存在
- 王弟の反乱、合従軍戦、鄴攻略戦で重要な役割を果たす
- 映画版でも迫力ある戦闘シーンが話題に
- 今後の物語でも山の民の動向に注目!
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