マフラーとストールの違いはどこにあるの?

ファッションアイテムの一つとして大定番のマフラーとストールですが、その違いを聞かれると意外と答えられないものではないでしょうか?

マフラーとストールの違いをサイズで区分してみたり、生地の厚さで区分してみたりと様々な考え方や捉え方があるようですが、実際には両者の境目はかなり曖昧となっており、明確な違いを定義するのは難しいようです。

マフラーとストール、どちらもよく似たファッションアイテムですが、そもそも何故マフラーとストールは別のものというイメージがあるのでしょうか?その答えはマフラーとストールの起源と歴史にあるようです。

今回はそのあたりをリサーチしてみました。

マフラーの歴史

マフラーの起源については諸説あるようですが、一般的には中世ヨーロッパで女性が顔の下半分を覆った布を「マフラー」と呼んでいたことに起因するという説が有力です。

その後17世紀に、「マフラー」から派生した「クラバット」と呼ばれる「ネクタイ」の原型になるものが誕生しました。

そこから、さらに時代が進んでフランス革命の頃には「マフラー」とは黒い布で顎から首の辺りを巻くものといった、現在のイメージに近いものへと変化していたようです。

そしてこの頃から、防寒具としての機能が意識され始めたようで、カシミヤを素材に使用した防寒性に優れたものや、動物の毛皮を使った丈夫なものなど、機能的で実用性の高いものが作られるようになり広く普及していきました。

特に戦場ではマフラーが目印と使用されたり、怪我をした際の包帯としても使用されていたりと、本当に様々な場所と用途で使用されていたようです。

19世紀に入るとマフラーは一般人にも普及し始め、レースをあしらったものなど、凝った装飾がなされたファッション性の高いものが人気となっていったようです。

本来は女性の顔を覆うための布であったマフラーですが、現在では老若男女問わず、世界中の人々に愛されるファッションアイテムとして現在に続いています。

ストールの歴史

ここからはストールの歴史について、みていきましょう。

ストールの起源は古代ローマ帝国時代に女性が身につけていた、ゆったりとした上着である「ストラ」だという説があります。

そして中世ローマ・カトリックの聖職者達がミサなどで着用する、膝下あたりまで垂らす肩掛けの帯もストラと言います。

実は古代ローマ時代の上着であるストラが、ローマ・カトリックの聖職者が着用するストラになったと言われているようです。

そして、この「ストラ」はローマ・カトリックでの呼称で、聖公会など他の教派では「ストール」と呼ぶそうです。

この古代ローマ時代のストラが歴史の中で変化して、現在の私たちが知るストールとなったようです。

ストールといえば、私たちの身近にあるファッションアイテムですが、古代ローマから続くファッションアイテムだなんて、なんだかロマンがありますね。

自分に似合うマフラーやストールの選び方

ストールやマフラーは、首元など顔の近くにあるアイテムですので、身につける人の印象を大きく左右してしまします。

やはり自分に似合うカラーの物を着用するのがポイントのようです。

基本的には自分のパーソナルカラーに合ったカラーのものを選ぶのが良いそうです。

パーソナルカラーがイエローベースの人は暖色系、パーソナルカラーがブルーベースの人は寒色系のコーデがおすすめだそうです。

マフラーやストールの巻き方でも印象は変わる

寒い季節だけでなく、夏にも使えるアフガン巻き。

Tシャツにも全く違和感なく馴染んでくれるオシャレな巻き方ですね。

ダイアン・キートン(左)の着こなしはとってもエレガントです。

こちらはニューヨーク巻きを少しアレンジしたスタイルだと思います。

まとめ

ここまで、マフラーとストールの違いについてみてきましたが、歴史を知ることで元々は全く違うファッションアイテムであったということが分かりました。

ルーツを辿ることで、それぞれの本質的な部分をしっかりと理解することができますよね。

友人との話の種にもなる、ちょっとしたファッション雑学になるのではないでしょうか。

それでは今回はこの辺りで!

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