「キングダム」に登場する王騎将軍。その強さと豪快な性格で人気の高いキャラクターですが、彼には婚約者がいたことをご存じでしょうか?
王騎の婚約者である摎(きょう)は、六大将軍の一人でありながら、謎に包まれた存在です。彼女と王騎の間には「お城を百個落としたら結婚する」という約束がありました。
しかし、悲劇が二人を襲います。本記事では、摎の生い立ちや王騎との関係、約束の結末について詳しく解説していきます。
この記事を読むとわかること
- 王騎の婚約者・摎の正体とその生い立ち
- 王騎と摎が交わした「百個の城」の約束の詳細
- 摎の死と王騎の最期、龐煖との因縁の決着
王騎の婚約者・摎とは?その正体と生い立ち
「キングダム」に登場する王騎の婚約者・摎(きょう)は、六大将軍の一人として活躍した女性武将です。
彼女は並外れた武勇を誇りながらも、その生い立ちには多くの謎がありました。
摎がどのようにして王騎と出会い、どのような運命をたどったのか、詳しく解説していきます。
六大将軍で唯一の女性・摎
摎は昭王時代の六大将軍の一人であり、六将唯一の女性でした。
その戦いぶりは「最も苛烈」と称され、数々の武功を挙げていました。
しかし、摎の素顔は公にされることがなく、人前では常に仮面をつけていました。
そのため、摎の出自や素性については多くの憶測が飛び交っていました。
王騎の屋敷で育った摎の過去
摎は幼少期、王騎の屋敷で育ちました。
表向きの話では、彼女は王騎の屋敷の召使の子とされています。
幼い頃から王騎の武術の稽古を見て学び、独自に武を磨いていきました。
その才能を王騎に認められたことで、彼女はやがて戦場に出るようになります。
実は昭王の娘だった!?摎の出生の秘密
しかし、実は摎は昭王の娘だったという衝撃の事実があります。
彼女の母親は昭王に寵愛された宮女でしたが、後宮の権力争いの中で身を守る術がありませんでした。
母親は摎の命を守るため、王騎の屋敷へと彼女を託します。
このため、摎は王宮を離れ、召使の子として育てられることになったのです。
摎の素性が不明とされていたのは、彼女の安全を守るための策だったのかもしれません。
王騎と摎の約束とは?「百個のお城を落としたら結婚」
王騎と摎の関係は、単なる主従関係ではありませんでした。
幼少期から王騎を慕っていた摎は、ある日「百個のお城を落としたら妻にしてください」と王騎に願い出ます。
王騎はおどけた口調で「ンフフフ、いーですよォ」と答え、二人は約束を交わしました。
この約束こそが、摎が戦い続けた理由であり、彼女の人生を大きく左右するものとなったのです。
王騎への想いを胸に戦い続けた摎
摎は王騎への想いを支えに、数々の戦場で勝利を収め、やがて将軍へと昇り詰めました。
彼女は並外れた戦略眼と武力を持ち、数々の城を陥落させていきます。
摎にとっての戦いは、単なる国のための戦争ではなく、王騎との約束を果たすための戦いでした。
そして、いよいよ100個目の城を攻略する戦が始まります。
約束の最後の戦い、馬陽での悲劇
摎と王騎が共に出陣した戦場、それが馬陽でした。
馬陽での戦いが始まる前、王騎は摎のもとを訪れ「いよいよ最後の一つですね」と声をかけます。
摎はこの言葉を聞き、涙を流しました。
王騎はずっと約束を覚えてくれていたのです。
しかし、ここで悲劇が起こります。
趙軍の猛将・龐煖が突如、摎の本営に襲いかかり、摎は命を落としてしまうのです。
摎の仇・龐煖との因縁と王騎の最期
馬陽の戦いで摎を討ったのは、趙の猛将・龐煖(ほうけん)でした。
突如本営に襲来した龐煖は、摎に逃げる隙を与えず、一撃で彼女を討ちます。
この報せを聞いた王騎は怒りに震え、摎の本営へと駆けつけました。
しかし、そこにいたのはすでに息絶えた摎の姿……。
王騎の心に深い傷を残したこの出来事が、彼と龐煖の因縁の始まりとなったのです。
龐煖によって散った摎の命
龐煖は、己の武を極めることのみを目的とする“武神”を名乗る武将でした。
戦場で名を馳せた摎は、龐煖にとって「倒すべき強者」の一人と見なされていたのです。
龐煖は戦術や策略を用いず、ただ圧倒的な武力で敵をねじ伏せるタイプの武将。
摎の陣営に奇襲を仕掛け、一騎打ちへと持ち込みます。
摎も必死に応戦しましたが、龐煖の膂力は圧倒的でした。
そして、龐煖の一撃によって、摎は戦場に散ってしまったのです。
摎の仇を討つため馬陽へ向かった王騎
摎を討たれた王騎は、その後も秦の将軍として戦い続けます。
しかし、彼の心には摎の無念を晴らすという強い想いが残り続けていました。
それから9年後——。
王騎のもとに、「龐煖が生きており、趙軍の総大将として馬陽へ進軍する」という報せが届きます。
かつて摎が命を落とした場所で、摎の仇との決着をつける時が訪れたのです。
王騎は秦軍総大将として、馬陽の地へ向かうことを決意しました。
王騎と龐煖の一騎討ち、その結末
馬陽の戦場で、ついに王騎と龐煖の一騎討ちが始まります。
秦軍を鼓舞しながら戦う王騎に対し、龐煖は己の武を示すため、正面から勝負を挑みました。
二人の戦いは激闘を極め、王騎もまた龐煖に劣らぬ膂力で応戦します。
しかし、戦いの最中、龐煖の一撃が王騎の胸を貫きました……。
致命傷を負った王騎は、それでも最後まで秦軍を導き続けます。
そして最期の瞬間、彼は微笑みを浮かべながらこう言いました。
「摎……すぐに行きますよォ」
王騎は、最愛の人のもとへと旅立っていったのです。
摎は史実の人物?キングダムのオリジナル設定とは
「キングダム」に登場する摎(きょう)は、作中では王騎の婚約者であり、六大将軍の一人として活躍しました。
しかし、実際の歴史において摎という人物は存在したのでしょうか?
ここでは、史実における摎の記録と、「キングダム」におけるアレンジについて解説していきます。
実際の歴史に登場する摎の存在
史実において、摎という将軍は実在していました。
彼は秦の名将の一人であり、実際に六大将軍の一員として戦い、多くの戦功を挙げたとされています。
しかし、史実の摎は男性であり、「キングダム」で描かれたような女性将軍ではありませんでした。
また、昭王の娘であるという記録もなく、王騎との関係についても史実には記されていません。
キングダム独自のアレンジと摎の魅力
「キングダム」における摎の設定は、史実を基にしながらも大幅にアレンジされたフィクションです。
特に、六大将軍の中で唯一の女性という設定や、王騎との婚約エピソードは、物語をよりドラマティックにするために加えられた要素と考えられます。
また、昭王の娘であるという設定は、摎の生い立ちに深みを持たせるための創作である可能性が高いでしょう。
しかし、これらのアレンジによって、摎は「キングダム」屈指の魅力的なキャラクターとなりました。
まとめ|王騎と摎の愛の結末
「キングダム」において、王騎と摎の関係は、単なる戦友ではなく、深い愛情に裏打ちされたものでした。
摎は王騎の妻になることを夢見て戦い続け、王騎もまた彼女の想いを理解していました。
しかし、馬陽の戦いで摎は龐煖によって命を落とし、二人の約束は果たされることなく終わってしまいます。
それでも、王騎は摎の想いを胸に戦い続け、最期には「摎、すぐに行きますよォ」と微笑みながら旅立ちました。
王騎と摎の愛は、現実の世界では結ばれることはありませんでしたが、彼らの心は強く結ばれたままでした。
きっと馬陽の空の上で、二人は笑顔で再会していることでしょう。
史実では摎は男性だったとされていますが、「キングダム」のオリジナル設定が、より感動的な物語を生み出しました。
王騎と摎の関係は、多くの読者に深い感動を与え、今もなお語り継がれています。
彼らの物語を振り返ることで、「キングダム」の壮大な世界観と、登場人物たちの熱い想いを改めて感じることができます。
この記事のまとめ
- 王騎の婚約者・摎は六大将軍唯一の女性だった
- 摎と王騎は「百個の城を落としたら結婚」の約束を交わしていた
- 摎は馬陽の戦いで龐煖に討たれ、王騎はその仇を討とうとした
- 王騎も龐煖との戦いで命を落とし、摎と再会するように旅立った
- 史実では摎は男性であり、「キングダム」独自のアレンジが加えられている
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