薬屋のひとりごと7話ネタバレ解説！園遊会の簪が意味するものとは？

アニメ「薬屋のひとりごと」第7話では、猫猫が10ヶ月ぶりに実家へ里帰りする姿が描かれます。このエピソードでは、園遊会での簪の意味や、里樹妃を取り巻く陰湿ないじめ、スープに仕込まれた毒の謎が深堀りされます。

さらに、物語に登場する簪が持つ特別な役割や、猫猫と壬氏、李白の関係性にも新たな展開が！第7話の見どころを詳しく解説していきます。

園遊会の簪が意味する二つの役割とは？

アニメ「薬屋のひとりごと」第7話では、園遊会で贈られる簪（かんざし）が重要な鍵を握っています。

この簪には大きく分けて二つの意味があり、物語の進行やキャラクターの関係性に深く影響を与えます。

ここでは、簪が持つ「婚約の象徴」としての役割と、猫猫にとっての特別な意味を解説していきます。

婚約の象徴としての簪

園遊会で男性が女性に簪を贈る行為は、婚約や求愛の意思表示とされています。

高貴な身分の男性たちが、自分が好意を寄せる女性にこの贈り物をすることで、後宮内での公認の関係を築こうとするのです。

今回、猫猫が簪を受け取った相手として描かれたのは壬氏と李白の二人。

侍女たちが猫猫に「おめでとう！」と声を掛ける場面からも、この簪が持つ婚約の象徴としての意味が分かります。

猫猫にとっての通行手形

一方、猫猫はこの簪を後宮から出るための通行手形と考えています。

彼女にとっては、求愛のシンボルというより、自由を手に入れるための道具に過ぎません。

園遊会で簪を受け取った相手との「里帰り」が許される仕組みを利用し、猫猫は李白を選んで自分の計画を進めます。

この行動は彼女の冷静で合理的な性格を表しており、婚約の象徴として簪を見る周囲とのギャップを際立たせています。

里樹妃を襲う後宮での陰湿ないじめ

第7話では、里樹妃が後宮の厳しい環境に苦しむ様子が描かれています。

侍女たちによる陰湿ないじめや、妃たちの権力争いの中での孤立が明らかになり、後宮での複雑な人間関係が浮き彫りとなります。

ここでは、侍女たちの策略と毒入りスープ事件について詳しく見ていきましょう。

侍女たちの策略と衣装の色

後宮では、妃たちは自分の地位を象徴する色の衣装を着用するのが通例です。

しかし、里樹妃は今回、玉葉妃と同じ濃い桃色の衣装を身に着けて登場しました。

これは、侍女たちが意図的に彼女にその衣装を勧め、後宮内で恥をかかせる策略でした。

「濃い桃色」は玉葉妃の象徴とされる色であり、これを選んだ里樹妃は空気が読めないと見なされ、侍女たちのいじめが加速します。

毒入りスープ事件とその真相

さらに、園遊会では毒入りスープが提供されるという事件も発生しました。

猫猫が調査を進める中で、スープの器に触れた人物として4人の容疑者が浮かび上がります。

• スープをよそった者
• 配膳を担当した者
• 里樹妃の毒見役
• もう一人の誰か

特に「もう一人の誰か」が怪しいとされますが、この事件の背景には、侍女たちが里樹妃を陥れようとした陰湿な嫌がらせが隠されていることが判明します。

毒見役の侍女が配膳を変えた理由を追及した際、猫猫は「いじめです」と答えます。この一言で、事件の根底にある後宮の暗い現実が浮かび上がりました。

猫猫の里帰りと緑青館での再会

後宮での緊張した日々を過ごしていた猫猫ですが、第7話ではついに「緑青館」への里帰りが描かれます。

幼少期を過ごした場所での再会やエピソードは、彼女の過去や家族関係を深く知る手がかりとなります。

ここでは、医師である羅門との再会と、猫猫とやり手婆の独特な関係性に注目してみましょう。

羅門との再会が示唆する過去の因縁

猫猫の里帰りで最初に再会したのは養父である羅門でした。

羅門は優秀な医師でありながら、患者に無償で薬を配るなど人の良さが際立つ人物です。

猫猫は彼の膝の状態を気遣い、薬草採集などの負担を軽減したいと考えています。

再会の中で羅門が「後宮か、因果だねぇ」と呟いた言葉が印象的です。これは猫猫の過去と後宮の繋がりに関する伏線となっているかもしれません。

やり手婆とのやり取りと猫猫の背景

猫猫が育った妓楼「緑青館」を取り仕切るやり手婆は、彼女にとって一種の育ての親的存在です。

やり手婆は再会早々、10ヶ月も消息を絶っていた猫猫を叱責しますが、その裏には彼女を心配する気持ちも見え隠れします。

一方で、やり手婆は猫猫を妓女にしたいという意図を持っています。これは、猫猫の才能や素性を熟知しているからこその発言とも考えられます。

やり手婆が羅門や花街のスター妓女たちとの間でどのような思惑を抱いているのか、今後の展開に期待が高まります。

壬氏と李白、簪を巡る駆け引き

園遊会で猫猫に簪を贈った壬氏と李白ですが、7話ではその選択を巡る駆け引きが描かれます。

この場面では、猫猫が李白を選んだ理由や、壬氏の複雑な感情が明らかになります。

二人の間に生じる微妙な関係性と、それに対する猫猫の冷静な対応が見どころです。

猫猫が李白を選んだ理由

猫猫は壬氏ではなく李白に簪を頼って里帰りを計画します。

李白は優秀な武官でありながら、若手ながらも隊を率いるほどの実力者です。しかし猫猫は、彼の立場を考慮することなく、自分の目的を達成するために頼み込みます。

李白は当初、この要請に激怒しますが、猫猫が花街のスター妓女「三姫」を交渉材料として持ち出すことで、彼を説得することに成功します。

この場面は、猫猫の抜け目のない交渉術が際立ち、物語に緊張感とユーモアを与えています。

壬氏の心情と隠された身分

一方で、猫猫が李白を選んだことにより、壬氏は強い失望感を抱きます。

壬氏は園遊会で猫猫に簪を渡し、彼女が自分を選ぶと信じていました。それにもかかわらず、彼女が李白を選んだことに愕然とします。

さらに、壬氏が簪として贈ったものには「麒麟」の紋様が施されており、これは非常に高貴な身分の証です。

この紋様が壬氏の真の身分を暗示しており、彼の過去や隠された背景に対する興味が深まります。

まとめ：薬屋のひとりごと7話が示す新たな謎

アニメ「薬屋のひとりごと」第7話は、猫猫の里帰りを通して物語の新たな局面を描きました。

園遊会での簪のやり取りや、後宮でのいじめ問題、壬氏と李白の関係性が複雑に絡み合い、さらなる謎が提示されました。

ここでは、次回以降に繋がる伏線と、壬氏の簪が暗示する秘密について整理します。

物語が次回に繋がる伏線とは？

今回のエピソードでは、羅門の「後宮か、因果だねぇ」という言葉や、壬氏の隠された身分に関する暗示が描かれました。

これらの要素は猫猫の出生の秘密や、後宮内でのさらなる事件に繋がる伏線として機能しています。

また、園遊会での簪が持つ「婚約」の意味や「通行手形」としての使い方が今後の展開にどのように影響するのか、注目が集まります。

壬氏の簪が物語る高貴な身分の秘密

壬氏が猫猫に贈った簪に施された「麒麟」の紋様は、彼の非常に高貴な出自を示すものです。

なぜそのような人物が宦官として後宮に仕えることになったのか、物語全体の大きな謎として残されています。

猫猫がその事実にどのように関与していくのか、そして壬氏との関係が今後どのように発展するのか、視聴者の期待は高まります。

アニメ7話は物語の節目ともいえる回であり、次回以降も目が離せない展開が続くでしょう。