「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」に登場するギザルムは、魔界の王侯貴族とされる圧倒的な存在です。
この記事では、ギザルムの正体や他を寄せ付けない強さ、そして一度は消滅した彼がどのように復活を遂げたのかを徹底解説します。
ギザルムの謎を知りたい方や、今後の展開が気になるアニメ・漫画ファン必見の内容です。
この記事を読むとわかること
- ギザルムの正体は魔界の王侯貴族である魔族
- ロイドの魔術が通じないほどの圧倒的な強さ
- 一度消滅したギザルムが完全復活するまでの経緯
ギザルムの正体は“魔界の王侯貴族”と呼ばれる魔族だった
ギザルムは「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」における最強クラスの敵キャラクターです。
その存在は魔人すら畏怖するほどであり、物語における大きな脅威として立ちはだかります。
ここでは、ギザルムの正体や出自、魔界での地位について詳しく見ていきます。
魔人を家畜扱いする圧倒的な上位存在
ギザルムの本名はギザルム=レーイル=ヴァルヘンヴァッハ。
彼は魔族という種族に属しており、魔人とは格が違う存在です。
例えるなら、魔人が兵士や平民だとすれば、ギザルムのような魔族は貴族階級に君臨する支配者です。
魔人たちは魔族の命令に絶対服従する存在であり、魔族にとって魔人は家畜のようなものとされています。
このような背景からも、ギザルムがいかに異質かつ絶大な権力を持った存在であるかがわかります。
本来は肉体を持たず、人間の身体を乗っ取って存在する
ギザルムは魔族特有の性質として、実体を持たない霊的存在です。
そのため、魔界から人間界へ来るには肉体を必要とします。
ギザルムは人間の身体に憑依し、その人間を支配することで実体を得るのです。
この特徴は、後述するジェイドとの関係にも深く関わってきます。
つまり、ギザルムという存在は「魔界の王侯貴族」としての威厳を持ちながら、人間界でも活動できる巧妙な侵略者でもあるのです。
ジェイドの身体を乗っ取って転移魔術を手に入れた
ギザルムは実体を持たない魔族として、人間の肉体を利用してこの世界で活動しています。
その対象となったのが、暗殺者ギルドのボスであるジェイドでした。
この乗っ取りによって、ギザルムは恐るべき空間転移の能力を手にすることになります。
暗殺者ギルドのボス・ジェイドの能力をそのまま継承
ジェイドは、ロードスト領主の三男でありながら、暗殺者ギルドの頂点に立つ実力者でした。
彼の最大の特徴は、極めて希少な能力である空間転移を自在に使いこなせる点です。
ギザルムはこの能力を狙って魔界からやって来て、ジェイドの身体を奪いました。
しかも、単に身体を乗っ取るだけでなく、記憶や魔術の知識、戦闘経験までも継承しています。
つまり、ジェイドとしての人格は消滅し、中身がギザルムという最悪の融合体が誕生したのです。
空間転移を駆使し、戦闘能力をさらに強化
ギザルムはジェイドの空間転移能力を、単なる移動手段ではなく戦闘の中核として活用します。
戦いの中で、自身の腕だけを空間転移させて死角から攻撃したり、意表を突いた立体的な戦術を可能にしました。
この空間操作によって、ギザルムはロイドの術式にも一時的に対応し、圧倒的な優位に立つことができました。
それは単なる身体の強化ではなく、戦術の幅そのものを拡張する要素でもありました。
ギザルムにとって、ジェイドの能力はまさに最強の武器の一つとなったのです。
ギザルムには魔術が通用しない!その強さは魔人10人分以上
ギザルムの最大の脅威は、その圧倒的な耐性と戦闘能力にあります。
魔術を極めたロイドでさえ、彼にはなかなか通用しないという事実は、ギザルムの異常さを物語っています。
ここでは、彼の強さの本質に迫ります。
ロイドの魔術ですら効かない魔力制御の達人
通常、魔人には魔術が通じにくいのが特徴ですが、ギザルムの場合はその比ではありません。
彼は詠唱なしで魔力を自在に操作し、術式を破壊することができます。
しかも、周囲に漂う魔力を自身の魔力と融合させて、攻撃や防御に転用することが可能です。
これは、ロイドのような高位魔術師ですら予測不能な戦い方であり、戦闘における常識を根底から覆すレベルと言えます。
魔術を解析し、詠唱なしで結界すら破壊する恐怖の存在
ロイドが展開した結界ですら、ギザルムには何の意味も持ちませんでした。
彼は詠唱を必要とせず、術式の構造を瞬時に解析し、それを突破する方法を即座に見つけ出すのです。
さらに、ギザルムは自ら編み出した「こより」のような魔力の束を利用し、ロイドの結界を破壊し心臓を貫くという衝撃の一撃を放ちました。
これは単に魔力が強いだけではなく、高度な知性と戦術眼を併せ持つ存在であることを意味します。
階級1級の魔人が10人いても勝てないと言われる理由が、まさにここにあります。
ロイドとの戦いで一度は虚空に吸い込まれて完全消滅
無敵とも思われたギザルムにも、敗北の瞬間が訪れました。
それは、第七王子ロイドの冷静な術式解析と応用力によって実現されたものです。
ここでは、ギザルムがどのようにして敗北に至ったのか、その戦いの経緯を振り返ります。
空間転移の術式を逆解析され敗北
ロイドは戦闘中、ギザルムが使う空間転移の術式を観察・分析していました。
そしてその解析結果をもとに、術式が発動する瞬間を感知し、自動で発動する「虚空」の魔術を組み上げたのです。
この「虚空」は異空間への吸引魔法であり、術式の出始めに反応して即座に発動する仕組みでした。
この仕掛けによって、ギザルムの片腕が異空間へと吸い込まれ、彼の攻撃は一気に崩れ始めます。
魔力を吸い込む「虚空」によってチリのように消滅
ロイドの作戦が成功し、ギザルムは一瞬の油断から致命的な隙を見せます。
その瞬間、ロイドはとどめの「虚空」を発動。
ギザルムの身体は全て異空間へと吸い込まれ、チリのように分解・消滅していきました。
ロイドの冷静な判断と応用力が、圧倒的強者への勝利をもたらした瞬間です。
この戦いは、単なる力のぶつかり合いではなく、知略と魔術理論の応酬であったことを強く印象づけました。
ギザルムはタルタロスによって治療され、完全復活を遂げる
一度は「虚空」に吸い込まれて消滅したギザルム。
しかし物語はそこで終わらず、彼はまさかの復活を遂げます。
その背後には、ある人物の強い意志と魔術技術がありました。
魔術の術式も理解できるほどの復元力
ギザルムが復活できた最大の要因は、魔術士タルタロスの介入です。
彼はギザルムの魔力の残骸を魔力炉として保管・治療し始めました。
その目的は、自身の疑問を晴らし、ロイドを超えるためという執念です。
ギザルムの身体は凄まじい再生力を見せ、徐々に肉体も意識も回復していきました。
そして完全復活後は、術式を読み解く能力までも習得していたのです。
再びジェイドの姿でバビロンの前に現れ圧倒
復活したギザルムは、以前と同じジェイドの姿で現れます。
その姿はまるで傷一つないように見え、力もさらに向上していました。
現地調査に派遣されていたバビロンは、その圧倒的な力の前に反応すら許されず、完全に力の差を見せつけられます。
ギザルムはタルタロスとの約束を果たし、堂々と再びこの世界に姿を現しました。
その存在は、ロイドだけでなく、サルーム王国全体をも巻き込む新たな脅威となり始めています。
ギザルムの復活後の目的はロイドか?それとも別にあるのか
完全復活を遂げたギザルムは、すぐに行動を開始します。
しかしその動きは単純な復讐だけではなく、より深い狙いが隠されている可能性があります。
彼の目的は本当にロイドだけなのか?それとも魔界や人間界を巻き込む計画があるのか?
スタンピードの混乱に乗じて行動を開始
ギザルムが再び動き出したのは、魔物の大暴走「スタンピード」が発生したタイミングでした。
この混乱を利用するように、彼は大陸門へと向かい始めます。
スタンピード自体とギザルムとの関係は不明ですが、行動が意図的に重なっているのは無視できません。
強大な力を持つギザルムがこの混乱に乗じて行動することは、単なる偶然ではなく戦略的な意図があるように感じられます。
第一王子・第一王女も臨戦態勢へ、王国全体が警戒中
サルーム王国では、ギザルムの復活とスタンピードの発生により、王族全体が非常事態として動き出しました。
第一王子シュナイゼル、第一王女クルーゼといった主要人物たちも、最前線へ向かう準備を整えています。
それほどまでにギザルムの復活は、国家の存亡に関わる脅威と見なされているのです。
ギザルムの最終的な目的がロイドにあるのか、それともさらに大きな魔界・人間界の支配を目論んでいるのかは、今後の物語の鍵となるでしょう。
いずれにせよ、彼の存在が物語に再び大きな波紋を広げていくことは間違いありません。
第七王子 ギザルムの正体と強さ、復活の全貌まとめ
これまで解説してきたように、ギザルムは魔界における支配階級である魔族であり、人間界でも屈指の脅威です。
魔術を無効化し、術式を読み解く知性まで備えた存在は、ロイドにとっても最大級の難敵でした。
そして敗北からの完全復活は、今後の物語において大きな火種となるでしょう。
正体は魔族、魔術無効の圧倒的戦闘力
ギザルムの正体は、魔人とは比較にならない魔界の王侯貴族というべき魔族です。
魔術が通じず、空間転移など高度な戦闘術も操り、魔人10人分以上の力を誇ります。
これにより、単純な戦力ではロイドですら圧倒されるほどでした。
完全消滅からの復活で、今後の展開に要注目
一度は「虚空」によってチリのように消滅したギザルムですが、タルタロスの治療によって完全に復活しました。
今後は、再びロイドとの直接対決があるのか、それともより大規模な戦乱が待っているのか、読者の期待は高まるばかりです。
物語はますます激しさを増し、ギザルムという存在が中心にあることは間違いありません。
第七王子ロイドと魔族ギザルムの因縁は、物語の核心として今後も見逃せない展開が続くでしょう。
この記事のまとめ
- ギザルムは魔界の王侯貴族に属する魔族
- 魔術が効かず、魔人10人でも歯が立たない強さ
- ジェイドの体を乗っ取り空間転移を獲得
- ロイドの虚空により一度は消滅
- タルタロスの手で完全復活を遂げる
- 復活後はスタンピードの混乱に乗じて行動開始
- ロイドとの再戦か、それ以上の目的がある可能性
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