【名探偵コナン 世紀末の魔術師】ロシア語の暗号と意味を解説

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劇場版名探偵コナン『世紀末の魔術師』では、物語の核心に迫る場面でロシア語の暗号が登場します。この記事では、このロシア語の綴りや読み方、意味、そして作中での役割についてわかりやすく解説します。

この記事を読むとわかること

  • 「バルシェ、肉買ったべか」の正体とロシア語暗号の意味
  • 暗号のスペルと正しい読み方
  • 「世紀末の魔術師」は誰をさすのか

ロシア語の暗号

映画『世紀末の魔術師』における最大の見どころの一つが、秘密の地下室を開くために使われたロシア語の暗号です。この暗号の背景を知ると、作品がさらに奥深く楽しめるようになります。

「バルシェ、肉買ったべか」

香坂夏美が幼い頃から覚えていた不思議な言葉、それが「バルシェ、肉買ったべか」でした。

一見すると方言まじりの日本語に聞こえますが、実はロシア語のフレーズがなまって聞こえたものだったのです。

この勘違いが、暗号解読の大きなヒントとなります。

ロシア語のスペルと読みかた

夏美が「バルシェ、肉買ったべか」と覚えていた謎の言葉は、「волшебник конца века」でした。

カタカナにすると「ヴァルシェーブニック・カンツァー・ヴェカ」となります。

中国人であるはずの浦思青蘭が、このロシア語を流暢に発音していることも伏線となります。

暗号の意味するもの

このロシア語の暗号は、何を意味するのでしょうか。単語ごとに秘密を紐解いてみましょう。

  • волшебник(ヴァルシェーブニック):魔術師
  • конца(カンツァー):終わり(末)
  • века(ヴェカ):世紀

この3つを組み合わせると「世紀末の魔術師」という意味になります。

ロシア語の暗号が開いた扉

このロシア語暗号は、登場人物たちを次の展開へ導く仕掛けとなっています。

秘密の地下室へ

香坂家の城に隠された地下室。

その扉を開ける唯一のパスワードが、このロシア語暗号でした。

「バルシェ、肉買ったべか」という夏美の記憶が、命をかけた謎解きにつながる展開は印象的です。

怪盗キッドの予告状

怪盗キッドの予告状にも「世紀末の魔術師」が登場していました。

つまりキッドは、最初からこのキーワードの意味を理解していたのです。

このことが、コナンとの頭脳戦をさらに盛り上げています。

「世紀末の魔術師」は誰?

「世紀末の魔術師」とは、誰を指すのでしょうか。史実を巧みに取り入れた設定は、作品にリアリティを与えています。

ロマノフ王朝と細工職人

夏美の曽祖父にあたる香坂喜市は、ロマノフ王朝に仕えた細工職人です。

喜市は、皇帝一家のためにインペリアル・イースター・エッグを作ったとされています。

彼はロシア人の女性と結婚し、娘(夏美の祖母)が生まれました。ロシア革命後、妻や娘と共に日本へ渡ります。

「世紀末の魔術師」と呼ばれた男

香坂喜市はその卓越した技巧を認められ、1900年に開催されたパリ万博で称賛を受け「世紀末の魔術師」という異名を得ました。

このエピソードが、ロシア語の暗号やキッドの予告状、さらに映画のタイトルにつながっているのです。

この仕掛けを知ることで、作品の奥深さをあらためて実感し、もう一度見たくなってきました。

この記事のまとめ

  • 暗号「肉買ったべか」はロシア語の聞き間違い
  • 正しい綴りは「волшебник конца века(ヴァルシェーブニック・カンツァー・ヴェカ)」
  • ロシア語暗号の意味は、映画のタイトルと同じ「世紀末の魔術師」
  • 地下室の扉を開く重要なパスワード
  • 怪盗キッドの予告状にも使われたキーワード
  • 夏美の曽祖父香坂喜市は「世紀末の魔術師」という異名をもつ

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