筋トレのモチベーションが上がらない?そんな時にこそ読み返したくなるのが『範馬刃牙』です。
「地上最強の生物」を目指す主人公・刃牙が実践するトレーニングは、時に非現実的でありながらも本質を突いており、トレーニーたちの心に火をつけてきました。
この記事では、範馬刃牙の筋トレメニューや考え方を徹底解説し、実生活にも取り入れられるヒントを紹介します。
筋トレを始めたばかりの初心者も、モチベを高めたい中級者以上の方も必見の内容です!
- 範馬刃牙が実践した驚異の筋トレメニュー
- 自重トレーニングやビッグ3の超人的記録
- 筋トレに役立つ食事選びと栄養管理のヒント
刃牙式筋トレの本質は「自重×極限状態」
『範馬刃牙』の世界における筋トレは、単なる肉体改造ではありません。
精神力と肉体の限界を超える訓練が、真の強さを作り上げるのです。
現実離れした描写も多い中で、我々が学ぶべき“本質”が確かに存在しています。
限界突破のトレーニングで心身を鍛える
刃牙のトレーニングは、一般的な筋トレとは一線を画しています。
例えば、崖から身を投げ、落下寸前に受け身を取るといった荒業。
これは肉体の強化というより、極限状態での集中力や反射神経を鍛えるための手法です。
現代のトレーナーならまず止めるような方法ですが、「一瞬の判断力」「死と隣り合わせの緊張感」が戦闘において重要であるという思想が根底にあります。
こうした極端な追い込みこそが、刃牙ワールドにおける“筋トレ”の根本なのです。
ウエイトよりも「追い込む」ことが重要
刃牙のトレーニングにおいては、必ずしもバーベルやマシンなどの器具は重要ではありません。
限界を超えるまで自分自身の体を使い切ることが大切とされています。
実際に作中でも、彼は
エンドルフィンが出るほど体を酷使し、自重トレーニングで肉体を限界まで追い込んでいる
シーンが登場します。
これは、単なる筋肥大ではなく“戦う肉体”を作るための本質的アプローチです。
読者である私たちも、筋トレ=重量や回数の競争ではなく「意志力の勝負」であることを学べます。
異次元の強さを生む!『ビッグ3』の重量比較
筋トレの王道と言えば「ビッグ3」。
ベンチプレス、スクワット、デッドリフトの3種目です。
『刃牙』の世界では、これらの重量が常軌を逸したレベルで描かれ、リアルを超えたフィクションの強さを際立たせています。
末堂のベンチプレス270kgはモブ扱い!?
まず注目したいのが、作中初期に登場した末堂厚。
なんとベンチプレス270kgという驚異的な記録を持ちます。
これは現実であれば国内トップレベルのベンチプレッサーと肩を並べるレベルですが、刃牙世界ではただの噛ませ犬扱い。
「この程度で主役に挑むな」と言わんばかりの格差があり、地上最強を目指すには“最低ライン”とまで感じさせられます。
花田のスクワット300kgは世界記録超え
続いては、スクワット。
グラップラー刃牙31話に登場する花田純一は、300kgを2発という尋常じゃないスクワットを披露します。
これはRM換算で327kg相当であり、83kg級のスクワット世界記録を超えるパフォーマンスです。
それでも彼は「ただのモブ」。
この世界では、超人たちの基準が“世界記録超え”であることが明確に示されています。
オリバのデッドリフト500kgは世界最強クラス
ビッグ3の最後はデッドリフト。
ビスケット・オリバは500kg超えのデッドリフトをベルトなしでこなします。
これは現実の世界記録と並ぶ、もしくは超えるほどの数字。
ハフソー・ビョルンソン選手が記録した501kgが公式記録であり、オリバはそれを凌駕する設定となっています。
道具に頼らず、自重と筋力だけで成し遂げる姿勢こそ、“地上最強”に近づく者の資質なのかもしれません。
刃牙のトレーニング歴は6歳からスタート
刃牙の強さは、単なる才能や筋肉の量だけでは語れません。
壮絶な幼少期からのトレーニング歴が、彼を「地上最強」へと導いた大きな要因です。
常識を超えた“修行”の数々が、読者の想像を遥かに超えるリアリティを持って描かれています。
父・範馬勇次郎との地獄の修行
刃牙の修行の原点は、父である範馬勇次郎による過酷なトレーニングにあります。
彼が初めて格闘技に触れたのは、なんと6歳の頃、コンクリートに叩きつけられたことから始まったとされています。
この修行は、ただのスパルタを超え、命を賭けた“生存訓練”そのもの。
勇次郎は「お前の生きた6年間が見えたか?」と語り、一発の打撃で人生を振り返らせるという異次元のスケールで息子を鍛え上げます。
飛騨山300km歩行も修行のうち
作中では、刃牙が修行のために飛騨山まで歩いて向かったという衝撃のエピソードも登場します。
東京から岐阜・飛騨までの距離はおよそ300km。これを大荷物を背負って徒歩で進むのです。
さらにその荷物は50〜60kg超の重量と見られ、自衛官からも「時速5kmで移動していた」と証言されるほど。
単なる体力の向上ではなく、忍耐力・精神力・脚力・姿勢制御など全てを一度に鍛えるトレーニングであると言えるでしょう。
シンプルで過酷な自重トレーニングの数々
刃牙のトレーニングにおいて、最も頻出するのが「自重トレーニング」です。
派手なマシンや重厚な器具がなくても、限界まで自分の身体を酷使することで、驚異的な肉体を作り上げていくのが刃牙流。
シンプルだからこそ誤魔化しが効かず、本質的なトレーニングとしての価値が際立ちます。
30kmランニング&110km走破
トレーニングの定番、ランニングも刃牙流はひと味違います。
序盤では30kmもの距離を走りきる描写があり、しかも途中で倒れた相手(宮本武蔵)を背負ったまま完走します。
また、ある時は東京から富士の樹海まで110kmを走破して長老と再会する場面も。
このような過酷な有酸素運動を精神の鍛錬と肉体の統合として実践している点が、刃牙の異次元たる所以です。
階段駆け上がりから落下トレまで!?
刃牙の幼少期には、母の指示で階段ダッシュを日常的に行っていました。
一流コーチの下で規定タイム内に何度も往復する厳しさが描かれています。
ところが成長した刃牙は、ただ駆け上がるのでは飽き足らず、階段から“駆け落ちる”トレーニングに進化します。
これは、落下よりも速く手足を動かして転倒を回避するという、身体制御能力を極限まで高める訓練です。
「普通のトレーニングでは飽き足らない」という探求心こそ、刃牙の成長を支えているのかもしれません。
刃牙の食事は「高たんぱく×高保存性」が鍵
トレーニングの成果を最大化するには、食事の質が非常に重要です。
刃牙も例外ではなく、過酷な修行に耐える体を作るための栄養戦略を取り入れていました。
特に山籠もりの期間では、保存性と栄養価を両立させた選りすぐりの食材を持ち込んでいます。
オカラ、納豆、乾燥貝柱など栄養重視のセレクト
刃牙が選んだ食品群の共通点は、高たんぱく・高ビタミン・低脂質、さらに保存性が高いという点。
例えば乾燥貝柱は、100gあたり65g超のたんぱく質を誇り、携帯性・保存性の両方に優れています。
また、納豆やスキムミルクも良質なたんぱく源でありながら、価格も抑えられており、現実の筋トレ食としても非常に参考になります。
いのしし肉5頭分でタンパク質27kg摂取!?
山小屋にこもっていた刃牙は、なんと猪5頭分の肉と内臓の塩漬けを食べていた描写があります。
1頭あたりおよそ30kgの可食部が取れるとされており、5頭で150kg。
そのうち、100gあたり18.8gのたんぱく質が含まれていることから、実に27,000g(27kg)ものたんぱく質が摂取可能な計算になります。
刃牙の体重が65kgだと仮定すると、1日300g前後のたんぱく質が確保できる量であり、筋肥大に十分な摂取量といえます。
刃牙特製ドリンクの成分とは
さらに作中では、刃牙が自ら開発したスペシャルドリンクも登場します。
材料はシンプルで、牛乳+卵5個+オカラという構成。
卵だけでも1個につき7g以上のたんぱく質が含まれており、5個で約35g。
そこに牛乳とオカラのたんぱく質も加えると、一杯で50g超のたんぱく質補給が可能です。
これはプロテインシェイクに匹敵する内容で、刃牙の合理性と知識の深さが垣間見えます。
範馬刃牙と筋トレをつなぐ極意まとめ
『範馬刃牙』に登場するトレーニングの数々は、荒唐無稽に見えても実は筋トレにおける本質を突いています。
その根底にあるのは、「己を極限まで追い込む」という精神。
トレーニングとは自分との対話であり、限界を超える挑戦なのです。
現代のフィットネスやボディメイクは、合理性や効率が重視される傾向がありますが、刃牙の姿からはそれだけでは得られない“闘う身体”へのこだわりが見て取れます。
高重量を扱うビッグ3の力強さ、300kmを歩く持久力、崖から身を投げる胆力——。
どれも単体では真似できないことかもしれませんが、自重トレーニングや長距離ランなど、今すぐ取り入れられる要素も多く含まれています。
また、食事の選び方にも戦略性が見られ、体作りにおいて栄養がいかに大事かを再認識させてくれます。
刃牙のような体にすぐなれるわけではありませんが、彼の哲学から得られる気づきは、あなたの筋トレに新たな視点をもたらしてくれるはずです。
まずは「己の限界を少しだけ超える」——今日のトレーニングから、始めてみましょう。
- 範馬刃牙の筋トレは自重と極限状態が鍵
- ビッグ3の数値は世界記録を超える超人仕様
- 幼少期から始まる地獄の修行が強さの源
- 階段落下や30kmランなど過酷な自重メニュー
- 乾燥貝柱や猪肉など栄養重視の食事戦略
- 刃牙特製ドリンクは高たんぱく補給の参考に
- 精神力・集中力も鍛える異色のトレーニング
- 現代トレーニーにも通じる本質的な教訓多数
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