アニメ化により話題沸騰中の『忘却バッテリー』。その魅力のひとつが、リアルに描かれた高校や街並みです。
中でも注目を集めているのが、主人公たちが通う「小手指高校」のモデルとなった「厚木東高校」の存在。
この記事では、『忘却バッテリー』に登場する高校のモデルや、実際に聖地巡礼できるロケ地情報、アクセス方法まで詳しく紹介します。
この記事を読むとわかること
- 小手指高校のモデルが厚木東高校である理由
- 帝徳や氷河など登場校のモデル校の実名情報
- 実際に訪問できる聖地巡礼スポットの場所と魅力
小手指高校のモデルは厚木東高校!その理由とは?
『忘却バッテリー』の舞台となる「小手指高校」は、物語の核ともいえる重要な場所です。
一見すると創作の高校に見えますが、実はモデルとなった高校が存在するとファンの間で話題になっています。
中でも有力視されているのが、神奈川県の厚木東高校(現・厚木王子高校)です。
制作協力に名前が記載された厚木東高校
『忘却バッテリー』のアニメエンディングには、いくつかの学校名が「制作協力」としてクレジットされています。
その中に「厚木東高等学校」の名前がはっきりと確認でき、多くの視聴者が注目しました。
実際に舞台となる校舎の描写やグラウンドの風景は、校名こそ異なれど現地と非常に似通っており、参考資料として使われた可能性が高いとされています。
校舎とグラウンドの描写が一致するシーン多数
アニメでは、小手指高校の外観やグラウンドの全景が何度も描かれます。
そのシーンを厚木東高校の実際の校舎写真と比較すると、校舎の窓の配置や建物の角度、バックネットの位置関係までよく似ているのがわかります。
アニメの舞台背景と現実の学校風景がリンクしているため、作品への没入感が増す仕掛けになっていると言えるでしょう。
厚木東高校の現在は「厚木王子高校」に改名
かつて存在していた「厚木東高校」は、2024年4月に「厚木商業高校」と統合され、現在は「厚木王子高校」という名称で新たなスタートを切っています。
所在地は神奈川県厚木市王子1丁目1番1号で、アクセスは小田急線「本厚木駅」からバスで約15分。
ファンの間では、改名前の厚木東高校を記録として残しておきたいという動きもあり、現在も聖地として訪れる人が絶えません。
帝徳高校・氷河高校・大阪陽盟館高校のモデル校も紹介
『忘却バッテリー』には、小手指高校以外にも魅力的な高校が多く登場します。
特に全国レベルの強豪校として描かれる3校には、それぞれにモデルとされる実在の高校があることがわかっています。
ここでは、帝徳高校・氷河高校・大阪陽盟館高校のモデル校とその根拠を紹介していきます。
帝徳高校のモデルは「日本大学第三高等学校」
帝徳高校は、全国でも有数の名門校として描かれる西東京の強豪校です。
この帝徳高校のモデルは、東京都町田市にある「日本大学第三高等学校(日大三高)」であると明らかになっています。
その理由として、アニメ制作の「制作協力」に校名が明記されているほか、作品中に登場する校舎やグラウンドの描写が、実在の学校施設と酷似しているためです。
野球の名門校として実績を持つ日大三高は、甲子園に春夏合わせて37回出場し、3回の優勝を誇ります。
氷河高校は「帝京高校」がモデルと考えられる理由
帝徳高校に次ぐライバル校として登場するのが氷河高校です。
そのモデルとして有力なのが、東京都板橋区にある「帝京高等学校」です。
作中で描かれた校門や扇形のグラウンドの形状が、帝京高校と非常に近いため、視聴者の間でも話題となりました。
甲子園に春14回・夏12回出場し、全国制覇を3度達成している名門校であることから、帝徳にやや劣る存在としての位置づけにも説得力があります。
大阪陽盟館高校のモデルは甲子園常連の「大阪桐蔭高校」
作中で「全国最強」と称される大阪陽盟館高校。
この学校のモデルとして広く知られているのが、大阪府大東市にある「大阪桐蔭高等学校」です。
大阪桐蔭高校は、春夏合わせて11回の甲子園出場、うち5回の全国制覇を誇る超名門校で、プロ野球選手も多数輩出しています。
ただし、作者はインタビューで「プレースタイルや校則は創作であり、大阪桐蔭を直接のモデルにしたわけではない」とも語っています。
とはいえ、その圧倒的な強さとスカウト制の設定は、ファンの多くが大阪桐蔭を思い出す要素となっています。
『忘却バッテリー』の聖地巡礼スポットを巡ろう
『忘却バッテリー』の魅力のひとつが、実在の場所をモデルにしたリアルな背景描写です。
多くのファンが、アニメで登場したスポットを実際に訪れて、“聖地巡礼”を楽しんでいます。
ここでは、特に印象的な5つの巡礼スポットをご紹介します。
①春日町バッティングセンター:要と藤堂の重要シーンの舞台
東京・練馬区にある「春日町バッティングセンター」は、5話と7話に登場します。
5話では要圭が山田と練習に励む姿、7話では藤堂と先輩との再会など、キャラクターの成長や葛藤が描かれる重要な場面が詰まっています。
オープニングの自販機のカットも、このバッティングセンターのものがモデルです。
②下保谷森林公園:幼少期のキャッチボールの思い出
1話の冒頭で、清峰と要がキャッチボールをしていたのが、東京都西東京市にある「下保谷森林公園」。
公園にあるすべり台や遊具がそのまま描かれており、聖地感を味わえるスポットです。
アニメのエンディングにも登場しており、作品の世界観を象徴する場所と言えるでしょう。
③スリーボンドスタジアム八王子:怪物バッテリーの舞台裏
「フリーボンドスタジアム八王子」として登場するこの場所は、実際には「スリーボンドスタジアム八王子」です。
第1話や第6話などで、怪物バッテリーと称された清峰と要の中学時代の戦いが描かれた場所でもあります。
名称は若干異なりますが、構造や背景はほぼ一致しており、多くのファンが訪れています。
④多摩川住宅と周辺公園:藤堂の過去と心情を映す背景
藤堂の自宅として登場するのが、調布市の「多摩川住宅」です。
このエリアは、さんかく公園・かえる公園・給水塔など複数のロケ地が密集しており、6話の回想シーンを彩っています。
夜の描写が多く、藤堂の苦悩や孤独を象徴する演出が光るスポットです。
⑤大泉学園駅のアンダーパス:藤堂が心を閉ざした場所
藤堂が不良に手を出し、野球を辞めようとした場所が、練馬区にある「大泉学園駅のアンダーパス」です。
アニメ6話で描かれる衝撃的なシーンであり、彼のキャラクター形成において非常に重要な場面です。
このスポットも現地の風景とかなり一致しており、再現度の高さに驚かされます。
聖地巡礼の注意点とおすすめルート
『忘却バッテリー』の世界観を体感できる聖地巡礼は、ファンにとって大きな魅力のひとつです。
ただし、聖地巡礼は周囲への配慮が欠かせないアクティビティでもあります。
作品の舞台を訪れる際のマナーや、効率的に巡るルートについて事前に知っておくことで、より充実した巡礼体験ができます。
アクセス情報を事前に確認しよう
多くの聖地は東京近郊の住宅街や公園内に点在しているため、事前のアクセス確認は必須です。
最寄り駅から徒歩何分か、バスの本数や運行時間、施設の営業時間などもチェックしておきましょう。
例えば「春日町バッティングセンター」は混雑する時間帯を避けることで、落ち着いて撮影や見学が可能になります。
写真撮影マナーと混雑回避のコツ
聖地巡礼で記念写真を撮るのは楽しみのひとつですが、場所によっては私有地や生活空間が含まれている場合もあります。
人物や住宅が写り込まないようにする、住民や利用者の迷惑にならないよう配慮するなど、マナーを守った行動を心がけましょう。
早朝や平日の訪問は、人通りが少なく撮影しやすいためおすすめです。
おすすめの巡礼ルート例
1日で複数のスポットを巡りたい場合は、地域ごとにエリアを区切って巡るのが効率的です。
- 練馬区・西東京エリア:「春日町バッティングセンター」→「下保谷森林公園」→「大泉学園駅アンダーパス」
- 調布市エリア:「多摩川住宅(藤堂の家)」→「さんかく公園・給水塔」→「かえる公園」
- 八王子エリア:「スリーボンドスタジアム八王子」→「富士森公園」散策
また、駅前の飲食店や公園ベンチなどで休憩を挟みながら巡ることで、作品世界をゆっくり味わうことができます。
忘却バッテリー×厚木東高校を巡る旅のまとめ
『忘却バッテリー』の世界には、実在の場所が丁寧に描かれており、現地を訪れることで物語への没入感が一層深まります。
中でも小手指高校のモデルとされる厚木東高校(現・厚木王子高校)は、巡礼ルートの起点として人気です。
作品の舞台に足を運ぶことで、キャラクターたちの青春や葛藤がより身近に感じられるはずです。
リアルな背景とキャラの成長を重ねて楽しもう
アニメに登場するスポットの多くは、キャラクターの心情や成長が表現された象徴的な場面と結びついています。
厚木東高校のように、物語のベースとなる場所を実際に歩いてみると、あの名シーンの臨場感が蘇ります。
単なる風景としてではなく、「ここで圭が…」「この角度、見覚えある!」という気付きが、ファンにはたまらない体験となるでしょう。
厚木東高校を起点に巡る聖地ルートがおすすめ!
もし聖地巡礼を計画するなら、厚木東高校(厚木王子高校)をスタート地点にしたルートが非常におすすめです。
神奈川県から東京都にかけて、練馬・西東京・調布・八王子と物語の重要シーンに関わる場所が連なっています。
キャラクターたちの足跡をたどりながら、アニメと現実が重なる瞬間を楽しむ―そんな特別な旅を、ぜひあなたの記憶にも刻んでみてください。
この記事のまとめ
- 小手指高校のモデルは厚木東高校
- 帝徳高校のモデルは日大三高
- 氷河高校は帝京高校がモチーフ
- 大阪陽盟館は大阪桐蔭が有力
- 実在するロケ地が多数登場
- 春日町バッティングセンターなど聖地が魅力
- 多摩川住宅は藤堂の心情描写の要
- 巡礼にはマナーと下調べが必須
- 厚木東高校を起点にルートを組むのがおすすめ



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