梅雨の災害で起きやすいものの対策!備えていたいものも!

梅雨は、農作物の生育に必要な水分をもたらす一方で、大雨によるさまざまな災害の原因となることもあります。

この記事では、梅雨に起きやすい災害の種類や、その対策の方法について解説します。

災害は、人命や財産に大きな被害をもたらすことがあります。

そこで、日頃から情報収集や備えを行い、災害が発生した場合は、迅速に避難することが重要です。

梅雨に起きやすい災害の対策

梅雨に起きやすい災害の種類や、その対策の方法について解説します。

河川の氾濫や内水氾濫

河川の氾濫とは、河川の水位が堤防や護岸を越えて周辺の低地に水があふれ出すことで、都市部などで降水量が排水能力を超えて水が溜まり、道路や建物の地下などに水が浸入することです。

これらの災害は、梅雨の大雨によって発生しやすくなります。

河川の氾濫や内水氾濫は、日頃から、事前対策が重要です。

避難場所や避難経路を確認する
河川の氾濫や内水氾濫が発生すると、自宅や職場などが水に浸かる可能性があります。その場合は、速やかに安全な場所に避難する必要があります。しかし、避難するときには、水の流れや交通状況などによって、通常の道が通れないことがあります。そこで、日頃から、自宅や職場から最寄りの避難場所や避難経路を確認しておきましょう。避難場所や避難経路は、市町村のホームページや防災マップで確認できます。
防災グッズや非常食を用意する
河川の氾濫や内水氾濫が発生すると、自宅や職場に戻れなくなることがあります。その場合は、避難場所でしばらく生活する必要があります。しかし、避難場所では、水や食料などの生活必需品が不足することがあります。そこで、日頃から、防災グッズや非常食を用意しておきましょう。

土砂災害

土砂災害とは、山や崖などの斜面で土砂が崩れ落ちたり、流れ出したりすることによって発生する災害で、土石流、地すべり、崖崩れなどの種類があります。これらの災害は、梅雨の大雨によって発生しやすくなります。

土砂災害は、日頃から、事前対策が重要です。

土砂災害警戒区域や土砂災害危険箇所の情報をチェックする
土砂災害警戒区域や土砂災害危険箇所とは、土砂災害が発生する可能性が高い場所のことです。これらの場所は、市町村のホームページや防災マップで確認できます。土砂災害が発生すると、自宅や職場などが土砂に埋まったり、倒壊したりする可能性があります。その場合は、速やかに安全な場所に避難する必要があります。しかし、避難するときには、土砂の流れや落下に注意しなければなりません。そこで、日頃から、自宅や職場から最寄りの避難場所や避難経路を確認しておきましょう。
斜面や排水溝の状態を確認する
土砂災害が発生すると、斜面や排水溝が崩れたり、詰まったりすることがあります。その場合は、土砂の流れや落下が増えたり、水が溜まったりします。そこで、日頃から、家の周りの斜面や排水溝の状態を確認し、崩れや詰まりがないか注意しましょう。また、斜面や排水溝には、土砂災害の予兆があることがあります。土砂のひび割れや崩れ、水の色やにおいの変化などを感じたら、すぐに市町村に連絡しましょう。
土砂災害の音や振動に注意する
土砂災害は、音や振動で予兆があることがあります。土砂が崩れ落ちたり、流れ出したりすると、大きな音や地響きが発生します。これらの音や振動を感じたら、すぐに窓やドアを閉めて、安全な場所に避難しましょう。

高潮

高潮とは、海面が通常より高くなって、海岸や沿岸部に水があふれ出すことで、台風や低気圧、地震などの自然現象によって発生します。

梅雨の時期には、大雨によって河川の水位が上昇し、海との水位差が小さくなることで、高潮が発生しやすくなります。

高潮は、日頃から、事前対策が重要です。

海面や潮位の情報をチェックする
海面や潮位の情報は、気象庁や海上保安庁のホームページやアプリで確認できます。海面や潮位が高くなると、高潮の危険性が高まります。高潮の危険性が高いときは、海岸や沿岸部に近づかないようにしましょう。
家の中の貴重品や家具を高いところに移動させる
高潮が発生すると、家の中に水が入り込みます。水に濡れてしまうと、貴重品や家具は破損したり、カビが生えたりします。そこで、水が入りそうな場所にある貴重品や家具は、高いところに移動させましょう。例えば、床や棚の下にあるものは、机の上やクローゼットの中に入れたり、ベッドやソファは脚を高くしたりします。
水が入らないように窓やドアに防水シートを貼る
高潮が発生すると、水は窓やドアから侵入します。水が入ると、家の中が冷えたり、湿気がこもったりします。そこで、水が入りそうな窓やドアには、防水シートやビニール袋などを貼りましょう。防水シートやビニール袋は、ホームセンターやドラッグストアなどで購入できます。貼るときは、隙間がないようにしっかりと固定しましょう。

梅雨の災害に備えた方が良いもの

梅雨の災害に備えた方が良いものについて解説します。

食料

非常食を用意しておきましょう。

非常食とは、保存期間が長く、水を必要としない食品のことです。

例えば、缶詰やレトルト食品、乾パンやビスケットなどがあります。

ホームセンターやドラッグストアなどで購入できます。

非常食を用意するときは、賞味期限や内容量、栄養価などに注意しましょう。

また、非常食は、常温で保存できる場所に置き、定期的に入れ替えましょう。

常備食を用意しておきましょう。

普段の食事に使える食品のことです。

例えば、米やパスタ、インスタント食品、乾物などがあります。

常備食は、スーパーやコンビニなどで購入できます。常備食を用意するときは、賞味期限や保存方法、調理方法などに注意しましょう。

また、常備食は、消費期限の近いものから使い、定期的に補充しましょう。

水や飲料を用意しておきましょう。

食事だけでなく、水分補給や衛生用にも必要です。

水や飲料を用意するときは、1人1日に必要な量を考えましょう。

一般的には、1人1日に3リットル程度が目安です。

水や飲料は、ペットボトルやポリタンクなどの容器に入れて、常温で保存できる場所に置きましょう。

また、水や飲料は、定期的に入れ替えましょう。

グッズ

防災グッズを用意しておきましょう。

防災グッズとは、災害時に役立つ道具のことです。

例えば、懐中電灯やラジオ、携帯電話の充電器、救急セットなどがあります。

ホームセンターやドラッグストアなどで購入できます。

防災グッズを用意するときは、必要な種類や数量、使い方などに注意しましょう。

また、防災グッズは、すぐに取り出せる場所に置き、定期的に点検しましょう。

生活グッズを用意しておきましょう。

例えば、毛布やタオル、下着や靴下、虫除けスプレーなどがあります。

スーパーやコンビニなどで購入できます。

生活グッズを用意するときは、必要な種類や数量、サイズなどに注意しましょう。

また、生活グッズは、防水や防虫などの対策をして、清潔に保ちましょう。

梅雨による大雨災害の実例

令和元年の平成30年7月豪雨

令和元年の平成30年7月豪雨は、2018年6月28日から7月8日にかけて、西日本を中心に北海道や中部地方を含む全国的に広い範囲で発生した、台風7号および梅雨前線等の影響による集中豪雨です。

気象庁は「平成30年7月豪雨」と命名しましたが、報道機関などでは「西日本豪雨」と呼ばれることが多いです。

この豪雨により、西日本を中心に多くの地域で河川の氾濫や浸水害、土砂災害が発生し、死者は263人、行方不明者は8人、負傷者は484人となりました。

平成に入ってからの豪雨災害としては初めて死者数が100人を超え、「平成最悪の水害」と報道されました。

さらに、昭和にさかのぼっても1982年に300人近い死者・行方不明者を出した長崎大水害以降、最悪の被害となりました 。

梅雨に起きやすい災害の対策のまとめ

梅雨の大雨によって、河川の氾濫や内水氾濫、土砂災害、高潮などの災害が発生する可能性があります。

災害に備えるためには、日頃から気象情報やハザードマップなどの情報収集を行い、自宅や職場から最寄りの避難場所や避難経路を確認しておくことが重要です。

また、非常食や水、防災グッズや生活グッズなどの必需品を用意しておき、すぐに取り出せる場所に置いておくことも大切です。

災害が発生した場合は、速やかに安全な場所に避難し、市町村や消防などの指示に従うことが求められます。

 

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