【黒執事】ファントムハイヴ親子の虜となった狂気の貴族ケルヴィン

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「黒執事 Book of Circus」に登場するケルヴィン男爵は、ファントムハイヴ親子に異常な執着心を抱く狂気の貴族です。

その理由は過去の因縁にありました。ヴィンセント・ファントムハイヴへの憧れ、異常な愛情、そして狂気的な執着の果てに彼が企てた計画とは?

この記事では、ケルヴィン男爵の人物像や彼の企み、そしてシエルとの関係について深掘りします。

この記事を読むとわかること

  • ケルヴィン男爵がシエルに執着した経緯
  • 黒ミサの再現など彼の狂気的な行動
  • ジョーカーやサーカス団員との関係とその結末

ケルヴィン男爵の異常な執着心とは?

「黒執事 Book of Circus」に登場するケルヴィン男爵は、異常な執着と狂気に満ちた貴族です。

彼の狂気の源はファントムハイヴ親子との出会いに遡ります。

なぜ彼はそこまでシエルにこだわり、歪んだ愛情を抱くようになったのでしょうか?

ファントムハイヴ親子との出会い

ケルヴィン男爵がファントムハイヴ親子と出会ったのは、ある夜会でした。そこには、当時の当主ヴィンセント・ファントムハイヴと、幼いシエルがいました。

彼らは洗練された振る舞いと気品を持ち、周囲から「特別な存在」として扱われていました。

このとき、ケルヴィン男爵は彼らに強い憧れを抱きます。

ヴィンセント・ファントムハイヴへの崇拝

ケルヴィン男爵にとって、シエルの父ヴィンセントは「完璧な貴族」でした。知性、品格、カリスマ性、そしてミステリアスな雰囲気を持つ彼に、ケルヴィンは強い執着を持つようになります。

しかし、ヴィンセント本人はケルヴィンを全く覚えていませんでした

自らを「美しく」作り替えた男

ケルヴィン男爵は、ヴィンセントのように「特別な存在」になるため、美容整形や外科手術を繰り返して、自分を理想の姿へ作り変えようとしました。

しかし、その執着は次第に歪んだ形へと変わっていきます。

シエルに対する歪んだ愛と狂気

ケルヴィン男爵の執着はやがてシエルへと向かうことになります。

ファントムハイヴ家が襲撃され、崇拝するヴィンセントの存在を失ったケルヴィンは、絶望の中で生きる意味を見失います。

しかしある日、「子羊」として売られるシエルの存在を知ります。

「シエルが戻ってきた」と歓喜したケルヴィン。しかし、術後間もない彼は、黒ミサの場に赴くことができませんでした。

失われた「月」を求めて

ケルヴィンは、かつて自分が夢見た「ファントムハイヴの世界」を取り戻すため、シエルを手元に置こうとします。

彼にとってシエルは、単なる憧れの対象ではなく、「自分がなりたかったもの」そのものでした。

黒ミサの再現—狂気の宴

連続誘拐事件を解決するため、ケルヴィン男爵の屋敷に向かったシエルとセバスチャン。

彼の屋敷には誘拐された子供たちが囚われており、彼らはケルヴィンの狂気のショーの一部とされました。シエルは、その光景を目の当たりにし、強い嫌悪感を抱きます。

ケルヴィン男爵の最期

ケルヴィン男爵の歪んだ愛は、シエルによって完全に拒絶されました。

「お前のような下劣な者と同じ空気を吸うのも耐えられない」とシエルは言い放ち、ケルヴィンを銃で撃ち殺します

「(黒ミサに参加した者達と死に方を)お揃いにしてくれ…」と懇願するケルヴィンに対し、シエルは冷酷に「芋虫のように這いずって悪魔におねだりするんだな」と嘲笑しました。

ジョーカーとの関係—「お父様」の支配

ケルヴィン男爵は、自分のサーカス団「ノアの方舟サーカス」を通じて、多くの子供たちを支配していました。

その中心にいたのが、団長のジョーカーです。

サーカス団員たちとの出会い

かつて慈善事業に熱心だったケルヴィンは、身体障害をもつストリートチルドレンたちを「ワークハウス」(救貧院)で引き取って、温かい食事や寝所を提供しました。

そして、義手や義足などを与えて、「お父様」と呼ばれ慕われていました。

ケルヴィンの提案で、少年達はサーカス団を結成しました。そして、その命令に従って子ども達を誘拐させられることになります。

ワークハウスの子供たちとケルヴィンの支配

ジョーカーやビーストたちサーカス団員は、ケルヴィン男爵の命令に逆らえませんでした。

彼らはワークハウスに残る弟妹たちのために、ケルヴィンの悪行に手を貸すしかなかったのです。

「お前たちは俺の家族だ」と語るケルヴィンでしたが、彼の愛は歪んだ支配でしかありませんでした。

ジョーカーの苦悩と悲劇

ジョーカーは、最後までケルヴィン男爵を「お父様」として慕い続けました。しかし、シエルによってその幻想を打ち砕かれます。

「元々、人間には奪う者と奪われる者の二種類しかいない。お前たちは、今日僕に未来を奪われる。それだけのことだ。」

シエルの冷酷な言葉に、ジョーカーは笑いながら崩れ落ちるのでした。

ケルヴィン男爵は「黒執事」シリーズの中でも最も異常な敵の一人でした。

この記事のまとめ

  • ケルヴィン男爵は、ヴィンセントを崇拝するあまり、自分の外見を作り変えようとした。
  • シエルを「再び手に入れる」ため、狂気の計画を進めた。
  • 彼の愛は歪んだ独占欲であり、シエルに拒絶されて終焉を迎えた。
  • ジョーカーやサーカス団員たちは、彼の支配のもとで子どもの誘拐や警察官などの殺害を続け、苦しみ続けた。
  • シエルはケルヴィン男爵を殺害し、事件に終止符を打った。

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