【黒執事】漫画とアニメの違いを徹底比較！

『黒執事』は、枢やな氏が2006年から連載を開始したダークファンタジー作品です。アニメ化もされており、一部原作と異なる展開やオリジナル要素が加えられています。

この記事では、漫画とアニメの違いについて詳しく比較し、それぞれの魅力について解説します。

この記事を読むとわかること

『黒執事』漫画とアニメの違いは？

まずは、漫画とアニメの違いについて、「ストーリー」「キャラクター」「シーズンごとの原作再現度」といった観点から詳しく解説していきます。

『黒執事』アニメ版は、原作のストーリーを忠実に再現している部分もありますが、それ以上にアニメオリジナル展開が大きく取り入れられています。

特に第1期後半と第2期は、完全にアニメオリジナルとなっており、原作のストーリーとは大きく異なる結末を迎えます。

第1期後半では原作にない展開が追加され、第2期ではアロイス・トランシーやクロード・フォースタスといったアニメオリジナルキャラクターが登場し、原作とは別の世界観が描かれました。

一方、第3期「Book of Circus」以降は、原作を忠実に再現する形で制作され、原作ファンからの評価も高くなっています。

アニメと原作では、登場キャラクターの性格や設定にいくつかの違いが見られます。特に大きな違いがあるのが主人公セバスチャン・ミカエリスです。

原作のセバスチャンは冷徹で完璧な悪魔執事として描かれており、徹底してシエルの命令に従う姿勢を崩しません。

しかしアニメ版では、やや人間味が強調される場面があり、特にシエルに対して優しく接するシーンが増えていると指摘されています。

また、原作では猫好きという設定が強調されていますが、アニメでは犬が苦手という追加設定があるなど、小さな違いも見られます。

アニメ第1期は、原作の序盤（1巻〜4巻）をベースにしていますが、後半は完全なオリジナルストーリーへと変化します。

魔犬プルートゥや天使アッシュ（＝アンジェラ）といったオリジナルキャラが登場し、女王が若返ったり亡くなったりする荒唐無稽な展開もあります。

特に最終話では、シエルが契約通りセバスチャンに魂を差し出すという独自の結末が描かれました。

第2期は、原作とは全く異なるストーリーで、シエルが悪魔になるという衝撃的な展開を迎えます。

また、「あくまで執事」のクロード・フォースタスが登場し、セバスチャンと敵対します。クイズ番組のようなギャグ要素の多い展開も、話題になりました。

第3期｢Book of Circus」では、原作6巻〜8巻にあたる「ノアの箱舟サーカス編」が忠実にアニメ化されました。

OVA｢黒執事 Book of Murder｣は、原作9巻～11巻にわたる「ファントムハイヴ邸連続殺人事件編」をアニメ化したものです。

劇場版「Book of the Atlantic」では、原作11巻～14巻にあたる「豪華客船編」が描かれ、原作の雰囲気を重視した演出が高く評価されました。

第4期「寄宿学校編」でも、原作14巻～18巻にあたる「寄宿学校編」が忠実にアニメ化されました。

第5期：「緑の魔女編」でも、原作19巻～22巻にあたる「緑の魔女編」が忠実にアニメ化されると思われます。

アニメ版第2期で登場したクロードとアロイスは、完全なアニメオリジナルキャラクターです。

セバスチャンと同じ「あくまで執事」のクロードは、冷酷な性格の持ち主です。貴族の少年アロイスは、狂気と悲哀を併せ持つキャラクターとして描かれました。

アニメの強みは、声優の演技や主題歌、映像表現です。

たとえば第2期では、セバスチャン役の小野大輔さんとクロード役の櫻井孝宏さんというイケボ対決も話題になりました。また、シドの「ENAMEL」などの主題歌も、ファンから高く評価されています。

原作漫画は、重厚なストーリーと繊細で美しい作画、細やかな心理描写が魅力です。

原作の深みを味わいたいなら漫画、映像と音楽で作品を楽しみたいならアニメがオススメです。