第6話のサブタイトルは「誘惑」。
タイトルどおりユージが妖艶なバーのママに翻弄される艶やかな要素も交えながら、無差別銃撃という都市型テロの恐怖を軸に物語が展開する。
1986年11月9日(日曜日)に日本テレビ系で放送され、放送時間は46分。
サブスクでも配信されており、現在でも視聴可能だ。
主役はタカ(舘ひろし)とユージ(柴田恭兵)のコンビで、本話ではとくにユージがストーリーの軸となる「誘惑される側」として描かれる。
メインゲストはバーのホステス・緑役の風祭ゆきで、日活ロマンポルノの黄金期を支えた実力派女優ならではの憂いある演技が話題となった。
そのほか宮本浩二役、金森役など複数のゲストが事件の複雑な人間関係を立体的に描く。
シリーズ前半の典型的な「横浜ハードボイルド」路線を象徴する一話でもある。
「あぶない刑事」第6話「誘惑」
ユージ😎に万が一の事があるとすぐ撃てるように控えているタカ😎
もう大丈夫とハンマーを下ろして静かに去っていく姿にユージ😎への愛を感じます🥰#あぶない刑事#BS日テレ pic.twitter.com/0ZJ31lFttV
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あぶない刑事 第6話はバーのママと宝石強盗が絡む緊迫のサスペンス:あらすじ
バーの経営者が銃殺され、容疑者・宮本が逮捕される
横浜のバー「ノーザン・ライト」の経営者・永井が何者かに銃殺された。
捜査に乗り出したタカとユージは、バーで働くホステス・緑(風祭ゆき)の証言を手がかりに捜査を進める。
妖艶な雰囲気を漂わせる緑は、男たちを惑わせる存在として描かれ、ユージもその「誘惑」に揺さぶられながらも冷静に証言を引き出そうとする。
緑の証言から浮上した容疑者・宮本浩二が逮捕され、事件は解決に向かうかに見えた。
「釈放しなければ、無差別銃撃を行う」——脅迫電話が入る
ところが、宮本の逮捕直後、港署に1本の脅迫電話が入る。
「宮本を釈放しなければ、横浜・伊勢佐木町で無差別に通行人を射殺する」という内容だった。
都市型テロにも等しい予告に捜査は一気に緊迫する。
タカは犯人の車両を追跡すべく愛車のスズキGSX750E(通称「ベコ」)にまたがり、伊勢佐木町の街へと飛び出す。
脅迫者は前科者の金森であることが判明し、捜査の焦点は金森の行方と目的を探ることへと移っていく。
3年前の宝石強盗——過去の共犯関係が浮かび上がる
尋問を重ねる中で、宮本はついに重大な事実を打ち明ける。
3年前に発生した宝石強盗事件——その犯行は永井・金森・宮本の3人による共犯だったというのだ。
つまり金森は、かつての共犯者である宮本を釈放させることで、何らかの利益を守ろうとしていた。
事件は単純な殺人から、3年越しの共犯者同士の駆け引きへと様相が変わり始める。
タカとユージはこの構図を踏まえて、金森との接触を図ろうとする。
根岸森林公園での取引——金森もまた銃殺される
脅迫者・金森の要求に応じるため、タカとユージは宮本を連れて指定場所・根岸森林公園へ向かう。
加藤昭男作の彫刻「鳥を呼ぶ」が立つ第一駐車場の正門付近で金森との接触を試みるが、事態は予想外の展開を迎える——金森もまた、何者かによって銃殺されてしまうのだ。
永井に続き金森まで。3年前の宝石強盗の共犯者たちが次々と消されていく状況に、タカとユージは「本当の黒幕」の存在を意識し始める。
真相解明——背後に潜む黒幕の正体
2人の共犯者が相次いで銃殺されるという異常な展開の中で、タカとユージはただひとり生き残った宮本を守りながら、3年前の宝石強盗に潜む真の黒幕へと迫っていく。
捜査の過程でバーのママ・緑の存在が再浮上し、「誘惑」というタイトルが持つ多義的な意味が明らかになっていく。
銃撃戦を経てタカとユージは事件の真相を暴き、横浜の街に平和を取り戻す。
「あぶない刑事」第6話「誘惑」
緑から拳銃を受け取り瞳を閉じるユージ😎ユージの表情から事件の哀しみが伝わります😿#あぶない刑事#BS日テレ pic.twitter.com/nbpcpYZarX
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あぶない刑事 第6話はバーのママと宝石強盗が絡む緊迫のサスペンス:テーマと見どころ
第6話のテーマは、タイトル「誘惑」という言葉の二重の意味にある。
表層的には妖艶なバーのママ・緑によってユージが「誘惑」される艶やかな要素が描かれるが、物語の深部では「3年前の宝石強盗が生み出した欲望と裏切り」こそが最大の「誘惑」として機能している。
共犯者たちは金銭という誘惑に負けて犯行に及び、やがてその欲望が互いを滅ぼし合う構図は、シリーズ前半の正統派ハードボイルドを体現している。
アクション面では、タカがスズキGSX750E「ベコ」に乗り、伊勢佐木町を舞台に犯人の日産ローレル(C231型後期型セダン)を追跡するバイクチェイスシーンが圧巻だ。
スーツ姿のままバイクを颯爽と操り、手放し運転で銃を撃つという大技まで繰り出すこのシーン——これが後に「タカのバイクアクションの十八番」として視聴者に定着するきっかけとなった記念碑的な場面でもある。
風祭ゆきが演じるバーのママ・緑は、本話の鍵を握るキャラクターだ。
スレンダーな美貌と憂いのある演技は男性視聴者を魅了しただけでなく、物語における「誘惑」の象徴として機能している。
彼女の証言ひとつで事件の構図が動いていく——そのドラマ的な位置づけが、本話の緊張感を終始支えている。
あぶない刑事 第6話はバーのママと宝石強盗が絡む緊迫のサスペンス:まとめ・総評
第6話「誘惑」は、バーの殺人事件から都市型テロの脅威、そして3年前の宝石強盗という過去の共犯関係へと重層的にストーリーが展開する、シリーズ前半の傑作のひとつだ。
ユージが妖艶なバーのママに翻弄されるという「誘惑」の描写はコミカルさを帯びているが、その背後では欲望が人を滅ぼす古典的なハードボイルドの構図がしっかりと機能している。
アクション面でも、タカがスズキGSX750Eに乗って手放し運転で銃を撃つという「十八番」が初めて披露されるなど、シリーズ史上においても記念碑的な場面を含む一話だ。
風祭ゆきの存在感、根岸森林公園や伊勢佐木町という横浜の名所を活かしたロケ、そして二字熟語タイトルの多義性——あらゆる要素が高い密度で詰まった第6話「誘惑」は、「あぶない刑事」の魅力をこれ一本で体感できる凝縮された46分間といえる。


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