【名探偵コナン 世紀末の魔術師】犯人はなぜ右目を狙ったのか？

劇場版『名探偵コナン 世紀末の魔術師』に登場する犯人は、ある歴史上の人物の末裔でした。この記事では、犯人の正体や右目を狙った異常な犯行の動機について解説します。

『世紀末の魔術師』 犯人は！？

『世紀末の魔術師』の犯人は浦思青蘭（ほしせいらん）という女性です。

一見すると落ち着いた雰囲気の女性ですが、その正体は歴史上人物の末裔で、世界を震撼させた殺人犯スコーピオンでした。

表の顔はロマノフ王朝研究家

ロマノフ王朝の歴史に詳しい研究家の浦思青蘭は、知的で冷静な印象の中国人女性です。

その立場を利用してロマノフ王朝の秘宝「メモリーズ・エッグ」に近づいた青蘭は、事件の裏で暗躍しました。

この「表の顔」と「裏の顔」のギャップが、彼女の存在をより不気味なものにしています。

裏の顔は国際指名手配犯

彼女の裏の顔は、スコーピオンと呼ばれる国際指名手配犯でした。

狙撃の名手であり、相手の右目を撃ち抜くという異常な手口を持つ人物として恐れられています。

彼女は、なぜ右目を狙って残虐な犯行を繰り返したのでしょうか。

スコーピオンの犯行

青蘭ことスコーピオンは「メモリーズ・エッグ」を奪うため、関係者を容赦なく殺害します。

右目を撃ち抜いて殺した理由

スコーピオンの犯行の特徴は、「右目を撃ち抜く」という手口です。

これは､彼女の祖先ラスプーチンが暗殺された際に右目を潰されたことへの執着によるもの。

先祖の屈辱を象徴する行為として、標的となる人の右目を徹底的に狙ったのです。

関係者を次々と狙う

怪盗キッドをはじめ、映像作家の寒川竜、美術ブローカーの乾将一など、関係者が次々とスコーピオンに狙われました。

さらに古城では放火を試み、証拠隠滅を図る冷酷さも見せています。

この一連の犯行は、彼女がいかに目的のために手段を選ばない人物であるかを物語っています。

スコーピオンの動機

スコーピオンが事件を起こした根本には、祖先ラスプーチンの屈辱を晴らすという動機がありました。

祖先の屈辱を晴らす

ロマノフ家に仕えていたラスプーチンは、ロシア革命のさなか反逆者として殺されました。青蘭は、その屈辱を晴らそうとしたのです。

ラスプーチンが受けた屈辱を一族の誇りとして背負い、過去への復讐心に基づいて彼女は行動しました。

この点が、他のコナン映画の犯人とは異なる重みを持っています。

ロマノフ家の財宝「メモリーズ・エッグ」を狙った理由

浦思青蘭が執拗に狙ったのは、ロマノフ家の財宝「メモリーズ・エッグ」でした。

彼女にとってこれはラスプーチンの正当な遺産であり、一族に戻すべきものと信じていました。

この執念が、彼女を犯罪へと駆り立てたのです。

スコーピオン＝浦思青蘭の真実

『世紀末の魔術師』の犯人浦思青蘭は、表向きは研究者、裏では冷酷な殺人犯スコーピオンという二重の顔を持つ人物でした。

右目を狙う異常な犯行や、ラスプーチンの名誉回復という重い動機は、他の作品の犯人像とは一線を画しています。

彼女の存在が、この映画をより深く印象的なものにしていることは、間違いありません。