流星群の撮影を一眼レフでする方法!最適なカメラとコツを解説!

本記事では、流星群の撮影に挑戦したい全ての人へ、一眼レフカメラを用いた撮影手法を詳しく紹介します。

正しいカメラ設定の方法、適切なレンズの選び方、高感度設定の利用方法、長時間露光の技術を理解し、活用することで、流星群の美しさを最大限に引き出す写真を撮影することができます。

また、具体的な撮影コツや推奨される高感度カメラの選び方、三脚の使い方についても詳細に解説します。

この記事を読むことで、流星群の撮影に必要な知識と技術を身につけ、印象的な夜空の写真を撮るスキルが身に付きます。

さらに、おすすめのカメラとレンズを知ることで、より高品質な作品を作るための道具選びにも役立つでしょう。

一眼レフで流星群の撮影をする方法

流星群の撮影には、一眼レフカメラの適切な設定、明るいレンズ、高感度の利用、そして長時間露光の技術が必要です。

以下で、一眼レフを使った流星群撮影の具体的な手順を詳しく解説します。

 適切な設定

まず、一眼レフカメラの設定を見直します。

流星群の撮影には暗い夜空を明るく撮る必要があるため、ISO感度は比較的高め(例えば、ISO 1600や3200)に設定します。

ただし、ISO感度を上げすぎるとノイズが多くなるため、適切なバランスが必要です。

次にシャッタースピードですが、長時間露光を使います。

流星の速さを考えると、10~30秒の露光が一般的です。

ただし、シャッタースピードが長すぎると星が線になってしまうので注意が必要です。

絞りに関しては、できるだけ明るい絞り(小さいf値)を選びます。

明るい絞りを選ぶことで、光を多く取り込むことができ、暗い流星もはっきりと写し取ることが可能になります。

明るいレンズの利用

流星群の撮影には、明るいレンズが必要です。

明るいレンズとは、開放絞り(f値)が小さいレンズのことを指します。

f値が小さいほどレンズは明るく、多くの光を取り込むことができます。

明るいレンズを使用することで、暗い夜空に輝く流星をはっきりと捉えることができます。

高感度の利用

一眼レフカメラは、高感度撮影に優れています。

ISO感度を上げることで、暗い場所でも明るく撮影することができます。

ただし、ISO感度を上げすぎると画像のノイズが増えるため、適度な設定が求められます。

長時間露光の技術

流星の軌跡をきれいに撮影するためには、長時間露光が必要です。

シャッターを開いている時間が長いほど、光の軌跡が長くなります。

しかし、長すぎると星が動いてしまい、星の形が線になってしまう「星条効果」を引き起こす可能性があります。

これを避けるためには、「600の法則」という法則を使います。

これは、600をレンズの焦点距離(mm)で割ると、星条効果が出始める露光時間(秒)が出る、というものです。

流星群の撮影にオススメの高感度カメラ

星空や流星群を撮影する際には、高感度性能に優れたカメラを選ぶことが非常に重要です。

高感度性能が良いと、暗い場所でもノイズを抑えつつ明るく撮影することが可能となります。

また、ミラーレス一眼レフカメラは軽量であること、明るいレンズを選べること、露出時間を自由に設定できることなどから、天体撮影に適しています。

そこで今回は、その中でも特に星空や流星群の撮影に適した高感度性能を備えた一眼レフカメラを11機種ピックアップしました。

これらのカメラは、高画質と高感度が求められる流星群撮影に最適な機能を備えています。

それぞれのカメラの特性を理解し、あなたの撮影スタイルや予算に合った一台を選んでみてください。

Canon EOS Ra

Canon EOS Raは、2019年12月に発売された天体撮影専用のフルサイズミラーレスカメラです。

EOS Rをベースにしていますが、CMOSセンサーの前面に配置されているローパスフィルターの特性を変更することで、Hα輝線(赤色光)の透過率が約4倍になっています。

これにより、一般的なデジタルカメラでは撮影することが難しい、赤味の強い星雲を高精細に撮影することができます。

EOS Raは、約3030万画素のフルサイズCMOSセンサーとDIGIC 8の映像エンジンを搭載し、常用ISO感度は100~40000(拡張ISO感度は50~102400)です。

夜空の星々を高精細に描き、高感度でもノイズの少ないクリアな描写が可能です。

EOS Raは、デュアルピクセルCMOS AFを採用しており、暗い場面でも高精度かつスピーディーにAFができます。

測距可能エリアは、EOSのフルサイズで最大の約88%(横)×約100%(縦)です。

また、約369万ドットの有機ELパネルを採用した視野率約100%の高精細なEVFや、バリアングル液晶モニターも搭載しており、構図やピントの確認が容易です。

さらに、ライブビュー拡大倍率は最大30倍になっており、マニュアルフォーカスによる厳密なピント合わせをより快適にします。

EOS Raは、4K/30pの動画撮影や4Kタイムラプス動画の撮影も可能です。星の流れる様子を高精細に記録することができます。

また、小型・軽量ボディー(バッテリー・メモリーカード含み約660g)や防塵・防滴構造、サイレントシャッター機能なども備えており、天体撮影に適した仕様となっています。

EOS Raは、天体撮影専用カメラであるため、天体以外の一般的な被写体の撮影はお勧めできません。

一般的な被写体を撮影した場合、実際より赤みの強い撮影画像になります。

適切なカラーバランスを得られないことや、部分的な色むらが発生することがあります。

EOS Raは、キヤノンオンラインショップで税込価格486,000円(送料無料)で販売されています。

また、キヤノン相机博物館では、EOS Raの詳細な仕様や外観を紹介しています。

EOS Raは、天体撮影に興味のある方や、赤味の強い星雲を高精細に撮影したい方におすすめのカメラです。

Nikon D810A

Nikon D810Aは、2015年5月に発売された天体撮影専用のフルサイズ一眼レフカメラです。

Nikon D810をベースにしていますが、D810Aは星雲が放つHα光の感度を高めており、赤い星雲をより鮮明に写し出すことができます。

D810Aは、約3709万画素(有効画素数約3635万画素)のフルサイズCMOSセンサーとEXPEED 4の映像エンジンを搭載し、常用ISO感度は200~12800(拡張ISO感度は32~51200)です。

高画素と高感度の両立を実現し、暗い夜空の撮影に適しています。

D810Aは、マルチCAM 3500FX IIを採用しており、51点AFシステムで高精度なAFができます。

また、最高約5コマ/秒の高速連続撮影やタイムラプス動画の撮影も可能です。

D810Aは、3.2型・約122万ドットの液晶モニターや0.5型・約236万ドットの光学式ペンタプリズムファインダーも搭載しており、構図やピントの確認が容易です。

さらに、防塵・防滴性能やマグネシウム合金ボディなどで高い信頼性も追求されています。

D810Aは、天体撮影専用カメラであるため、天体以外の一般的な被写体の撮影はお勧めできません。

一般的な被写体を撮影した場合、実際より赤みの強い撮影画像になります。

適切なカラーバランスを得られないことや、部分的な色むらが発生することがあります。

D810Aは、価格.comではオープン価格で販売されています。

また、天体写真の世界では、D810Aの使用レビューや撮影サンプルを紹介しています。

D810Aは、天体撮影に興味のある方や、赤味の強い星雲を高画素で撮影したい方におすすめのカメラです。

一眼レフで流星群を撮影するためのレンズの選び方

一眼レフカメラで流星群を撮影する際の最適なレンズは、広角で明るいレンズで、焦点距離が短く、F値が小さいものがベストです。

これは、広範囲をカバーし、流星群を多く捉え、暗い夜空でも明瞭に撮影することが可能だからです。

焦点距離が短いレンズ、つまり広角レンズは、より広範囲を撮影することができます。

焦点距離が24mm以下のレンズがおすすめです。

このような広角レンズを使用することで、流星群がどこから現れても、大部分をカバーできる可能性が高まります。

また、F値が小さいレンズ、すなわち明るいレンズは、より多くの光をカメラセンサーに取り込むことができます。

このため、F値が2.8以下のレンズが理想的です。

F値が小さいほど暗い夜空でも流星や星空を鮮明に撮影することが可能になります。

さらに、星の形状を維持するためにも、コマ収差や色収差が少ないレンズを選ぶことが重要です。

星を点としてきれいに写すためにはレンズの品質が求められます。

レビューを見たり、写真サンプルをチェックするなどして、各レンズの光学性能を比較検討すると良いでしょう。

レンズ選びは、撮影環境や予算にもよりますので、これらの条件を考慮に入れつつ、適切なレンズを見つけることが大切です。

これらのポイントを押さえておけば、あなたも流星群の素晴らしい写真を撮影することができるでしょう。

流星群の撮影に必要な三脚の使い方と注意点

流星群の撮影において、三脚の使用は非常に重要です。

適切な設定と安定した位置付けがカメラのブレを防ぎ、鮮明な画像を得るための基盤を提供します。

最初に、三脚を選ぶ際の重要な点はその安定性です。

風や地面の不均等などにより三脚が動くと、カメラがブレてしまいます。

そのため、堅牢で重い三脚は風などの外部要因に強く、カメラを安定させるのに役立ちます。

また、三脚の重量は、携帯性と安定性の間でバランスを取る必要があります。

次に、三脚の高さ調節も重要な点です。天体を撮影するため、カメラを天空に向ける必要があります。

このため、カメラの位置を自由に調整できることが重要となります。

また、中心柱の角度調節が可能な三脚は、さらに柔軟性があります。

三脚を設置する際は、可能な限り平らな地面を選びましょう。

地面が不安定だと、三脚がずれたり倒れたりする可能性があります。

また、三脚の足元に何かを置いて重さを増す、または三脚の足を地面にしっかりと固定することで、さらに安定性を高めることができます。

撮影中は、カメラや三脚を触らないように注意しましょう。

シャッターを押す際やカメラの設定を変更する際には、特に気をつける必要があります。

これらの動作はカメラを揺らす可能性があり、ブレの原因となります。

リモートシャッターやカメラのタイマー機能を使うことで、この問題を回避することが可能です。

これらの注意点を守ることで、三脚を効果的に使用し、流星群の撮影に成功することができます。

一眼レフで流星群の撮影をする方法のまとめ

流星群の撮影は一眼レフカメラを活用することで、その動きと美しさを鮮明に捉えることが可能です。

そのための要点は、適切な設定、明るいレンズの利用、高感度の設定、そして長時間露光の技術の適用です。

適切なカメラ設定を理解し、それに従ってカメラを調整することは、流星群撮影の第一歩と言えます。

明るさ、シャッタースピード、ISO感度など、その条件に最適化することが重要です。

次に、明るいレンズの選択も重要な要素です。

特に広角レンズは星空全体を捉えるのに適しています。

そして、高感度の利用は暗い夜空での撮影に適しており、流星の軌跡を明瞭に記録します。

最後に、長時間露光の技術を駆使することで、流星の軌跡を時間をかけて捉え、一枚の写真にその動きを刻むことができます。

これらの技術を駆使することで、流星群の撮影を成功させることが可能です。

しかし、それだけでは十分ではありません。

撮影のコツを押さえ、高感度カメラの選択、レンズの選び方、そして三脚の正しい使い方も併せて理解し、これらを活用することで、より一層鮮明で美しい流星群の写真を撮影することができます。

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