突然、かくりよ(隠世)に連れ去られた葵。一億円という祖父の借金を返すため、かくりよで開いた食事処「夕がお」に、金髪の座敷わらしが訪ねてきます。
謎に満ちた美しい座敷わらしの正体とは・・・?
この記事を読むとわかること
- 金髪の座敷わらしが食事処「夕がお」を訪れた経緯
- 座敷わらしの正体「黄金童子」(おうごんどうじ)は、天神屋と折尾屋の創始者だった
- 黄金童子と大旦那様の関係性
平凡な日常からあやかしが棲む異世界へ
亡くなった祖父と同様に、あやかしを見る能力を持つ葵。いつものように大学へ向かっていた葵は突然、あやかしが棲む異世界「かくりよ(隠世)」へ連れ去られてしまいます。
かくりよにある老舗の宿「天神屋」で、美しい鬼神の大旦那様に出会った葵は、祖父が残した一億円ほどの借金のカタとして、大旦那様に嫁ぐ約束が交わされていたことを知ります。
見知らぬ鬼神に嫁ぐことを拒み、かくりよで働いて借金を返すことを宣言する葵。しかし、かくりよでの働き口は、なかなかみつかりません。
かくりよで食事処「夕がお」をひらく
料理の腕が立つ葵は、天神屋に宿泊していた天狗様へのおもてなしが好評だったことから、九尾の狐銀次のすすめで食事処「夕がお」を開くことになりました。
金髪の座敷わらしが「夕がお」を訪れる
あずきの香りに誘われた座敷わらし
天狗様ご一行を迎えたあとは客足が途絶えてしまい、閉店の危機にあった「夕がお」。
あずきの香りに誘われて、金髪の少女の姿をした座敷わらしが「夕がお」を訪れました。
葵が出した甘味を気に入った座敷わらしは、「また来る」と言い残して去って行きました。
一見普通の座敷わらしのようでしたが、その言動にはどこか不思議な雰囲気が漂っていました。
座敷わらしの訪問がもたらした変化
座敷わらしの来訪後、「夕がお」には繁盛の兆しが現れ始めます。
同じ頃、葵が作った弁当を天神屋に泊まっていた客の作家が気に入り、「夕がお」を紹介する記事を新聞に掲載しました。
その効果もあって、店には次々と新たな客が訪れるようになりました。
座敷わらしの正体は黄金童子だった!
大旦那様も頭を下げる黄金童子とは
夕がおを訪れた座敷わらしの少女は、大旦那様も頭を下げるほどの偉大な存在でした。
彼女は折尾屋という宿の大女将、しかも天神屋の創設者でもある黄金童子だったのです。その姿は威厳に満ちていて、かくりよ全体に影響力を持っています。
黄金童子の登場によって、葵と大旦那様、そして天神屋の運命も大きく変わることになります。
黄金童子と大旦那様の深い絆
その後、天神屋の大旦那様の正体が「邪鬼」であることがわかります。かくりよのなかでも、邪鬼は忌み嫌われる存在でした。
遠い昔、現在の天神屋にあたる場所にある深い谷に、邪鬼は封印されていました。その封印を解き、覚醒させたのが黄金童子だったのです。
当初、葵に対してどこか冷たく見える態度を取っていた黄金童子。それは、大旦那様を案じるゆえのことだったのでしょう。
この記事のまとめ
- 「夕がお」に金髪の座敷わらしが現れた経緯
- 座敷わらしの正体は、天神屋と折尾屋の創始者「黄金童子」だった
- 彼女の登場がもたらした「夕がお」の繁盛
- 黄金童子と、大旦那様が長い年月をかけて紡いできた深い絆
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