アニメ『株式会社マジルミエ』に登場する重本と古賀。対照的なふたりの社長は、かつて同じ夢に挑む仲間でした。この記事では、ふたりの間に確執が生じたきっかけとなる出来事と、彼らの思いについて解説します。
この記事を読むとわかること
- 重本と古賀の間に生まれた16年前の確執とその背景
- アリスがふたりの関係を支えた存在だった理由
- 「プロジェクトマジルミエ」に込められた理想
重本と古賀の出会い
魔法少女の民営化が始まった翌年にあたる16年前、会社で魔法少女部門を任されていた古賀は、エンジニアの重本と出会います。
アリスが重本を紹介
半年以内に結果を出さなければ、魔法少女部門を廃止する。
上司にそう告げられた古賀は、身銭を切ってでも優秀なエンジニアを採用しようと躍起になっていました。
そんな古賀に、同僚の魔法少女アリスは自分の兄を紹介します。そのエンジニアが重本だったのです。
ふたりをつなぐアリス
優秀な魔法開発エンジニアの重本が加わったことで、魔法少女部門は順調に成績を伸ばしていきます。
明るい笑顔で前向きな性格のアリスは、ふたりをつなぎ太陽のように照らす存在でした。
彼女の笑顔が、チームの要となっていたのです。
「プロジェクトマジルミエ」
古賀の理想と情熱、重本のエンジニアとしての実力、そしてアリスの想いが交錯する中で誕生したのが「プロジェクトマジルミエ」でした。
古賀が語った夢
古賀には、魔法少女部門を立ち上げたときからの夢がありました。
予算や締め切りを気にせず、業界の新企画となるような画期的な魔法を作り出すことです。
重本なら実現できる・・・古賀は、そう確信していました。
魔法少女のための光
すべての魔法少女に光を灯せるような魔法がいい、そう言ったのはアリスでした。
魔法少女を、単なる怪異退治の作業員というイメージから解き放ち、誰もが憧れる希望の象徴とするような魔法です。
3人で目指す目標として、魔法少女のための光「プロジェクトマジルミエ」と古賀が名付けました。
守れなかった後悔
その後、突然変異した災害級怪異との戦いでアリスは命を落とし、残されたふたりの絆に決定的な亀裂が生じます。
魔法少女を死なせない
アリスが命を落としたのは、魔法少女を理想化するあまり魔法少女ひとりに責任を負わせてしまった自分のせいだと、古賀は自責の念にさいなまれていました。
そして会社をやめて、自分なりに魔法少女のリスクを回避して守る方法を模索し続けます。
広域魔方陣の使用や、実力が基準に満たない魔法少女の解雇は、魔法少女を死なせないための古賀なりの闘いだったのです。
重本の祈りと贖罪
重本は、アリスが亡くなった原因を追求するため、事故当時の魔法を再現しようとしていました。
その後、アリスの意志を継いで魔法少女技術を発展させるため、株式会社マジルミエを立ち上げました。
アリスが願った「魔法少女のための光」を灯そうとする重本の胸には、かつて古賀やアリスと描いた理想への思いが、今も燃え続けています。
この記事のまとめ
- 重本の妹アリスは重本と古賀の心をつなぐ太陽のような存在だった
- 「プロジェクトマジルミエ」は三人の理想から誕生した
- 重本と古賀の確執は、アリスの死の受け止め方の違いから始まった
- 重本と古賀は、それぞれ「守れなかった後悔」を抱えて生きている
- 16年前の出来事が、現在の株式会社マジルミエを形作っている


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