東京・池袋といえば、サンシャインシティやアニメイト本店、百貨店や劇場など、多彩な顔を持つ繁華街だが、グルメタウンとしても負けてはいない。
多国籍料理から昔ながらの定食屋まで、多種多様な味が楽しめるこの街は、「孤独のグルメ」にとって格好の舞台だ。
ドラマ『孤独のグルメ』は、輸入雑貨商・井之頭五郎が仕事の合間に一人で飯を食べ歩く様子を描いた人気シリーズだ。
池袋はこれまでに何度も登場し、五郎の胃袋と心を満たしてきた。
この記事では、五郎が実際に訪れた店、池袋の特徴的なグルメスポット、そして一人飯にぴったりの隠れ家的な店を紹介していこう。
孤独のグルメ、池袋の魅力:中華料理「楊(ヤン) 2号店」
まず外せないのが、シーズン1・第1話で登場した「楊(ヤン) 2号店」。
ここは池袋西口にある本格四川料理の店で、ドラマの中で五郎が注文したのが「汁なし担々麺」と「羊肉の串焼き」だ。
口の中で花椒のしびれと唐辛子の辛味が爆発する汁なし担々麺は、ドラマ放送後に一気に話題となり、今では池袋を代表するグルメスポットの一つとなっている。
五郎が額に汗をにじませながら食べ進める姿は、まさに“孤独”ではあるが“幸福”な食のひとときだ。
池袋にある中華料理「楊」で食べた昼ご飯
汁なし担々麺、焼き餃子に水餃子一見白い担々麺に見えますが、かき混ぜると普通の汁なし担々麺になります💡
辛さは本格的なシビ辛
結構辛かったです😅
でもそれが良い!
餃子はどちらもジューシーでたれなしでもいけました
担々麺と一緒に焼き餃子頼むべき。 pic.twitter.com/0zn4BsvGhW— Tamusaku🍊🔧🐬 (@Yu05318823) April 13, 2025
孤独のグルメ、池袋の魅力:池袋が「孤独のグルメ」にぴったりな理由
池袋という街は、新宿や渋谷ほどギラついておらず、上野や浅草ほどレトロすぎない。
つまり、仕事でちょっと立ち寄ったとき、一人でフラッと入れる良店が揃っている、というのが池袋の最大の魅力だ。
特に東口エリアには、老舗の定食屋や一人飲みに適した居酒屋が点在しており、五郎のような「気ままな一人飯」を求める者には理想的な環境だ。
さらに、西口は中国人街と呼ばれるほど中華料理店が密集しており、日本語のメニューが無いディープな店も多い。
まさに、「孤独」で「冒険」な食体験ができる土地柄である。
孤独のグルメ、池袋の魅力:池袋で楽しむ“孤独の一人飯”ベストスポット3選
定食の聖地「大戸屋 本店」
池袋東口から徒歩3分の場所にある「大戸屋 本店」。
全国チェーンでありながら、本店ではここにしかないメニューも存在する。
定番の「鶏と野菜の黒酢あん定食」など、バランスの良い和定食が並び、五郎のように「腹が、減った…」と思った時にはぴったりだ。
社長に武蔵野うどん紹介してもらったけど時間持て余しそうなので
結局、池袋が本店の大戸屋でゆっくりご飯してから高円寺へ〜♪昔より店内もめっちゃお洒落ね✨
落ち着く😊
メニューも豊富でかなり迷った💦笑
すけそう鱈と野菜の黒酢あん
胡麻和えも追加(*´艸`)セサミンパワー笑
美味しかったー❣️ pic.twitter.com/7uxGV1REiW— みゆき (@miyuki_newmoon) February 6, 2019
昭和感漂う「キッチン チェック」
池袋西口のロサ会館にある老舗洋食屋。
こじんまりとしたカウンターだけの店内で、オムライスやハンバーグなど懐かしの味が味わえる。
五郎のように「子どもの頃を思い出すな…」という感情に浸れる店である。
穴場の天丼「天丼ふじ」
池袋駅北口近くにある天丼専門店。
ランチ時には行列もできるが、ピークを外せば一人でのんびり天ぷらを味わえる。
揚げたての海老や野菜を豪快に頬張ると、思わず「うまい…!」と声が漏れる。
孤独のグルメ、池袋の魅力:実際に“井之頭五郎ごっこ”をしてみた
筆者自身も五郎に倣い、池袋を歩いて「孤独のグルメ」体験をしてみた。
平日の昼下がり、まずは「楊」で汁なし担々麺を注文。
口の中がピリピリと痺れながらも箸が止まらない。
店を出て公園で一息つき、次に向かったのは「キッチン チェック」。昔ながらのナポリタンに心がほぐれる。
どの店でも共通して感じたのは、「一人でも気まずくない」という空気感だ。
大人数向けの居酒屋ではなく、一人一人の客がそれぞれの時間を楽しむ“静かな食堂”のような空間。
それが池袋の魅力だと再確認できた。
孤独のグルメ、池袋の魅力:池袋で“孤独”を楽しむためのコツ
池袋で「孤独のグルメ」を楽しむためには、以下のようなポイントを押さえると良い。
・ピーク時間を外すこと:
ランチは11:30〜12:00、ディナーは17:30〜18:00頃を狙うと静かに食事を楽しめる。
・メニューに迷ったら日替わりや定食を選ぶこと:
どの店もボリュームとバランスに定評があり、ハズレが少ない。
・五郎のように“腹の声”に従うこと:
気になる看板があれば、思い切って入ってみる。それが“孤独グルメ”の醍醐味だ。
孤独のグルメ、池袋の魅力:まとめ
「孤独のグルメ」とは、ただ一人で食べるという行為ではない。
“一人の時間”をどう味わうか、という哲学的な要素すら感じさせる作品だ。
そして池袋は、その「孤独」を肯定してくれる街である。
多様な食の選択肢、寛容な空気、そしてどこか人情味のある飲食店の数々。
一人で訪れる価値がここにはある。
次の週末はぜひ、池袋の街を歩きながら、あなたなりの「孤独のグルメ」を探してみてはいかがだろうか。
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