パリピ孔明、中国語のセリフ!?

ドラマ

ドラマ「パリピ孔明」を観ていて、「なぜ劉備のセリフが中国語なの?」と疑問に思った視聴者は少なくない。

その答えは、作品の世界観にある深いこだわりと、起用された俳優の特別な才能にあった。

今回はそんな「パリピ孔明」の中国語のセリフについて深掘りして行きたい。

パリピ孔明、中国語のセリフ!?:「パリピ孔明」とはどんなドラマか

2023年9月27日にフジテレビ系でスタートしたドラマ「パリピ孔明」は、「ヤングマガジン」(講談社)連載の同名人気漫画(原作:四葉夕ト、漫画:小川亮)を実写化した作品だ。

累計発行部数160万部を超える原作の世界観を、向井理が主演を務める形でドラマ化した。

物語の中心にいるのは、三国時代の天才軍師・諸葛亮孔明(向井理)。

彼が現代の東京・渋谷にハロウィンの夜に転生し、歌手を目指す月見英子(上白石萌歌)と出会う。

孔明は自身の卓越した知略を駆使して「軍師(マネージャー)」として英子を成功へ導く、音楽青春コメディーである。

パリピ孔明、中国語のセリフ!?:なぜ劉備のセリフは全編中国語なのか

ドラマを観た多くの視聴者が「劉備だけ中国語?」と首をかしげた場面が、第1話から何度も登場する。

これについて制作サイドは公式SNSで明確に答えている。

「最初は、1話の冒頭の中国パートの言語をどうするかという話があり、転生前だから台詞は中国語なんじゃないか?という話になりました。

そこに被るナレーションも中国語にした方が不思議な説得力が出せるのでは?という発想で中国語になりました。

日本の時代劇と同じように、(実際の古代の発音とは異なりますが)古風な言い回しにしています」— パリピ孔明公式SNS「#パリピ孔明がお答えします」より

つまり、現代に転生する前の孔明や劉備たちは三国時代の中国に生きていた人物であるため、「転生前だから中国語でしゃべる」という世界観上の一貫した論理が背景にある。

単なる演出的な気まぐれではなく、物語の時空間的なリアリティを支えるための意図的な選択なのだ。

さらに、現代パートのナレーションも中国語にすることで「不思議な説得力」が生まれるという判断が加わった。

実際の古代中国語の発音とは異なるが、日本の時代劇における古風な言い回しと同じアプローチで、視聴者に異世界・異時代の感覚を与えることに成功している。

パリピ孔明、中国語のセリフ!?:劉備を演じたのは誰?ディーン・フジオカという必然

全編中国語でセリフを話すという難役の劉備を演じたのが、ディーン・フジオカだ。

ミュージシャン・俳優・モデル・映画プロデューサーと多彩な顔を持つ彼は、日本語だけでなく英語・中国語・広東語・インドネシア語を話すマルチリンガルとして知られている。

劉備は孔明の「かけがえのない主君」として物語の根幹に関わる人物。

2人はかつて「天下泰平の世を作ろう」と約束し合った盟友でもある。

劉備の死後も、その約束を果たすべく孔明は尽力するが、夢かなわず亡くなってしまう。

現代に転生した後も孔明は折々に劉備の幻影を見る、という形で劉備が登場する。

ドラマのセリフとナレーションを全編中国語で担当したディーンは収録を振り返り、「いわゆる時代劇風の普段使わないような慣れない言い回しが多かったので、なかなかのムチャブリでした(笑)」とコメント。

その難しさを認めながらも、流暢な中国語で堂々と演じきった。

パリピ孔明、中国語のセリフ!?:視聴者がSNSで沸騰した理由

放送開始直後から、ディーンの中国語を巡るSNSでの盛り上がりは凄まじかった。

「パリピ孔明」はトレンド1位を獲得し、特に劉備のシーンへの反応は熱狂的だった。

「中国語で無双するおディーン様の劉備が、文字通り異次元」X(旧Twitter)より

「普通にこれで三国志も観たい」X(旧Twitter)より

「フジは本当にディーン・フジオカの使い方をわかってる」X(旧Twitter)より

「瞬間でしか出てこないのに劉備の破壊力凄まじいな」X(旧Twitter)より

「美の暴力」「おディーン様には惚れるしかなかった」「見事なキャスティング」といった声も相次ぎ、中国語ナレーションについても「完璧」「声最高」「中国語上手すぎる」と絶賛の声が続いた。

ディーンの劉備にハマりきった視聴者からは「本気で三国志系の映画とか出てほしい」「今後三国志系の映像作品でディーンを採用してくれたら」という要望まで生まれた。

パリピ孔明、中国語のセリフ!?:中国語セリフが生み出す「異次元感」の正体

「なぜ中国語?」という疑問の答えは、作品の世界観を守るための論理的な選択だった。

転生前の三国時代パートは中国語で語られることで、現代の渋谷パートとの対比が際立ち、孔明が本当に「異なる時代から来た人物」であるリアリティが強化された。

そしてその役割を、中国語を母語レベルで操るディーン・フジオカが担ったことで、演技のクオリティが作品の本気度をさらに引き上げた。

パリピ孔明における中国語セリフは、「目立つためのギミック」ではなく、「世界観を支える必然」だったのだ。

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