『黒執事』最大の謎のひとつが、ファントムハイヴ家襲撃事件の犯人です。
この記事では、原作に散りばめられた伏線をもとに、ファントムハイヴ家襲撃事件の犯人について詳しく考察していきます。
この記事を読むとわかること
- ファントムハイヴ家襲撃事件の犯人に関する考察
- 兄シエル黒幕説、死神派遣協会や女王が関与した可能性を考察
- セバスチャンの嘘と「空白の時間」に隠された真実
ファントムハイヴ家襲撃事件の真相は藪の中
ファントムハイヴ家襲撃事件は、『黒執事』の中で最も重要な出来事のひとつです。
この事件によって、主人公シエル・ファントムハイヴは両親をはじめ全てを失い、悪魔との契約に至りました。
事件の詳細は未だ謎に包まれており、犯人が誰なのかについても多くの説が存在します。
襲撃事件の概要と未解決の謎
双子の兄弟が10歳の誕生日を迎えた12月14日、ファントムハイヴ家の大人たちはパーティーの準備をしていました。約束の18時を過ぎても執事のタナカが迎えに来なかったため、双子の兄シエルが階下を確認しに行きます。
その後、弟シエルも様子を見に行き、惨状を目にします。
事件には、多くの不可解な点があります。
- 襲撃の実行犯は誰なのか?
- なぜファントムハイヴ家が狙われたのか?
- 事件の後、シエルが誘拐された理由は?
- 事件の黒幕は存在するのか?
「ファントムハイヴを裏切った人間に復讐」
事件直後のシエルは、犯人について明確な情報を持っていませんでした。
しかし、後に「ファントムハイヴを裏切った人間に復讐する」と発言しています。これは、何者かから情報を得たか、自ら真相にたどり着いたことを示唆しています。
『裏切り」という言葉から、襲撃事件の犯人は「外部の敵」ではなく、ファントムハイヴ家の内部、もしくは身近な人物である可能性が高まります。
兄シエル黒幕説の可能性
ファントムハイヴ家襲撃事件の黒幕として最も有力視されているのが、兄シエルです。
これは、双子の兄である「真のシエル」が何らかの理由で家族を裏切り、事件に関与していたというもの。
兄シエルの事件当日の行動については、まだ多くのことが明かされていません。
双子の兄シエルは弟を溺愛
回想シーンでは、兄シエルは弟であるシエルに対して異常な執着を見せていました。
弟シエルが「おもちゃ屋になりたい」と語った際、兄シエルも一緒におもちゃ屋さんになりたいと泣きじゃくります。
しかし、自分は伯爵になるしかないと悟ったのか、兄シエルは突然「わかったよ」と笑顔を見せます。
この発言から、兄シエルは「弟と離れたくない」という強い思いを抱いていたことが分かります。
襲撃事件当日の兄の行動
ファントムハイヴ家が襲撃された際、兄シエルは事件が起こることを事前に知っていたかのような行動を取っています。
例えば、両親が殺害された後、ファントムハイヴ家当主の証である指輪を父ヴィンセントの指から外して回収しています。
10歳になったばかりの兄シエルによる冷静な行動は、何かしらの計画があった可能性を示唆しています。
タナカの発言が示唆する真実
タナカは事件後、弟シエルに対して「シエル様は…あなた様には酷すぎ…」という意味深な発言をしています。
さらに、「犯人は見ていない」と弟シエルに伝えていたタナカは、実は犯人と直接対面していました。
これらの発言は、タナカが事件の犯人を知りながらも、そのむごい事実を言えずに隠していることを示唆しています。
死神派遣協会と女王の関与説
兄シエル黒幕説とは別に、死神派遣協会や女王が事件に関与していた可能性も考えられます。
事件には、人間離れした動きを見せる犯人が登場しており、人外の存在が関わっている可能性が高いといわれています。
死神派遣協会が事件に介入?
事件当日、タナカに駆け寄ろうとする弟シエルの背後に人影はありません。ところがその直後、背後から突然現れて弟の口を塞いだ人物がいます。
この人物は、明らかに人間には不可能な動きをしていました。
葬儀屋が助られなかった理由
また、葬儀屋(アンダーテイカー)は、「事件当日に何者かに邪魔された」と語っています。
セバスチャンと同等、もしくは上回るかもしれない実力をもつ葬儀屋の動きを阻止できる者は限られています。
そのため、襲撃事件は単なる家族の惨殺事件ではなく、死神派遣協会による計画的な介入であった可能性が強まります。
「女王の番犬」としての試練?
女王と死神派遣協会の関係性も無視できません。
女王は過去に病気で死にかけた際、死神と接触した可能性があり、それ以来、彼らと密接な関係を築いていたと考えられます。
もしファントムハイヴ家襲撃事件が女王の指示によるものだった場合、それは番犬としての適性を試すための試練だったのかもしれません。
セバスチャンの嘘と「空白の時間」
事件の直後、弟シエルはセバスチャンと契約を結びました。
契約を結ぶ前の彼の願いは、「亡くなった兄シエルを生き返らせること」でした。
坊ちゃんが悪魔に望んだ「3つの願い」
セバスチャンと契約を結んだ時、シエルは3つの願いをセバスチャンに伝えたとされています。
- 復讐を遂げるまで裏切らず守り抜くこと
- 命令に絶対服従であること
- 絶対に嘘を吐かないこと
セバスチャンが嘘をつくことができた時間
セバスチャンは、シエルとの契約によって嘘をつくことができません。
しかし、契約が締結される前の「空白の時間」は、彼が嘘をつける状態にあったと考えられます。セバスチャンは何を伝えたのでしょうか。
契約後に坊ちゃんが知った「真実」
シエルは契約前、「犯人を知らない」と語っていましたが、その後「裏切り者がいた」と発言しています。
「空白の時間」に、セバスチャンから何らかの情報を得た可能性が高いと思われます。
「黒執事」の結末に向けて、今後どのような展開がみられるのでしょうか。
この記事のまとめ
- ファントムハイヴ家襲撃事件の経緯
- 兄シエル黒幕説の可能性と伏線
- 死神派遣協会や女王が関与した可能性を検証
- セバスチャンの嘘と「空白の時間」の謎
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