北海道の北西部、日本海に面した町「羽幌町(はぼろちょう)」。
この小さな町が、近年ひそかに注目を集めているのをご存じでしょうか?
その理由の一つが、人気少女漫画「君に届け」のロケ地モデルの一部とされていること。
今回は「君に届け」の世界観とリンクするような羽幌町の魅力を、旅の形で段階的にご紹介していきます。
#いかめし北海道6日間周遊
サンセットプラザ羽幌に入ってみると…
なんと!! 「君に届け」のポスターと、サンセットプラザへの爽子ちゃんイラストがありました!! 作者の椎名軽穂さんが羽幌出身であるため、設置されたのだそうです。前回の旅行で見つけられず終いでしたので、大変嬉しく思います。 pic.twitter.com/II2x1mBttw— ㅏハコㅓいㅣかㅏめㅔしㅣ (@HakoIKStation) August 5, 2020
君に届け、羽幌町を巡る旅:「君に届け」の世界と羽幌町
「君に届け」は、椎名軽穂先生による漫画で、2006年から「別冊マーガレット」で連載され、テレビアニメ化、実写映画化もされた大人気作です。
その舞台は、北海道の田舎町。
実際にどこの町かは明示されていませんが、作者の出身地である「羽幌町」がそのモデルのひとつと言われています。
羽幌町は自然が豊かで人と人との距離が近い、どこか懐かしさを感じさせる町。
まさに爽子と風早の繊細で純粋な交流が育まれる物語と重なる空気感が漂っています。
君に届け、羽幌町を巡る旅:旅の始まりは「はぼろ温泉サンセットプラザ」から
羽幌町への旅の拠点は、「はぼろ温泉サンセットプラザ」。
ここは羽幌港に面しており、日本海に沈む夕日を眺めながら温泉に入る事ができる名所です。
「君に届け」の中で描かれるような、静かで穏やかな日常のワンシーン。
たとえば、風早が部活帰りにふと夕日を見ながら深呼吸する、そんなシーンが自然と脳裏に浮かびます。
この温泉は、旅の疲れを癒しつつ、作品の世界観に心から浸れる貴重なスポットです。
はぼろ温泉サンセットプラザさんに連泊したんだけどさ…ロビーに「まんが図書館」があってさ…羽幌町出身の漫画家・椎名軽穂先生が描いた「君に届け」を始め各種取り揃えておりますなの、最高すぎた… pic.twitter.com/Qygy3jWiZf
— はるか180cm|漫画「女ひとり、インドのヒマラヤでバイクに乗る。」 (@haruka180cm_jp) October 11, 2022
君に届け、羽幌町を巡る旅:「旧羽幌駅」跡地でノスタルジックな想いにふれる
かつて羽幌町には「羽幌線」という鉄道が走っており、羽幌駅はその中心でした。
現在は廃線となり、旧羽幌駅の跡地が記念公園として残されています。
ここには駅名標や線路の跡があり、昭和の時代にタイムスリップしたような感覚に包まれます。
「君に届け」では、登下校のシーンが何度も登場します。
旧羽幌駅跡地に立ってみると、まるで爽子や風早が歩いた通学路を自分も歩いているような気持ちになり、作品への没入感が高まります。
君に届け、羽幌町を巡る旅:絶品!羽幌産甘えびに舌鼓
旅に欠かせないのが「食」。羽幌町の名物といえば、何といっても「羽幌産甘えび」です。
羽幌港は日本有数の甘えびの水揚げ量を誇り、特に6月から7月は旬を迎えます。
町内の「おびら鰊番屋」や「はぼろ道の駅」では、新鮮な甘えびを使った海鮮丼や寿司が提供されており、その甘みととろける食感は格別です。
作中での文化祭やお弁当の描写にも登場しそうな“北海道ならではの味”を、ぜひ現地で体感してください。
君に届け、羽幌町を巡る旅:初夏の「バラ園」で爽子と風早のような時間を
羽幌町は「バラのまち」としても知られており、毎年6月下旬から7月上旬にかけて開催される「はぼろバラフェスタ」は町を代表するイベントです。
町内の「羽幌町バラ園」には、世界中から集められた約3,000株・450種類以上のバラが咲き誇ります。
ここでは、恋に悩む爽子がふと立ち止まり、心を整理するような場面を想像せずにはいられません。
バラの香りと彩りに包まれた静かな時間は、「君に届け」のピュアな感情そのもの。
君に届け、羽幌町を巡る旅:地元の人との交流から生まれる優しさ
羽幌町の旅で特筆すべきなのが、地元の人々の温かさ。
『君に届け』で印象的なのは、周囲の人たちの優しさや、すれ違いを乗り越えて生まれるつながりです。
羽幌町では、道を聞けば丁寧に教えてくれ、バス停で話しかければ世間話に花が咲きます。
観光地として派手さはないかもしれませんが、人の優しさが何より心に残る場所。
まるで「君に届け」の登場人物たちに出会ったような気持ちになる旅になるでしょう。
君に届け、羽幌町を巡る旅:物語の余韻にひたる羽幌の夜
旅の締めくくりは、再び「はぼろ温泉」で。
夜の海を眺めながら、物語の余韻にじっくりと浸ってください。
星空を見上げながら、ふと「爽子は今、何をしているだろう?」と想像してみるのも乙なものです。
静けさと自然、そして優しさにあふれた羽幌町は、「君に届け」のような恋や友情を思い出させてくれる場所です。
君に届け、羽幌町を巡る旅:まとめ
漫画やアニメの聖地巡礼というと、大きな観光地を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、羽幌町のように静かで自然豊か、そして人の心が温かい町こそ、「君に届け」のような繊細な物語の舞台にふさわしいのです。
爽子や風早、あやね、ちづたちの姿を思い浮かべながら、羽幌町を歩いてみてください。
きっと、物語の世界がすぐそばに感じられるはずです。
さあ、次の旅先は「羽幌町」へ。
「君に届け」の優しさとまっすぐさを、あなた自身の五感で味わってみませんか?
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