「俺だけレベルアップな件」と「ハンターハンター」、どちらも根強い人気を誇る作品ですが、一部の読者から「俺レベってキメラアント編のパクリじゃない?」という声が上がっているのをご存じでしょうか。
この記事では、「俺だけレベルアップな件」と「ハンターハンター」のアリ編に見られる類似点とその背景を掘り下げながら、パクリと断定できるのかどうかを検証します。
また、2作品を比較することで見えてくる“違い”や、“インスパイア”の可能性についても言及していきます。
- 「俺だけレベルアップな件」がなぜハンターハンターと比較されるのか
- キメラアント編との類似点と明確な違い
- 両作品を併読することで得られる新たな視点
俺だけレベルアップな件はハンターハンターのパクリなのか?結論は「NO」
「俺だけレベルアップな件」は、異世界×RPGという王道ジャンルをベースにしつつも、緻密な戦闘描写や成長演出が話題を呼び、爆発的な人気を獲得した作品です。
一方で、その中盤に登場する“アリ型モンスター”の描写により、「ハンターハンターのキメラアント編を模倣しているのでは?」という指摘もSNSを中心に広まりました。
ですが、調査や比較を進めた結果、結論としては「明確なパクリとは言えない」という評価が妥当です。
パクリと言われる理由:アリ型モンスターの登場
批判の中心となっているのは、俺レベの中盤に登場するアリ型のモンスターです。
彼らは巣を作り、進化し、人類に対して深刻な脅威を与える存在として描かれますが、この展開がハンターハンターの「キメラアント編」と酷似しているという声が多く見られます。
特に、女王アリが新たな兵を生み出す構造や、圧倒的な力を持つ王の存在が、類似性を感じさせる要因になっています。
共通点は多いが展開は明確に異なる
ただし、ストーリーの骨格やキャラクターの描かれ方には明確な違いがあります。
ハンターハンターでは、キメラアント一人ひとりに個別の人格や背景が描かれ、複雑なドラマが展開されます。
それに対し、俺レベの蟻型モンスターは、物語の舞台装置として機能する部分が大きく、感情や過去に重きを置いていないことが特徴です。
また、両作品において物語の展開も異なります。
ハンターハンターでは王が人間的な進化を遂げていくのに対し、俺レベでは主人公がその存在に打ち勝つ“成長物語”が軸になっています。
展開の目的や到達点が違うという点においても、単なるパクリとは言い切れない部分があるのです。
「アリ編的展開」はどこが似ているのか?3つの類似点を解説
「俺だけレベルアップな件」と「ハンターハンター」のキメラアント編を比較した際、特に読者が“既視感”を覚えるのは、いくつかの象徴的な共通展開にあります。
ここでは、その中でも特に声が多い3つの類似点に絞って紹介します。
物語の構成・敵の存在感・戦力バランスという観点から見ていきましょう。
共通点① 突如始まるアリ型の脅威エピソード
まず最初の共通点として挙げられるのは、物語中盤に突如として現れる「蟻」モチーフのエピソードです。
「俺レベ」では、ダンジョンブレイクの影響で出現した島に棲みつく蟻型モンスターが新たな脅威となり、急激に物語がシリアスに展開していきます。
これは、キメラアント編で突然舞台が変わり、新たな種族が登場する構成とよく似ており、読者に「見覚えある展開」と感じさせる要因となっています。
共通点② 女王蟻と配下の強者たちの存在
次に挙げられるのは、女王蟻によって生み出される兵士たちという設定です。
ハンターハンターでは女王キメラアントが強者のDNAを取り込み、念能力を持つ個性豊かな兵士たちを誕生させました。
俺レベでも、蟻の女王が無数の兵隊を産み出すという描写があり、さらにその中には圧倒的な力を誇る王の存在が示唆されます。
この「女王→兵士→王」という支配構造は、両作品における明確な共通点です。
共通点③ 強者ハンターが歯が立たない絶望展開
3つ目の共通点は、一流ハンターでも敵わない敵の圧倒的な強さです。
俺レベでは、S級ハンターたちが束になって挑むも、蟻の王に一瞬でやられてしまうという描写が描かれます。
これは、ハンターハンターにおいて護衛軍や王に苦戦し、歴戦のハンターたちが命を落としていく展開に非常に近いものがあります。
「このままでは人類が滅びるかもしれない」という空気感が、両作におけるクライマックスを彩る共通要素と言えるでしょう。
ハンターハンターとはここが違う!物語構造とキャラ設計の相違点
「俺だけレベルアップな件」と「ハンターハンター」は、一部の設定や演出に共通点はあるものの、作品全体の構造やキャラクターの設計には本質的な違いが見られます。
この違いを理解することで、両作品の魅力をより深く味わえるようになるでしょう。
ここでは、キャラクターの個性の描かれ方と、物語の中心テーマに注目して比較していきます。
敵キャラの個性・背景設定が違う
「ハンターハンター」では、敵キャラであっても一人ひとりが緻密な背景や心理描写を持ち、物語を多層的にしています。
キメラアント編の王・メルエムをはじめ、護衛軍のネフェルピトーやシャウアプフたちには、単なる“強敵”を超えた哲学的な存在感があります。
一方、「俺レベ」の敵である蟻型モンスターたちは、基本的に個体としての掘り下げが少なく、脅威や舞台装置として機能する役割が強いです。
その分、物語はよりテンポよく進み、バトルの爽快感が前面に出る構成となっています。
主人公の成長構造と戦いの哲学の違い
「ハンターハンター」では、主人公・ゴンの成長は感情や倫理観の変化と密接にリンクしています。
キメラアント編では、怒りや絶望によってゴン自身が破滅的な決断を下す場面もあり、読者に深い問いを投げかけます。
一方で「俺レベ」の主人公・水篠旬は、自身のレベルアップという明確な軸を持ち、成長が数値的に可視化されるのが大きな特徴です。
哲学的というよりは、ゲーム的な快感や達成感を読者と共有する作りとなっており、ジャンル的にも明確な違いが出ています。
このように、「俺レベ」はテンポ重視の爽快系バトル作品、「ハンターハンター」は心理重視の群像劇という違いが、類似性以上に大きな差異として浮き彫りになります。
読者の声から見る「似てる」と感じる理由とその心理
「俺だけレベルアップな件」が「ハンターハンター」に似ていると話題になった背景には、読者の反応や心理的な影響も大きく関係しています。
実際のところ、SNSを中心に“既視感”や“デジャヴ”のような声が数多く投稿されており、その感覚が「パクリでは?」という印象につながっています。
ここでは、読者が「似ている」と感じる理由と、その根底にある心理的要因を探っていきます。
SNSの反応から浮かぶ“既視感”の正体とは?
X(旧Twitter)などでよく見られるのが、「俺レベ読んでたら、いつの間にかキメラアント編が始まってたみたい」というコメントです。
これは単なる印象論ではありますが、ビジュアルや展開のシンクロ感が、読者の記憶を刺激する要因になっているようです。
特に、“蟻”という共通モチーフはインパクトが強く、過去に読んだ作品との連想が働きやすくなります。
つまり、視覚的・感情的な記憶の重なりが「似ている」という感想を生む土壌になっているのです。
「パクリ」と「リスペクト」の境界線
多くのクリエイティブ作品において、「影響を受ける」というのはごく自然な現象です。
問題はそれがどこまでがオマージュで、どこからが模倣なのかという点にあります。
「俺だけレベルアップな件」の作者も、少年ジャンプ系のバトル漫画を読み込んでいるという情報があり、影響を受けた可能性は十分考えられます。
ただし、ストーリーの構成や結末が明確に異なる点を踏まえると、これは「リスペクト」や「再解釈」に近い立ち位置と言えるでしょう。
読者が「パクリだ」と感じる背景には、自分の好きな作品を守りたい心理や、「また同じかも」という先入観も含まれています。
その感情自体は自然なものですが、実際に読んでみることで、“似て非なる魅力”に気づくケースも多いようです。
じゃあ俺レベはどう楽しめばいい?ハンターハンターとの併読視点
「俺だけレベルアップな件」が「ハンターハンター」に似ていると感じる方にこそ、おすすめしたいのが“併読”という視点です。
一見似ているように思える両作品ですが、それぞれが持つテーマや描き方の違いを理解することで、より深い読書体験が可能になります。
ここでは、あえて両作品を並行して読むことで得られる楽しみ方をご紹介します。
あえて比較することで作品理解が深まる
似ていると感じる部分があるならば、どこまでが共通点で、どこからが独自性かを探るのは非常に有意義です。
例えば、同じ「蟻」が登場する展開でも、「俺レベ」では主人公が強さでねじ伏せる王道展開。
対して「ハンターハンター」では、戦いの裏に複雑な心理戦や哲学的テーマが込められています。
この対比を見るだけでも、2作品の方向性や作風の違いが明確になり、それぞれの良さが際立って感じられるはずです。
“元ネタ感”を楽しむ読み方のすすめ
もし「俺レベ」の蟻編に「既視感」を覚えたなら、それをマイナスと捉えるのではなく、“元ネタを連想することでより楽しめる”という視点を持ってみてはいかがでしょうか。
「あ、これはキメラアント編を意識してるのかも?」と考えるだけで、作者の狙いや読者へのサービス精神を感じ取れる場面もあります。
インスパイアされた表現を見つける楽しさは、作品をより多角的に味わうきっかけにもなります。
ときに作品の類似性は批判の対象になりがちですが、実は読者にとっては比較の中で“深読み”できる貴重な機会でもあります。
「俺レベ」と「ハンターハンター」を併せて読むことで、両方の世界観に対する理解がぐっと深まり、新たな魅力の発見につながるかもしれません。
- 「俺レベ」と「ハンターハンター」の類似点を解説
- アリ型モンスターや展開がキメラアント編と重なる
- キャラ描写や成長物語に明確な違いあり
- 読者が「似ている」と感じる心理も分析
- 比較しながら読むことで両作品の魅力が倍増
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