『キングダム』の中でも特に注目を集める関係といえば、主人公・信と羌瘣(きょうかい)の絆です。
戦場で幾度となく共に生き抜き、互いに命を預け合う中で育まれた二人の関係は、読者からも「恋愛に発展するのか?」「結婚するのか?」といった期待が寄せられています。
そしてついに第768話で信が羌瘣にプロポーズ!果たして二人の未来はどうなるのでしょうか?
本記事では、信と羌瘣の出会いからプロポーズまでの関係の変遷を時系列で解説し、今後の展開についても考察していきます。
- 信と羌瘣の出会いからプロポーズまでの関係の変化
- 戦場を共にする中で深まった二人の絆と名シーン
- 信のプロポーズの詳細と、今後の結婚の可能性
信ときょうかいの関係はどう始まった?
『キングダム』において、信と羌瘣(きょうかい)は単なる戦友ではなく、互いに特別な存在となっていきます。
そんな二人の関係はどのように始まり、どのように変化していったのでしょうか。
ここでは、彼らの出会いから初期の関係性を振り返ります。
初めての出会いは蛇甘平原の戦い
信と羌瘣が初めて出会ったのは、作中序盤の蛇甘平原の戦い(第49話)でした。
この戦いで、二人は「伍」(戦場における五人組)として共に戦うことになります。
当初の信は、羌瘣に対して「無愛想なクソガキ」という印象を持っていましたが、戦いを通じて彼女の剣技の凄まじさに気づきます。
実はこの時点で、羌瘣は飛信隊の「初期メンバー」の一人でもあり、信にとっても特別な存在になりつつありました。
嬴政暗殺編で女性だと判明!関係の変化
蛇甘平原の戦いの後、嬴政暗殺編(第82話~)において、羌瘣が女性であることが信にバレるという重要な転機が訪れます。
これまで男だと思っていた仲間が実は女性だったと知り、信は驚きを隠せませんでした。
しかし、驚いたのは信だけではなく、羌瘣もまた信に対して特別な感情を持ち始めていました。
王宮で戦うことになった際、羌瘣は事前に信のもとを訪れ「王宮には近づくな」と忠告。
これはつまり、羌瘣が「信に死んでほしくない」と感じていたことの表れであり、すでに特別な信頼関係が築かれつつあったことが分かります。
馬陽防衛戦で副将に!戦友としての絆
その後、二人は馬陽防衛戦(第114話~)で再会を果たします。
この戦いで信は将軍として独立し、自らの隊「飛信隊」を率いることになります。
そして、飛信隊の副将に選ばれたのが羌瘣でした。
ここから二人は単なる仲間ではなく、**将と副将という強い絆で結ばれる関係**へと進展していきます。
さらに、この戦いの中で二人が剣を交えて修行するシーンが描かれます。
羌瘣は普段ほとんど感情を表に出さないキャラクターですが、信との修行では真剣勝負のようなやり取りを見せ、彼に対する特別な感情が見え隠れするようになりました。
二人の距離が縮まる名シーン
信と羌瘣は戦場を共にする中で、ただの戦友からお互いをかけがえのない存在として意識するようになりました。
特にここからのエピソードでは、二人の間に見え隠れする「信頼」「絆」、そして「特別な感情」に注目していきましょう。
飛信隊を離れる決意と信の言葉
山陽攻略戦の後、羌瘣は飛信隊を離れ、自身の宿命である仇討ちを果たす決意を固めます(第202話)。
この時、信は戸惑いながらも羌瘣の決意を尊重し、「帰ってきたらまた一緒に前に進む」と約束しました。
さらに羌瘣の晴れやかな表情を見た信は、思わず「お前やっぱかわいいんだな」と口にしてしまいます。
普段は口下手な信の不意打ちの一言に、羌瘣は驚きながらもどこか嬉しそうな様子を見せました。
このシーンは、**二人の間に淡い恋愛感情が芽生えつつある**ことを強く印象づける場面となりました。
仇討ちを経て戻ってきた羌瘣の「子作り宣言」
仇討ちを終えた羌瘣は、約1年ぶりに飛信隊へと帰還(第364話)。
この時、彼女は仲間たちの前で「信の子を産む」と突然の宣言をします。
これには飛信隊の仲間も驚愕し、信自身も「べ、別に構わんよオレは」と戸惑いながらも、まんざらでもない反応を見せました。
しかし、これは羌瘣が誤った知識を植え付けられていたことが原因で、結果的に「子作り宣言」はなかったことにされました。
とはいえ、羌瘣が「信との未来」を意識し始めたことは確かであり、二人の関係性が大きく進展するきっかけとなりました。
鄴攻略編での急接近!手を繋ぐシーン
鄴攻略戦の最中、二人の関係はさらに近づきます(第550話)。
信が満身創痍の状態で羌瘣の天幕を訪れ、隣で休んでいた際、羌瘣は信の手をそっと握るのです。
これは、羌瘣の一族である蚩尤族に伝わる「命を少しだけ分けて相手に与える」というまじないでした。
しかし、突然のことに驚いた信は慌てて手を離してしまうのです。
もしここで信がそのまま手を握り返していたら、二人の関係はもっと大きく進展していたかもしれません。
信の命を救うため禁術を使った羌瘣
朱海平原の戦いで信は龐煖との激闘の末、命を落としてしまいます(第630話)。
その時、羌瘣は自分の寿命を削る禁術を使い、信を蘇生しました。
この決断は、羌瘣にとって「信がいない未来は考えられない」という強い想いがあったからこそ。
禁術を使う際、羌瘣は異界で亡き幼馴染・羌象と再会し、「いつから信のことが気になっていたの?」と問われます。
そして羌瘣自身も「**会ってすぐからだったかも**」と認めるのです(第632話)。
このシーンは、**羌瘣が信を好きだと明確に自覚した瞬間**であり、二人の関係性において非常に重要な転機となりました。
信のプロポーズと羌瘣の反応
数々の戦場を共に駆け抜けてきた信と羌瘣。
二人の関係は戦友から特別な存在へと変化していきました。
そして、第768話でついに信が羌瘣にプロポーズします。
これまで曖昧だった二人の気持ちは、このプロポーズをきっかけにどう変わったのでしょうか?
趙北部攻略戦での安堵の抱擁
二人の関係が大きく動いたのは、趙北部攻略戦(第754話)です。
桓騎軍が壊滅し、戦場が混乱する中、羌瘣の部隊は敵に囲まれ孤立。
無事を信じて待ち続けていた信の前に、満身創痍の羌瘣が現れます。
信は思わず羌瘣を抱きしめ、そのまましばらく離れませんでした。
羌瘣も最初は驚きながらも、信の気持ちを受け止めるように抱きしめ返します。
このシーンは、言葉ではなく互いの存在がどれほど大切かを実感する瞬間となりました。
尾平の結婚式で信が真っ赤に!
その後、飛信隊の仲間・尾平の結婚式に参加するため、信たちは城戸村へ帰郷します(第767話)。
そこで羌瘣は、羌礼が選んだ煌びやかな衣装に身を包み、普段とは違う姿を披露。
この姿を見た信は、**思わず顔を真っ赤に**してしまいます。
以前、羌瘣が前髪を切った時(第674話)にも顔を真っ赤にしていた信ですが、ここでも明らかに動揺していました。
仲間たちが楽しそうに祝宴を楽しむ中で、**信が羌瘣を特別な存在として意識していることがより鮮明に**なったシーンでした。
第768話で信が正式にプロポーズ!
結婚式の翌朝、信は羌瘣を連れてかつて漂と暮らしていた小屋へと向かいます。
そこは信にとって原点とも言える場所。
桓騎の死を目の当たりにし、「やれることは生きているうちにやっておかないと」と考えた信は、ついに「中華統一の戦争が終わったら俺と結婚してくれないか」とプロポーズします。
今すぐの返事を求めるものではなく、「今のうちに伝えておきたかった」という想いからの告白でした。
羌瘣の答えは?結婚の可能性を考察
信の突然のプロポーズに対し、羌瘣は「嫌じゃない」と返答しました。
しかし、羌瘣には一つの不安がありました。
それは「信が死ぬことが余計に怖くなってしまう」という感情です。
羌瘣は、戦場での自分たちの立場を考えると「恋愛に気を取られていると弱くなるのではないか」と考えていました。
しかし、信は「むしろこの約束があることで、もうひと踏ん張りできる」と答えます。
「二人で生き残って中華統一を果たす」という約束は、二人にとって戦う理由の一つになったのです。
結果として、正式な返事はまだ保留の状態ですが、羌瘣が信のプロポーズを嬉しく思っていることは確かです。
『キングダム』今後の展開と二人の未来
信が正式にプロポーズし、羌瘣もそれを「嫌じゃない」と受け入れました。
しかし、二人はまだ戦場の最前線に立ち続けています。
果たして、戦乱が終わった後に本当に結婚するのか?
ここでは、二人の未来について考察していきます。
中華統一後、本当に結婚するのか?
信の目標は「天下の大将軍」になること。
そして羌瘣もまた、信と共に戦い続けています。
しかし、中華統一が成された後も、信が軍人として生き続けるのかどうかは不明です。
もし信が政(嬴政)の下で新しい国づくりに関わるようになれば、結婚して家庭を持つ可能性は高まるでしょう。
また、羌瘣自身も戦いの中で生きてきた人物ですが、彼女はかつて「子供を産む」という発言をしたこともあります。
これを考えると、戦いが終わった後に二人が家庭を築く未来は十分にあり得ると言えそうです。
戦場での信と羌瘣の関係の変化に注目
これまでの二人の関係は、主に戦場での絆によって育まれてきました。
しかし、プロポーズ後の戦場での関係はどう変化していくのでしょうか?
例えば、これまで通りお互いを信頼して戦えるのか、それともお互いを守りたいという気持ちが強くなり、戦い方に変化が生じるのか。
特に羌瘣は「感情が戦いに影響を与えるのではないか」と懸念していました。
この点が今後のストーリーでどのように描かれるのかが注目されます。
原先生のインタビューから読み解く可能性
『キングダム』の作者である原泰久先生は、過去のインタビューで「信の結婚」について言及したことがあります。
そこでは、「**歴史上の李信には子孫がいるため、作中でも子供を持つ可能性がある**」という趣旨の発言がありました。
つまり、史実通りに描かれるならば、信は将来的に結婚し、子を残すことになります。
しかし、その相手が羌瘣であるかどうかはまだ確定していません。
ただ、作中でここまで丁寧に二人の関係を描いている以上、羌瘣がその相手になる可能性は非常に高いでしょう。
まとめ:信と羌瘣の関係はどうなる?
信と羌瘣は、戦場で出会い、数々の戦いを共に乗り越えてきました。
その中で信頼と絆を深め、やがてお互いを特別な存在として意識するようになります。
そして第768話では、信が「中華統一の戦争が終わったら結婚してくれないか」と正式にプロポーズ。
羌瘣は即答こそしなかったものの、「嫌じゃない」と受け入れており、二人の関係は大きく前進しました。
しかし、戦争が続く限り、二人は命を賭けた戦いの日々を送らなければなりません。
羌瘣は「この関係が自分たちを弱くするのではないか」と懸念を抱いていますが、信は「むしろこの約束が強さに繋がる」と考えています。
このすれ違いが今後の展開にどう影響を与えるのか、注目すべきポイントとなるでしょう。
また、史実では李信には子孫がいることが分かっており、作中でも信が結婚し、家庭を持つ未来が示唆されています。
ここまで丁寧に二人の関係が描かれてきたことを考えると、羌瘣がその相手になる可能性は非常に高いと言えるでしょう。
今後、信と羌瘣の関係がどのように発展していくのか、そして戦争が終わった後に二人がどんな未来を迎えるのか、『キングダム』の展開から目が離せません。
- 信と羌瘣は蛇甘平原の戦いで出会い、戦友として信頼を築いた
- 鄴攻略戦や禁術での蘇生などを経て、二人の絆はより深まる
- 第768話で信が羌瘣にプロポーズし、関係が大きく進展
- 羌瘣は即答しなかったが「嫌じゃない」と受け入れた
- 今後の戦乱の中で二人の関係がどう変化するかが注目ポイント
- 史実を考慮すると、羌瘣が信の結婚相手となる可能性は高い
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