「私の幸せな結婚」小説第17話では、美世と清霞の正式な婚約、斎森家の没落、美世の母との思い出などが描かれています。
全焼した斎森家を訪れる場面では、美世の母が植えた桜の切り株との触れ合いを通じて、物語の核心へ迫る伏線が描かれます。
この記事を読むとわかること
- 美世と清霞の正式な婚約手続き
- 全焼した斎森家を訪れた美世が過去との決別を果たす
- 幸次の新たな決意と別れ、そして美世の母との思い出
- 清霞が、あらためて真摯な思いを伝える
清霞の愛情に包まれる
美世と清霞の婚約は、書面に名前を書くという簡単な手続きで正式に完了しました。
形式的な儀式はありませんでしたが、この手続きは二人の関係をさらに強固なものとしました。
結婚に向けた準備が本格的に進む中で、美世の心にも新たな希望が芽生えています。
書面一枚で完了
久堂家の格式にとらわれず、清霞の「これで十分だ」という思いが反映されたシンプルな婚約手続き。
美世にとっては、その一枚の書面が、清霞との未来を約束する象徴的なものでした。
これにより、美世は自身の新しい人生を本格的に歩み始めます。
「もし父が文句を言うなら」
清霞の父親は、斎森家との縁談を持ち込んだ張本人でした。
おそらく彼の意図とは異なる形で美世が久堂家に嫁ぎましたが、清霞はそれを心から歓迎しました。
「もし父が文句を言うなら、問答無用で消し炭にする」と語る清霞の言葉には、美世への揺るぎない愛情が表れています。
全焼した斎森家を訪問
美世は、全焼した斎森家を清霞とともに訪れることで、苦しい過去と決別する機会を得ました。
その中で、美世の母が嫁入りの際に植えた桜の切り株が、重要な意味を持ちます。
母が残した桜の切り株
美世が幼い頃に枯れ、切り倒された桜の木。この切り株は、美世にとって母親とのつながりを思い起こさせる重要なシンボルでした。
切り株に触れた瞬間、彼女は母親の存在を感じ取り、不思議な感覚に包まれます。
美世が感じた衝撃
美世は、切り株に触れた瞬間、体に走る鋭い衝撃を感じます。
その感覚の正体は明かされていませんが、美世の中に秘められた何かが目覚める伏線かもしれません。
幸次の決意と別れ
自分の未熟さを痛感した幸次は、新たな決意を胸に抱きます。
美世に対する未練を抱えながらも、彼女の幸せを願う姿が描かれます。
守りきれなかった過去を悔いる
斎森家での過去を振り返り、自分が何もできなかったことを悔やむ幸次。
それでも、美世にとって彼の存在は救いでした。
美世は「あなたがいてくれたから、今の自分がある」と感謝の言葉を伝えました。
新たな道を歩み始める
幸次は、自分を鍛え直すために新しい環境へ旅立つ決意をします。
美世に向けて、「守りたいものを守れる人間になる」と誓いを立てました。
彼の成長が、未来の物語にどう影響するのか期待されます。
あらためて思いを伝える
清霞は、美世に改めてプロポーズをします。
彼の真摯な思いに美世も全身で応え、二人の絆が一層深まりました。
「こんな面倒な男と結婚してもらえるだろうか」
軍人として戦地に赴く可能性や、自身の不器用さを告白しながらも、清霞は「一緒になりたい」とプロポーズしました。
彼の誠実さが、美世の心に深く響きます。
「旦那さまこそ、後悔はしませんか?」
美世は自分の未熟さを認めつつ「共に生きていきたい」という思いを清霞に応えます。
「面倒だなんて思いません。旦那さまこそ、後悔はしませんか?」
この言葉は、彼女自身の新しい人生の始まりを象徴しています。
この記事のまとめ
- 美世と清霞の婚約が正式に成立し、二人の絆がさらに深まる展開。
- 全焼した斎森家を訪れることで、美世は過去との決別を果たす
- 美世の母の思い出と、桜の切り株に触れた際の謎の衝撃
- 幸次は新たな道を歩む決意を固め、美世の幸せを願う
- 清霞の再プロポーズと美世の返事
コメント