『黒執事』「緑の魔女編」では、物語の核心に迫る驚きの事実が明らかになりました。中でも衝撃的だったのが、「サリン」という史上最強の毒ガスの誕生秘話です。
この記事では、重要なネタバレや「緑の魔女編」をより深く理解するための考察も交えて紹介するので、まだ読んでいない方はご注意ください。
この記事を読むとわかること
- 『黒執事』緑の魔女編におけるサリンの正体とその背景
- サリヴァンが開発した毒ガスと軍の陰謀
- シエルとセバスチャンの策略
「黒執事」緑の魔女編の伏線と真実
「緑の魔女編」では、ドイツ南部の村を舞台に恐ろしい魔女伝説や人狼伝説が登場します。
ここでは、「魔女の呪い」の正体や、「人狼伝説」の真実について詳しく解説していきます。
「魔女の呪い」の正体は科学兵器?
村人たちは、「人狼の森」に足を踏み入れた者が「魔女の呪い」によって異形の姿となり死亡すると信じていました。しかし、その正体は軍が秘密裏に開発していた毒ガス「マスタードガス」でした。
このガスは人間の皮膚や粘膜を溶かし、最終的には死に至らしめる恐ろしい兵器です。軍はこの毒ガスを使い、村全体を「魔女の結界」として閉ざし、外部との接触を断っていました。
「人狼伝説」と毒ガス
「人狼の森」に住むとされていた人狼の正体は、ガスマスクを装着した軍人たちでした。
村人たちはこの「人狼」から身を守るために「緑の魔女」の加護を信じるようになったのです。
執事ヴォルフラムの決断
サリヴァンの執事ヴォルフラムは、もともとサリヴァンを監視し、いざとなれば処分するために軍から派遣された兵士でした。
しかし、サリヴァンと接するうちに、彼女の純粋な知的探究心や無邪気な姿に心を動かされます。
ヴォルフラムは軍に反旗を翻し、サリヴァンを守るために戦います。しかし、彼の行動を「裏切り」と見なした軍は彼を抹殺しようと攻撃しました。
サリヴァンが生成した究極の毒ガス「サリン」
「緑の魔女編」では、魔女伝説や呪いとされていた現象の裏に科学兵器が隠されていたという衝撃的な真実が明かされます。
なかでも重要なのが、「サリン」と呼ばれる毒ガスの存在です。『黒執事』において「サリン」は、天才少女サリヴァンが軍の計画のもとで開発した史上最強の化学兵器として描かれています。
「サリン」という名前の由来と意味
作中でサリンは、「SuLIN」という名称で登場します。この名前には、以下のような意味が込められています。
- Sullivan(サリヴァン):開発者の名前
- Letzt Waffe(最終兵器):ドイツ語で「究極兵器」
- Ideal(完璧な):理想的な化学兵器
- Nebel(霧):広がる性質を持つ毒ガス
つまり、「SuLIN」=「サリヴァンが生み出した究極の毒ガス兵器」という意味を持つことがわかります。
サリヴァンが生まれた「天才育成計画」とは?
サリヴァンは、幼少期から軍による「天才育成計画」のもとで育てられました。これは、兵器開発のために優秀な科学者を生み出すことを目的とした極秘計画です。
この計画では、サリヴァンに倫理や常識を一切教えず、純粋に研究だけに没頭させる環境が作られました。さらに、彼女が「緑の魔女」として村を守るよう洗脳され、結果的に兵器を開発にする道へと誘導されました。
サリヴァンはその天才的な頭脳を活かし、史上最強の毒ガス「サリン」を作り上げてしまったのです。
毒ガス開発の裏にあった陰謀
「人狼の森」に漂う毒ガスは、村人たちが信じていた「魔女の呪い」ではなく、軍が実験的に使用していた化学兵器でした。
軍は、サリヴァンの頭脳を利用し、従来の毒ガス「マスタードガス」を超える新たな兵器を作らせようとしていたのです。
しかし、シエルたちはこの陰謀を暴き、サリヴァンを救い出すために行動を起こします。
サリンを巡る戦い!シエルとセバスチャンの策略
シエルとセバスチャンは、サリヴァンを軍の手から救い出し、サリンの脅威を消し去るために動きます。
サリヴァンを狙う軍との攻防戦
軍は、サリヴァンの開発した「サリン」の生成方法が外部に流出することを恐れ、彼女を抹殺しようとします。これに対し、シエルたちは軍の包囲網を突破し、サリヴァンを救い出します。
戦闘の中で、ヴォルフラムはサリヴァンを庇い、深手を負ってしまいます。しかし、彼の決死の行動によってサリヴァンは無事に脱出できました。
セバスチャンが「サリン」を抹消
シエルは、セバスチャンに命じて「サリン」の生成に関するものを完全に抹消させました。
セバスチャンはサリンの生成法に関するデータをすべて焼き払い、試作品は深い海に沈めました。これにより、「サリン」はこの世から完全に消滅したのです。
シエルが女王に隠したこと
その後、女王のお茶会に招かれたシエルは、「マスタードガス」の存在についてのみ報告し、「サリン」のことは一切伝えませんでした。
この兵器が存在する限り、誰も幸せにはなれないと判断したシエルは、サリヴァンにもこの秘密を墓場まで持っていくよう伝えました。
サリヴァンは人を救う研究へ
サリヴァンは、女王の支援のもと治療薬開発の研究を進めることになりました。彼女の研究は、戦争の道具ではなく、人々の命を救うために使われることになるのです。
女王も、彼女の天才的な頭脳を「人を助けるために使うべき」と評価し、全面的に支援を約束しました。
この記事のまとめ
- 「緑の魔女編」で登場するサリンは、サリヴァンが開発した毒ガス
- 軍は彼女を利用し、新たな化学兵器を生み出そうとしていた
- 魔女の呪いや人狼伝説の正体は、軍の毒ガス実験だった
- ヴォルフラムは軍を裏切り、サリヴァンを守る
- シエルとセバスチャンは軍の陰謀を暴き、サリンを完全に抹消
- サリヴァンは兵器開発をやめ、女王の庇護のもと治療薬開発を研究
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