海水浴でサメが!?日本でも過去に襲われた事例が!

サメは日本の海水浴場に出没するのでしょうか?

もし遭遇したらどう対処すべきなのでしょうか?

具体的な場所と状況について理解を深め、対処法を身につけておくことが大切です。

サメは日本の海水浴にいる?

日本の海には、実は多種多様なサメが生息しています。

具体的には、日本近海で確認されているサメの種類は約120種以上にも上ります。

その中には、人間にとって危険をもたらす可能性のある種類も確かに存在しますが、大部分は人間にとって無害な種類であり、一部は観賞魚として愛されています。

「でも、本当に海水浴に行くとサメに遭遇する可能性があるの?」という疑問が湧くかもしれません。

実際、サメが頻繁に出没するという海域は限られており、また、その大半が人間の活動圏からは離れた場所です。

ただし、稀に、人々が海水浴を楽しむビーチ近くでサメが目撃されることもあります。

日本の海水浴でサメが出没したところ

これまでに報告された具体的な事例を挙げ、サメが出没した場所と状況を詳しく見ていきましょう。

茨城県鉾田市

鉾田市は、その美しい海岸線と豊かな自然で知られていますが、残念ながら一時的にその魅力が影を潜める事態が発生しました。

それは、2015年8月5日に市の海岸沿いで、多数のメジロザメが目撃されたからです。

その結果、7カ所の海水浴場が一時的に遊泳禁止となる措置がとられました。

メジロザメは、体長3メートル程度に成長する大型のサメで、日本近海を含む世界中の海に広く分布しています。

人間に対する攻撃例も報告されているため、その存在は海水浴客にとって注意が必要な生物の一つとされています。

この一件が起こったのは、市内のパトロールを行っていたライフガードが、海岸から近い場所でメジロザメの群れを発見したからです。

そのため、海水浴客の安全を確保するため、市当局は直ちに遊泳禁止の措置を行い、現地での安全確認と情報共有を急いで行いました。

静岡県焼津市

2015年8月10日に静岡県焼津市でシュモクザメが目撃され、焼津市と静岡県の海水浴場が遊泳禁止になりました。

シュモクザメは、全長が最大で約4メートルにも達する大型のサメの一種で、広範囲にわたる海域に生息しています。

これらのサメは通常、深海に生息しており、海岸に近づくことは少ないのですが、時折、浅い海域で目撃されることがあります。

焼津市でシュモクザメが目撃されたのは、海岸沿いでパトロールを行っていたライフガードによるもので、その情報はすぐに市当局に伝えられ、焼津市だけでなく、隣接する静岡県の海水浴場も一時的に遊泳禁止とする措置が取られ、海水浴客の安全確保に最善を尽くしました。

この一連の対応は、予防措置として必要なものであり、シュモクザメが人間を襲う可能性があるからではなく、未然に問題を防ぐためのものです。

その後も海岸警備隊がパトロールを続け、サメが去った確認が取れ次第、海水浴場は再開されます。

千葉県銚子市

2015年8月13日に千葉県銚子市でサメの背びれが目撃され、周辺の海水浴場が遊泳禁止になりました。

海岸から見えたその背びれの目撃情報は、すぐさま周囲の人々に伝わり、その後海岸警備員や市当局にも報告されました。

その背びれがどの種類のサメから来たのかは、目撃情報だけでは確定的には言えません。

しかし、いずれにせよ、大型のサメが近くにいる可能性がある場合、人間が水中にいること自体が危険を伴う可能性があるため、遊泳禁止の措置が取られたのです。

鹿児島市

2015年8月10日に鹿児島市でシュモクザメが目撃され、周辺の海水浴場が遊泳禁止になりました。

鹿児島市でシュモクザメが目撃されたのは、市内の海岸沿いでパトロールを行っていたライフガードによるものでした。

シュモクザメは、人間を攻撃することはほとんどなく、普段は深海で過ごす生物ですが、大型のサメであるため、近くに存在すると人間に対して危険を及ぼす可能性があります。

そのため、海水浴場で目撃されると、予防的な観点から海水浴の中止措置がとられてます。

愛知県豊橋市

2014年6月9日に愛知県豊橋市でサーフィン中の男性がサメに腕を噛まれ重傷になりました。

ただちに周囲の人々が緊急事態を認識し、救急サービスへの連絡と男性の救助が行われました。

事故を起こしたサメの種類については、報告からは明らかになっていません。

茨城県日立市

2017年7月19日に茨城県日立市でドチザメが30匹ほど泳いでいるのが目撃され、遊泳禁止になりました。

ドチザメは、大きな口を持つ大型のサメで、大抵は沖合や深海に生息しています。

しかし、この日は日立市の海水浴場近くでドチザメの大群が海岸を見守るライフガードにより確認されました。

ライフガードからの報告を受けた市当局は、すぐに遊泳禁止の措置を採りました。

これは、ドチザメが通常人間に対して攻撃的でないとはいえ、大型の海洋生物が近くにいるという事実自体が、海水浴客にとって安全上のリスクとなるためです。

静岡県西部

2017年9月に静岡県西部で大型のサメが目撃され、サーフィン中の男性が足を噛まれ重傷になりました。

その日、男性は他のサーファーたちと同じように波を追い求めて海上に浮かんでいました。

しかし、突然、大型のサメが水面から現れ、男性の足を噛んだのです。

この瞬間、周囲のサーファーたちや海岸で見守っていた人々が即座に反応し、救助活動を開始しました。

海水浴にサメが出没する理由

なぜサメは海水浴場に出没するのでしょうか。サメが出没する理由を詳しく解説し、対策を考えていきましょう。

日本海の水温上昇

サメが日本の海水浴場に出没する一因として、日本海の水温上昇が挙げられます。

サメは温暖な海水を好む種類が多く、特に一部の大型サメは暖流を追って移動する性質があります。

近年の気候変動により、全世界的に海水温が上昇し、特に日本海の温度上昇は顕著です。

このため、本来ならば高温を好むサメが、日本海など比較的冷たい海域にも現れるようになったと考えられます。

さらに、水温の上昇は海洋生物の生態系全体に影響を及ぼします。

魚類の分布が変化し、サメの餌となる魚種が新たに生息するようになる場合もあります。

これが、サメが人々の生活範囲、つまり海水浴場などに出没する一因となっていると思われます。

音やにおいへの反応

また、サメが海水浴場に出没するもう一つの理由として、サメが音やにおいに強く反応することが挙げられます。

サメは非常に優れた感覚器官を持っており、遠くからでも音や振動、特に血のにおいを察知することができます。

海水浴場では多くの人々が楽しんでいるため、泳ぐ人々から発生する音や振動が海中に伝わります。

また、釣りなどの活動により魚の血や内臓が海中に流れ出ることもあります。

これらの音やにおいは、遠くにいるサメを引き寄せる可能性があります。

海水浴でサメに遭遇したらどうすればいい?

皆さんが思い描く晴れた夏の日、気持ちよく泳ぐ海水浴。

しかし、その最中に思いもよらぬ「サメ」に遭遇したら、どうすればいいのでしょうか。

もちろん、サメに遭遇する確率は非常に低いですが、知識と準備をしておくことで、もしものときに冷静に行動できるようになります。

ここでは、サメに遭遇したときの対処法を具体的にご紹介します。

サメの目撃情報があった場合

もし海水浴場近くでサメの目撃情報があった場合、まずは遊泳禁止指示に従ってください。

その後、事情が分からない他の海水浴客にも情報を共有し、周囲の人々を安全な場所へ誘導します。

また、管理者やライフガードにも報告することが重要です。

サメに襲われた場合:目や鼻

驚くかもしれませんが、もしもサメに襲われる状況になったら、目や鼻を狙うことが有効です。

サメの目や鼻は非常に敏感で、攻撃を受けた際には一時的に撤退する傾向があります。

しかし、無理に近づいたり挑発したりしないように注意しましょう。

サメに襲われないために

サメに襲われるリスクを最小限に抑えるために、以下のような行動を心掛けましょう。

  • 早朝や夕暮れ時、または曇天時の水泳は避ける
  • 傷が開いているときや、女性が生理中の場合も水泳は控える
  • 深い水域や河口近く、漁港などは避ける
  • 鮮やかな水着やジュエリーはサメを引きつけるため、地味な色の水着を選ぶ

これらの行動を心掛けることで、サメとの遭遇率を大幅に下げることが可能です。

サメは日本の海水浴にいる?のまとめ

サメは日本の海水浴にも出没する可能性があります。

しかし、その可能性自体は非常に低く、適切な対策を講じることでさらに低くすることができます。

サメが必ず出現するわけではありませんし、必ず襲われるわけでもありません。

それでも知識を身につけておくことで、もしもの状況に遭遇した際、パニックになることなく適切に対処できることでしょう。

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