【黒執事】サーカス編の死亡キャラとその最期

『黒執事 Book of Circus』（原作の「ノアの方舟サーカス編」）では、サーカス団の一軍メンバーが、ファントムハイヴ家との戦いの中で次々と命を落とします。

この記事では、彼らの死因や背景を振り返ります。

ファントムハイヴ家の使用人たち

サーカス団の一軍メンバーたちは、シエルを誘拐するためファントムハイヴ邸を襲撃します。彼らを待ち受けていたのは、ふだんはドジで頼りない使用人たちの驚異的な戦闘能力でした。

フィニは超人的な怪力で敵をなぎ倒し、分厚い眼鏡を外したメイリンは遠距離から正確無比な狙撃を繰り出し、バルドは重火器を駆使して敵を殲滅しました。

彼らはもともと軍人や暗殺者といった経歴を持っており、そのスキルを駆使してサーカス団を迎え撃ちます。

サーカス団一軍メンバーの最期

「ノアの方舟サーカス団」の一軍メンバーたちは、使用人たちとの激戦の末、壮絶な最期を迎えました。

ジャンボ、ピーター、ウェンディの運命

怪力のジャンボは、フィニとの戦いで力比べに敗れ、壁に叩きつけられて死亡しました。

身軽なピーターとウェンディは、眼鏡を外したメイリンの正確無比な狙撃により次々と撃ち抜かれ、逃げ場を失った末に命を落としました。

ダガーとビーストの壮絶な戦い

ナイフ使いのダガーは、バルドの銃撃からビーストを庇って致命傷を負い、その腕の中で息を引き取ります。

怒りに燃えた猛獣使いのビーストは、鞭を振るい応戦します。小麦粉の粉末が厨房に充満し、バルドの策略によって粉塵爆発が発生。爆炎の中で絶命しました。

ジョーカーの絶望

サーカス団のリーダー的存在であるジョーカーは、ケルヴィン男爵の命乞いをします。そして、シエルに襲いかかるも、セバスチャンによって腕を切り落とされてしまいます。

さらに、慕っていた「先生」から、義肢の材料が子どもたちの骨であることを知らされ、絶望のうちに出血多量で亡くなります。

ケルヴィン男爵と「先生」の狂気

「ノアの方舟サーカス団」の背後には、彼らを利用し続けた黒幕がいました。ケルヴィン男爵と彼の協力者である医師の「先生」です。

彼らの狂気に満ちた計画は、物語の中でも最も残酷な事実のひとつとして描かれています。

ケルヴィン男爵の歪んだ執着とその結末

ケルヴィン男爵は、ファントムハイヴ家に異常な執着を持っていました。

彼はかつてシエルとその父ヴィンセントに憧れ、自らをファントムハイヴ家に釣り合う「特別な存在」にするため整形手術を繰り返します。

しかし、狂気の果てに彼が手にしたのは、自らが愛した理想とはかけ離れた異形の姿でした。

最期はシエルに撃たれ、命乞いをしながら無残に絶命しました。

「先生」が作り出した恐ろしい真実

サーカス団員の義手や義足は、単なる人工物ではありませんでした。それらは、誘拐された子供たちの骨を使って作られていたのです。

「先生」は、純粋に最高の義肢を作ることだけを目的としており、その手段に一切の倫理観を持っていませんでした。

シエルの冷徹な命令

「セバスチャン……こいつらを殺せ！」

「ここを燃やせ」

女王の命令は、事件の犯人捜しと子どもたちの救出でした。しかし、全てを燃やし尽くすよう、シエルはセバスチャンに命令します。

『黒執事 』サーカス編の結末

サーカス編の結末は『黒執事』の中でも特に重く、後味の悪いものでした。サーカス団員たちは過酷な人生を生き抜いてきましたが、無残な死を迎えました。

また、シエルの冷徹な判断やケルヴィン男爵と先生の狂気が、物語をより残酷なものにしています。

最後に残ったのは、誰も救われないまま終わる虚しさと、視聴者の心に深く刻まれる悲しみでした。