『本好きの下剋上』の主人公マインは「死亡」します。そして、領主の養女ローゼマインとして新たな人生を歩み始めます。この記事では、その経緯についてわかりやすく解説します。
この記事を読むとわかること
- マインが「死亡」した背景
- 平民マインから貴族ローゼマインになった経緯
平民マインは死亡
マインが死亡扱いになったといっても、決して本人が死んだわけではありません。
ビンデバルト伯爵と神殿長による襲撃事件に巻き込まれ、濡れ衣を着せられたマインにとって、命と家族の安全を守るための唯一の選択肢だったのです。
ビンデバルト伯爵と神殿長の襲撃
事件の発端は、神殿長とビンデバルト伯爵の陰謀でした。
街の出入りを制限されていたビンデバルト伯爵は、神殿長が偽造した許可証で侵入し、マインに従属契約を迫ります。
しかし、マインが即座に拒否したことで戦闘が勃発。家族や神官たちがマインを守りますが、マインは「貴族に逆らった平民」という立場で不利な状況に追い込まれます。
濡れ衣を着せられたマイン
神殿長とビンデバルト伯爵は、自分たちの罪を隠すためマインに全ての罪を押し付けようとしました。
貴族の証言が優先されるこの世界では、平民のマインが反論しても意味がなく、反逆罪として裁かれるのは時間の問題。マインのみならず家族も処刑されるのです。
そのとき神官長フェルディナンドは、マインたちを守る方法として領主ジルヴェスターの養女になる道を示します。家族の命を守るため、マインは「平民マイン」としての人生を捨てる決意をします。
貴族ローゼマインのお披露目
領主の養女になるには、単純な手続きではすみません。周囲に疑念を抱かせないため綿密な偽装工作が必要でした。
その過程で重要な鍵を握ったのが、ジルヴェスターから贈られたお守りのネックレスです。
ジルヴェスターのお守りネックレス
襲撃後、マインが取り出したのはジルヴェスターにもらったお守りのネックレス。
実は、ジルヴェスターは領主だったのです。マインが彼の養女となることで、マインとその家族は貴族の庇護下に入ることができました。
マインは迷いながらも、家族の命を守るため貴族ローゼマインとして生きる決意を固めました。
まずは貴族カルステッドの娘に
いきなり平民から領主の養女になるのは不自然です。そのため、カルステッドの娘という偽装設定が用意されます。
貴族社会では第二夫人・第三夫人の子どもは周囲に知られないことも多く、洗礼式で初めてお披露目されるのが一般的です。
身体が小さく成長が遅いマインは、8歳でも7歳と誤魔化すことができました。カルステッドの館で彼の娘として洗礼式を行い、その後正式にジルヴェスターの養女ローゼマインとして迎えられました。
『本好きの下剋上』ローゼマインは新たな道へ
平民マインが「死亡」とされたのは、襲撃事件による濡れ衣と家族を守るためでした。
平民としての人生を終わらせたマインは、領主の養女ローゼマインとして新たな道を歩み始めます。
前世の死や身食いの病という宿命を抱えながらも、本への情熱から時に暴走しながらも困難を乗り越える姿は、読んでいて勇気づけられます。
この記事のまとめ
- マインは襲撃事件で濡れ衣を着せられる
- 家族を守るため平民マインは死亡扱いとなる
- カルステッドの娘という偽装工作により、貴族になる
- ジルヴェスターの養女ローゼマインになる
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