『ワールドトリガー』の遠征選抜試験では、これまでの部隊をシャッフルし、ドラフト形式で新たな臨時部隊が結成されました。
「ワールドトリガーのドラフトで誰が誰を指名した?」「遠征選抜試験の臨時部隊はどんなメンバーになった?」と、ドラフト結果や各隊長の指名理由が気になっている方も多いでしょう。
この記事では、ワールドトリガーの遠征選抜試験で行われたドラフトのルールと指名結果を整理し、11の臨時部隊のメンバー構成や隊長たちの狙い、部隊シャッフルに隠されたボーダー上層部の意図まで詳しく解説します。
この記事を読むとわかること
- 遠征選抜試験のドラフト結果と11の臨時部隊メンバー
- 各隊長がドラフトで隊員を指名した理由や編成の狙い
- 部隊シャッフルに込められたボーダー上層部の意図!
ワールドトリガーのドラフト結果!遠征選抜試験で結成された11の臨時部隊
『ワールドトリガー』の遠征選抜試験では、普段の部隊をいったん解体し、11人の臨時隊長がドラフト形式で隊員を指名するという、これまでのランク戦とは大きく異なるチーム編成が行われました。
完成した11の臨時部隊を見ると、単純に強い隊員を集めただけではなく、戦闘スタイルや性格、指揮経験、トリオン量、元部隊との関係など、さまざまな要素を考えて指名していることがわかります。
ここではワールドトリガーのドラフトによって結成された11の臨時部隊について、オペレーターを含めたメンバー構成を確認しながら、それぞれの隊長がどのような狙いで隊員を選んだのかもあわせて見ていきます。
歌川1番隊のドラフト指名メンバー
歌川1番隊は、隊長の歌川遼、オペレーターの志岐小夜子、漆間恒、空閑遊真、巴虎太郎という5人で編成されており、機動力と単独行動能力の高い隊員が揃っているのが特徴で、正面から火力で押し切るというより、それぞれが状況を判断しながら柔軟に立ち回れるメンバー構成になっています。
特に注目したいのが空閑遊真で、遊真は近接戦の技術だけでなく実戦経験や状況判断力にも優れ、普段から三雲修の作戦を理解しながら臨機応変に動いているため、歌川のような冷静な指揮官との相性もかなり良いと考えられ、閉鎖環境試験だけでなくその後の戦闘試験まで見据えた場合にも頼れる存在です。
また、漆間は単独で部隊を成立させてきた独自性の高い隊員であり、巴も年齢のわりに実戦で落ち着いた判断を見せるタイプなので、歌川1番隊は一見すると派手さがないものの、自分で考えて動ける隊員を揃えた自立性の高いチームと見ることができ、歌川自身の調整力や指揮能力も発揮しやすい編成だと私は感じます。
王子2番隊のドラフト指名メンバー
王子2番隊は、隊長の王子一彰、オペレーターの仁礼光、辻新之助、生駒達人、帯島ユカリで構成されており、機動戦と近距離戦に強いメンバーが中心で、個性的な隊員が多い一方、戦闘面では非常にバランスの取れた臨時部隊になっています。
王子は普段のランク戦でも相手の特徴をよく観察し、相手が嫌がる展開を組み立てるタイプの隊長なので、安定した技術を持つ辻、旋空弧月の圧倒的な攻撃力を持つ生駒、将来性の高い帯島という組み合わせは、王子が状況に応じて複数の作戦を使い分けるうえで扱いやすい編成だと考えられます。
特に生駒は自由奔放な性格でありながら戦闘能力はトップクラスで、辻はその反対に堅実で協調性が高いため、二人の個性がうまく補完し合っており、そこに伸びしろのある帯島が加わることで、完成度の高い隊員と成長途上の隊員を同時に動かす王子のマネジメント能力も試されるチームになっています。
柿崎3番隊のドラフト指名メンバー
柿崎3番隊は、隊長の柿崎国治、オペレーターの藤丸のの、影浦雅人、別役太一、犬飼澄晴という構成で、協調性を重視する柿崎のもとに、影浦や犬飼といった非常に強い個性を持つ隊員が集まっている点が大きな特徴です。
戦闘能力だけを見ると、影浦はサイドエフェクトと高い近接能力を持つエース級のアタッカーで、犬飼も射撃・連携・状況判断のいずれにも優れているため、柿崎自身を含めて前線の安定感はかなり高い一方、影浦と犬飼には過去の因縁もあり、単純な戦力以上に人間関係の調整が重要になります。
そこへミスを起こしやすい反面、思い切った行動もできる太一が加わっているため、柿崎3番隊は隊長の柿崎にとって、戦術を考えるだけではなく異なる性格の隊員をまとめる力が求められる編成であり、柿崎の包容力やコミュニケーション能力を試す意味も強いチームに見えます。
北添4番隊のドラフト指名メンバー
北添4番隊は、隊長の北添尋、オペレーターの染井華、外岡一斗、菊地原士郎、南沢海で構成されており、スナイパー、アタッカー、特殊なサイドエフェクトを持つ隊員が揃った、対応できる戦況の幅が広い臨時部隊です。
菊地原は強化聴覚のサイドエフェクトによって通常では得られない情報を味方へ共有できるため、チーム戦では非常に価値が高く、さらに外岡は狙撃、南沢は積極的な近接戦を得意としていることから、索敵から遠距離攻撃、近距離戦まで役割分担しやすいのが北添4番隊の強みです。
北添自身は普段の影浦隊でも個性的な仲間の間を取り持つ場面が多く、おおらかな性格で周囲を受け止めるタイプなので、癖のある菊地原や勢いのある南沢をまとめる役としても適しており、戦闘能力だけではなく北添のリーダーとしての適性が試される編成になっていると考えられます。
来馬5番隊のドラフト指名メンバー
来馬5番隊は、隊長の来馬辰也、オペレーターの小佐野瑠衣、穂刈篤、弓場拓磨、小荒井登で構成されており、人格面で周囲から信頼されている来馬のもとに、実戦能力と個性を兼ね備えたメンバーが集められています。
なかでも弓場は独特の早撃ちスタイルを持つ強力なガンナーであり、自ら隊長を務めてきた経験もあるため、戦闘時には来馬を補佐できる存在で、穂刈の狙撃や小荒井の機動力も加わることで、近距離から遠距離まで対応できる素直に戦いやすい構成になっています。
来馬は強烈なカリスマで部下を引っ張るタイプではありませんが、仲間から自然と信頼される人柄があり、弓場のようなリーダー経験者や積極性の高い小荒井をうまく活かせる可能性があるため、来馬5番隊は人を動かすうえで信頼関係がどれほど重要かを示すチームとしても興味深い編成です。
古寺6番隊のドラフト指名メンバー
古寺6番隊は、隊長の古寺章平、オペレーターの六田梨香、木虎藍、奥寺常幸、三浦雄太という構成で、目立った問題児が少なく、真面目で協調性の高い隊員が多いことから、11部隊の中でも比較的まとまりやすいチームといえます。
木虎は戦闘能力だけでなく考察力や判断力にも優れ、奥寺は東隊で高度な戦術を学んでいるため、隊長経験のない古寺にとって非常に心強いメンバーであり、さらに三浦も仲間に合わせて動けるタイプなので、情報共有や話し合いを重視する古寺の方針と相性が良い編成です。
古寺自身も普段から三輪隊のスナイパーとして戦況を広く見る役割を担っているため、臨時隊長になっても情報整理と合意形成を重視しており、古寺6番隊は突出した一人に頼るよりも、全員で考えて最適解を探す組織型のチームとして遠征選抜試験に挑んでいる点が特徴です。
諏訪7番隊のドラフト指名メンバー
諏訪7番隊は、隊長の諏訪洸太郎、オペレーターの宇井真登華、隠岐孝二、三雲修、香取葉子という構成で、能力だけでなく性格や思考方法まで大きく異なるメンバーが揃った、非常に興味深い臨時部隊になっています。
修は戦闘能力やトリオン量では上位隊員に及ばないものの、作戦立案や問題解決に強く、香取は感覚的な戦闘センスと高い個人技を持つため、この正反対ともいえる二人を同じ部隊に入れることで、論理的な発想と直感的な強さを同時に活かせる可能性が生まれています。
さらに隠岐はコミュニケーション能力が高く、諏訪自身も細かく指示して管理するというより必要な場面で決断できるタイプなので、衝突しやすい修と香取を完全に抑え込むのではなく、それぞれの長所を使う方向へ導いており、諏訪の柔軟なリーダーシップが強く表れるチームだといえます。
二宮8番隊のドラフト指名メンバー
二宮8番隊は、隊長の二宮匡貴、オペレーターの加賀美倫、東春秋、雨取千佳、絵馬ユズルという非常に強力なメンバーで構成されており、ドラフト直後から戦力面で大きな注目を集めた臨時部隊です。
元A級1位部隊の経験を持つ東は戦術・指導力ともにトップクラスで、千佳はボーダーでも桁外れのトリオン量を持ち、絵馬も高い狙撃技術を持っているため、二宮自身の圧倒的な射撃能力まで含めると、個々の戦闘能力という点では非常に豪華な構成になっています。
一方で、二宮が千佳と絵馬を選んだことには単純な戦力確保だけでは説明しきれない部分もあり、鳩原未来をめぐる関係や千佳が人を撃てるようになった変化なども踏まえると、遠征という目的に向けて実力や覚悟を見極める意味も感じられ、物語上でも特に意味深いドラフト編成の一つといえるでしょう。
水上9番隊のドラフト指名メンバー
水上9番隊は、隊長の水上敏志、オペレーターの今結花、荒船哲次、樫尾由多嘉、照屋文香という構成で、知力や状況判断力、協調性を備えた隊員が揃っており、閉鎖環境試験との相性が非常に良いチームです。
荒船はアタッカーからスナイパーへ転向し、戦闘技術を体系化しようとしている理論派で、照屋も柿崎隊で周囲に合わせながら戦える能力を示しており、樫尾も王子隊で複雑な作戦をこなしているため、水上が求める「指示を理解して確実に動ける人材」が揃っていると考えられます。
実際に水上は試験開始後も独特の判断によってチームを運営しており、そのやり方には賛否が分かれる部分があるものの、ドラフトの段階から自分のマネジメント方法に合う人材を意識して選んでいたと見ることができ、11人の隊長の中でも特に組織運営を強く意識したドラフトだったように感じます。
村上10番隊のドラフト指名メンバー
村上10番隊は、隊長の村上鋼、オペレーターの氷見亜季、堤大地、熊谷友子、蔵内和紀で構成されており、安定感の高いベテラン寄りの隊員と、周囲を支える能力に優れたメンバーが集まった堅実なチームです。
村上自身がサイドエフェクト「強化睡眠記憶」を持つトップクラスのアタッカーであるうえ、堤は経験豊富なガンナー、蔵内は戦術理解の高いシューター、熊谷は味方を支えながら戦えるアタッカーなので、特定の一人だけに負担を集中させず役割を分担しやすい編成になっています。
また、村上は実力こそ非常に高いものの普段は来馬の指示を受けて動く立場であり、今回の試験では自分が隊長として仲間を導く必要があるため、村上10番隊の編成からは、エースとして優秀な村上が指揮官としてどのような判断をするのかを見る狙いも感じられます。
若村11番隊のドラフト指名メンバー
若村11番隊は、隊長の若村麓郎、オペレーターの細井真織、半崎義人、笹森日佐人、ヒュースという構成で、11部隊の中でも特に隊長である若村自身の成長が大きなテーマになっていると考えられる臨時部隊です。
ヒュースは高いトリオン量と戦闘技術を持ち、元ネイバーならではの知識も備えていますが、自分の考えをはっきり主張するタイプでもあるため、隊長経験がなく判断に迷いやすい若村にとっては非常に扱いの難しい存在で、強力な隊員を与えられたからといって簡単に強いチームになるわけではないことがよく表れています。
半崎は高い狙撃技術を持ちながら効率を重視する傾向があり、笹森は積極性と成長意欲を持つため、この二人とヒュースをどうまとめるかが若村の課題となり、私はこの編成について、若村が「自分より優秀な部分を持つ部下」をどう活かして隊長として成長するのかを見るための組み合わせという意味合いが特に強いと考えています。
| 臨時部隊 | 隊長 | オペレーター | 隊員 |
| 歌川1番隊 | 歌川遼 | 志岐小夜子 | 漆間恒・空閑遊真・巴虎太郎 |
| 王子2番隊 | 王子一彰 | 仁礼光 | 辻新之助・生駒達人・帯島ユカリ |
| 柿崎3番隊 | 柿崎国治 | 藤丸のの | 影浦雅人・別役太一・犬飼澄晴 |
| 北添4番隊 | 北添尋 | 染井華 | 外岡一斗・菊地原士郎・南沢海 |
| 来馬5番隊 | 来馬辰也 | 小佐野瑠衣 | 穂刈篤・弓場拓磨・小荒井登 |
| 古寺6番隊 | 古寺章平 | 六田梨香 | 木虎藍・奥寺常幸・三浦雄太 |
| 諏訪7番隊 | 諏訪洸太郎 | 宇井真登華 | 隠岐孝二・三雲修・香取葉子 |
| 二宮8番隊 | 二宮匡貴 | 加賀美倫 | 東春秋・雨取千佳・絵馬ユズル |
| 水上9番隊 | 水上敏志 | 今結花 | 荒船哲次・樫尾由多嘉・照屋文香 |
| 村上10番隊 | 村上鋼 | 氷見亜季 | 堤大地・熊谷友子・蔵内和紀 |
| 若村11番隊 | 若村麓郎 | 細井真織 | 半崎義人・笹森日佐人・ヒュース |
ワールドトリガーのドラフトはなぜ行われた?ルールと指名の狙いを考察
遠征選抜試験のドラフトで重要なのは、「強い臨時部隊を作るためのイベント」とだけ捉えないことで、普段とは異なるメンバーを組ませること自体に試験として大きな意味があります。
遠征先ではランク戦のように慣れ親しんだ環境だけで戦えるとは限らず、長期間の共同生活や予想外の状況への対応も求められるため、戦闘能力以外の部分も見極める必要があります。
そのため私は、ドラフトそのものが遠征選抜試験の一部であり、隊員の適応力だけでなく臨時隊長の人選・判断・組織運営能力まで確認する仕組みとして見ると、このシャッフルの狙いが理解しやすいと考えています。
ドラフトは3つのプールから隊員を順番に指名するルール
遠征選抜試験のチーム分けでは、まず歌川遼、王子一彰、柿崎国治、北添尋、来馬辰也、古寺章平、諏訪洸太郎、二宮匡貴、水上敏志、村上鋼、若村麓郎の11人が臨時隊長として選出され、さらにオペレーターも各部隊へ割り振られたうえで、戦闘員をドラフト形式で選んでいきました。
戦闘員は大きく3つのプールに分けられ、臨時隊長はそれぞれのプールから隊員を指名していくため、好きな隊員を無制限に集められるわけではなく、どのタイミングで誰を選ぶのかという判断が重要になり、隊長の優先順位やチーム作りの考え方が指名にそのまま表れる仕組みになっています。
例えば純粋な戦闘能力を優先するのか、頭の回転や協調性を重視するのか、あるいは自分にはない能力を持つ隊員を確保するのかによって選択は変わるため、完成したチームを見るだけでなく、「その隊員を誰より先に選んだ」という事実に注目すると隊長の狙いが見えてくるのが、このドラフトの面白いところです。
元の部隊のメンバー同士は同じ臨時部隊になれない
今回のシャッフルでは、基本的に普段一緒に戦っている仲間をそのまま集めることはできず、元のチームメイトが同じ臨時部隊にならないよう制限が設けられているため、参加者はいつもの連携や人間関係に頼らず、新しい仲間と一からチームを作る必要があります。
これは遠征選抜という目的を考えると重要で、長期間の遠征では所属部隊の枠を超えて行動する可能性があり、状況によっては普段ほとんど接点のない隊員と連携しなければならないため、既存チームだけを審査するよりも、シャッフルした方が個人としての適応力やコミュニケーション能力を確認しやすいと考えられます。
また、普段は優秀に見える隊員でも、実は隊長や仲間のサポートによって能力を発揮できていた可能性があり、逆に所属部隊では目立たなかった隊員が新しい環境で意外な長所を示すこともあるため、既存のチームを崩すことで一人ひとりの本当の強みと弱みを見つけやすくなるわけです。
ドラフトの指名順は単純なくじ引きではなく本部が調整していた
遠征選抜試験のドラフトで見逃せないのが、指名順まで含めて完全な偶然に任されていたわけではない点で、表向きには抽選という形を取りながらも、試験を設計する本部側が特定の条件を満たすように順番を調整していたことが作中で示されています。
特にわかりやすいのがヒュースの扱いで、近界民であるヒュースをどの臨時部隊へ入れるのかは遠征を考えるうえでも重要な問題であり、誰でも自由に獲得できる完全なランダム形式にしてしまうと、本部側が確認したい組み合わせを作れなくなる可能性があるため、ドラフトの裏側にも試験運営側の意図が存在していると考える必要があります。
この点を踏まえると、若村11番隊にヒュースが入ったことを単なる偶然として見るのではなく、隊長経験の浅い若村が非常に能力の高いヒュースをどう扱うのかなど、特定の状況を作ったうえで反応を見る目的も考えられ、ボーダー上層部はチーム分けの時点から試験を設計していることがうかがえます。
11人の臨時隊長が選ばれた理由とは?
臨時隊長を見ると、二宮や王子、柿崎、来馬のように普段から隊長を務めている人物だけではなく、歌川、北添、古寺、水上、村上、若村など、通常の部隊では隊長ではない隊員も含まれているため、単純に現在の指揮能力が高い11人を選んだわけではないことがポイントです。
例えば村上は鈴鳴第一の絶対的なエースですが普段の隊長は来馬であり、水上も生駒隊では実質的に作戦面を支える存在ではあるものの正式な隊長は生駒で、若村については香取隊で隊長経験すらないため、11人の間にはリーダーとしての経験や完成度に意図的とも思えるほど大きな差があります。
だからこそ、この人選では「すでに優れた隊長か」だけではなく、リーダーにしたときにどんな行動をするのかを確認する意味があると考えられ、特に若村のような発展途上の人物をあえて隊長に据えることで、現在の能力だけではなく成長性や将来的な指揮官としての可能性まで観察できる仕組みになっています。
隊長によって異なるドラフトの指名基準とチーム編成の狙い
ドラフト結果を比較すると、各隊長が同じ基準で「強い順」に選んでいるわけではないことがよくわかり、戦闘能力、性格、学力、指示の通りやすさ、ポジションのバランスなど、何を優先するかによって11部隊のカラーが大きく変わっています。
二宮8番隊は東、千佳、絵馬と高い能力を持つ隊員が揃う一方、水上9番隊は荒船、樫尾、照屋という思考力や協調性も期待できるメンバーを集め、諏訪7番隊では修と香取という性格も戦い方も異なる二人が同居しているため、ドラフトは単なる戦力比較ではなく、隊長がどんな組織を作ろうとしているのかを見る場でもあります。
私はここがドラフト編の特に面白い部分だと感じており、ランク戦なら個人のポイントや部隊順位というわかりやすい数字がありますが、遠征選抜試験では「優秀な人材をどう組み合わせるか」という別の能力が問われ、指名したメンバーそのものが隊長の戦略や価値観を表していると見ることができます。
部隊シャッフルには隊員の適性や新たな組み合わせを見極める狙いがある
遠征では未知の近界へ向かう以上、ランク戦のように事前にマップや相手を分析できる状況ばかりとは限らず、長期間の閉鎖環境で生活しながら予期せぬ問題へ対応する必要があるため、戦闘能力が高いだけで遠征要員として適性が高いとは限りません。
そこで部隊をシャッフルすれば、初めて組む相手への接し方、意見が衝突したときの対応、仕事の分担方法、自分とは違う考え方を受け入れられるかなど、通常のランク戦では測りにくい能力を確認でき、閉鎖環境試験との組み合わせによって遠征で起こり得る対人関係や共同生活の問題を疑似的に発生させられるという利点があります。
さらにシャッフルによって、修と香取、二宮と千佳、若村とヒュースのように普段なら同じ部隊になりにくい組み合わせが生まれ、それまで知られていなかった能力や相性が表面化するため、ボーダー側にとっては遠征メンバーを選ぶだけでなく、組織全体の人材データを更新する機会にもなっていると考えられます。
ボーダー上層部は隊長・幹部候補の能力もチェックしている
このドラフトと遠征選抜試験をさらに広い視点で見ると、ボーダー上層部が確認しているのは遠征へ参加する隊員だけではなく、将来的に隊員を率いるリーダーや組織運営を担える人材も含まれていると考えると、多くの仕掛けに納得しやすくなります。
実際、臨時隊長には部下の選択から仕事の配分、トラブルへの対応、成績を上げるための判断まで幅広い責任が生じるため、単純な戦闘試験ではわからないマネジメント能力が可視化され、水上の大胆な運営方法、諏訪の柔軟な判断、古寺の協調型の進め方など、それぞれ異なるリーダーシップの形が表れています。
ボーダーは組織として拡大を続けており、遠征だけでなく防衛や新人育成まで考えれば次世代の指揮官を見つけることにも大きな価値があるため、私は今回のドラフトについて、「誰を遠征に連れていくか」と同時に「誰に将来人を任せられるか」を見極める試験としての側面も持っていると考えています。
ワールドトリガーのドラフトと遠征選抜試験の臨時部隊についてまとめ
『ワールドトリガー』の遠征選抜試験で行われたドラフトでは、11人の臨時隊長を中心として、普段の所属部隊とはまったく異なる11の臨時部隊が誕生しました。
ドラフト結果を振り返ると、各隊長は単純な戦闘力だけではなく、性格や役割、判断力、協調性なども考えながら隊員を選んでおり、それぞれのチーム作りに対する考え方が見えてきます。
さらに、臨時部隊を作って慣れない仲間と試験に挑ませること自体が重要な審査になっていると考えると、遠征選抜試験でドラフトが採用された意味もより理解しやすくなります。
ドラフト結果から各隊長の戦略や考え方が見えてくる
ワールドトリガーのドラフト結果で特に面白いのは、同じ候補者の中から隊員を選んでいるにもかかわらず、完成した11部隊の特徴が大きく異なっていることで、二宮8番隊のように高い能力を持つ隊員が集まった部隊もあれば、水上9番隊のように隊長自身の運営方針とメンバーの相性が重要になる部隊もあります。
また、諏訪7番隊では三雲修と香取葉子、若村11番隊では若村麓郎とヒュースなど、普段の所属や性格を考えると意外性のある組み合わせが生まれており、こうしたメンバーが一緒に行動することで、それまでランク戦では見えにくかった長所や課題が浮かび上がり、キャラクターを別の角度から掘り下げられるのも部隊シャッフルの魅力です。
そして指名した隊員を見ることで、隊長が「何を強さと考えているのか」まで想像できる点も重要で、戦闘能力を重視する者、協調性を求める者、自分の弱点を補える隊員を選ぶ者など方針はさまざまであり、ドラフト結果そのものが11人の隊長の戦略や価値観を映し出していると私は感じます。
臨時部隊の編成そのものが遠征選抜試験の重要な審査材料になっている
遠征選抜試験では戦闘能力だけでなく、閉鎖された環境で他人と生活しながら課題へ取り組み、問題が発生した際には自分たちで解決する力も求められるため、普段の部隊を解体して臨時部隊を作ることには、遠征への適性を見極める大きな意味があります。
慣れた仲間から離れれば、隊員自身のコミュニケーション能力や適応力がよりはっきり表れ、隊長側についても仕事の割り振り方、意見のまとめ方、トラブルへの対応、部下の能力の活かし方などが見えるため、ドラフトから閉鎖環境試験までの一連の流れによって、通常のランク戦だけでは測れない組織人としての能力を確認できます。
つまり、ワールドトリガーの遠征選抜試験におけるドラフトは単なるチーム分けではなく、隊員同士の新しい相性を発見し、隊長候補の指揮能力を確認しながら遠征に必要な人材を多面的に見極めるための仕組みであり、「なぜこのメンバーになったのか」を考えながら読むことで遠征選抜試験編をさらに深く楽しめるでしょう。
この記事のまとめ
- 遠征選抜試験ではドラフト形式で11の臨時部隊を結成!
- 歌川1番隊から若村11番隊までのドラフト指名メンバーを紹介
- ドラフトでは3つのプールから順番に隊員を指名するルール
- 元の部隊のメンバー同士は同じ臨時部隊にならない仕組み
- 各隊長の指名には戦術や相性を踏まえた異なる狙いがある
- 部隊シャッフルには隊員の適性や新たな組み合わせを見極める目的も!
- 臨時隊長には指揮力や将来の幹部候補としての能力も求められている
- ドラフト結果と臨時部隊の編成自体が遠征選抜試験の重要な審査材料



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