七五三の絵馬の処分方法!思い出に持っていてもいいの?

七五三の絵馬について、その処分方法から保存方法まで詳しく解説しています。

絵馬は神聖なもので、どのように取り扱うべきか、どのように保管するべきか、いつ処分するべきか、そうした疑問に答えていきます。

この記事を読むことで、七五三の絵馬の処分について正しい知識を得られ、適切な行動をとることができます。

さらに、保管方法についてのアドバイスも提供しますので、大切な絵馬を長期間、適切な状態で保存することも可能となります。

七五三の絵馬の処分方法

この投稿をInstagramで見る

朝風 燕(@kagura787)がシェアした投稿

神社やお寺でよく見かける絵馬は、小さな木製の板で、その表面にはさまざまな願い事や感謝の言葉が記されています。

七五三の際にも絵馬は使われ、親から子への祈りや願いが託されます。

特に、お子様が健康に育ち、元気に過ごせますようにとの願いが込められています。

しかし、ここで重要なのは、七五三で頂いた絵馬は永遠に保管し続けるものではないということです。

絵馬は神仏への願いを託した後は、それが叶うことでその役目を終えるとされています。

ですから、一定の期間が過ぎたら適切に処分することが求められています。

具体的には、七五三で頂いた絵馬は、概ね1年程度を目安にその役目を終えます。

願い事が叶い、絵馬がその役割を果たした後、適切な処分方法が必要となります。

絵馬は神聖視されるものであるため、その処分方法には特別な配慮が必要となります。

一般的な処分方法としては、新年の初詣での「お炊き上げ」や1月中旬頃に開催される「どんと焼き」が挙げられます。

これらは共に、古くなった絵馬を焼き清める行事で、新しい年を迎えるための準備を行うものです。

これらの行事は、絵馬が持つ神聖さを尊重しつつ、その役目を終えたものを適切に処分するという観点から重要な意味を持ちます。

それらを通じて、絵馬はその役目を果たした後に、適切に処分され、新たな願いを託す新しい絵馬へとバトンを渡すのです。

お炊き上げとは

「お炊き上げ」という言葉は、神社で行われる特別な儀式を指します。

この儀式では、古くなった御札やお守り、そして絵馬などの信仰の対象となるアイテムを焼却し、その役目を終えさせます。

お炊き上げは、これらのアイテムが神聖視されるため、一般のゴミとして捨てるのではなく、神職によって敬虔な方法で焼却されるのです。

お炊き上げにより、願いを叶えたり、守り続けてきた御札やお守り、絵馬は、その役割を終え、次の新しい御札やお守り、絵馬へとバトンを渡します。

また、それらは焼却されることで神仏へ帰るとされ、自然の一部となり、新たな命となると考えられています。

絵馬などの処分については、初詣の際に神社に設置されている「古札納付所」に納めるのが一番手軽で一般的な方法です。

「古札納付所」は、まさにその名の通り、古くなった御札を納めるための場所で、大抵の神社には設けられています。

初詣の際には、前年の絵馬やお守り、御札を持参し、古札納付所にそれらを預けます。

これらは神社側でまとめてお炊き上げの儀式を行うため、一般の方々が手軽に、そして敬虔にこれらのアイテムを処分することが可能となります。

このように、「お炊き上げ」と「古札納付所」は、信仰の対象となるものを適切に処分するための仕組みです。

これにより、七五三の絵馬やお守り、御札は、その役割を果たした後、次の新しいものへとバトンを渡すことができるのです。

どんと焼きとは

「どんと焼き」とは、正月飾りや古くなった御札、お守り、七五三の絵馬などを焼却する日本の伝統的な行事です。

新年が始まると、私たちの家々は門松やしめ縄などの正月飾りで飾られ、また新たな御札やお守りが手に入ります。

そして、その一方で、前年に使われたものはその役目を終え、新しいものへとバトンを渡すために、どんと焼きで焼却されます。

この行事は地域によって名称が異なり、一部では「どんど焼き」「左義長(さぎちょう)」「とんど」「どんどん焼き」などと呼ばれています。

これらの呼び名は、地域ごとの方言や伝統に基づいていて、それぞれに特色があります。

例えば、「左義長(さぎちょう)」は、元々は福岡県を中心に行われていた火祭りで、豊穣や厄除けを祈るものです。

「とんど」は主に東北地方で使われる呼び名で、この地域ではとんどの火にあたることで無病息災を祈ります。

どんと焼きは、大人から子供まで地域の人々が集まって行われることが多く、その様子はまるで地域のお祭りのようです。

そこでは、焼却される古い御札や絵馬が一つ一つ神聖視され、その役割を尊重しながら処分されます。

これにより、古いものが新たな命を迎え、新しい年が始まる準備が整うのです。

このように、「どんと焼き」は、神聖なものとして扱われるアイテムを適切に処分することを目的とした、日本の伝統的な行事なのです。

七五三の絵馬をゴミとして処分してもいい?

絵馬をゴミとして処分することは避け、古来からの伝統的な方法で処分するべきです。

絵馬は、あなたの願いや祈り、感謝の気持ちを託すための道具です。

それは神聖なものとされ、神仏への直接的なメッセージを運んでいると言えます。

絵馬を書くという行為自体が、神仏への敬意と尊重を表しています。

ですから、その絵馬をただのゴミとして捨てるというのは、敬意に欠ける行為となってしまいます。

また、七五三の絵馬には、お子様の成長と健康を祈願するという大切な意味があります。

その願いを無視してしまうことは、その祈り自体を無視することにつながる可能性があります。

七五三の絵馬を持っていてもいい?

絵馬を持っていてもいいのかという質問に対する答えは「はい」です。

しかし、それにはいくつかの前提が存在します。

絵馬は、あなたやあなたの家族が祈りを託したもので、その祈りが形となって現れています。

そのため、絵馬は特別な意味を持ち、尊重すべき存在です。

だからこそ、絵馬を持つということは、その祈りを引き続き大切にするという意味を持ちます。

特に七五三の絵馬は、子どもの成長と健康を祈願するものです。

その絵馬を手元に持つことは、その祈りを家族で共有し、祈り続けるという意味を含みます。

そのため、絵馬を大切に扱い、子どもの成長と健康を祈り続けるという家族の思いが続く限り、絵馬を持っていても問題ありません。

絵馬を手元に残すことは、その願い事がかなった後も引き続きその願いを尊重するという意味もあります。

また、子ども自身が大きくなった時に、その絵馬を見て自身の成長を感じることもできます。

ですが、絵馬を手元に持つことを選択した場合でも、その絵馬が傷んだり、扱いに困った場合には適切に処分することが重要です。

その際には、前述の「お炊き上げ」や「どんと焼き」のような神社や寺院で行われる儀式を利用しましょう。

このように、七五三の絵馬を持っていてもいいのですが、それは絵馬が持つ神聖な意味を理解し、尊重することが前提となります。

七五三の絵馬の保管方法

絵馬は神聖な存在であり、特別な保管方法が必要です。

特に七五三の絵馬は子どもの健康と成長を祈るものなので、その願いを尊重しつつ大切に保管することが重要です。

以下に、七五三の絵馬の適切な保管方法をいくつか紹介します。

清潔な場所に保管する

絵馬を保管する場所は、できるだけ清潔に保つことが重要です。

絵馬は尊重すべき存在なので、ホコリがたまった場所や汚れた場所に置くことは避けましょう。

また、定期的にホコリを払ったり、場所を拭いたりすることも大切です。

湿度と温度を管理する

絵馬は木製のため、湿度や温度の変化に影響を受けやすいです。

特に湿度が高いと絵馬がカビたり、乾燥が進むと木が割れたりする可能性があります。

絵馬を置く場所は、湿度と温度が安定していることが望ましいです。

また、直射日光を避けることも大切です。

絵馬専用のケースを利用する

市販の絵馬専用のケースを利用するのも一つの方法です。

これらのケースは絵馬の大きさに合わせて作られており、絵馬を安定して立てられる設計になっています。

また、ケースには防湿や防塵の機能が付いているものもあるので、絵馬を長期間保管する場合には特に便利です。

直接触れないようにする

絵馬に直接手を触れると、手の油分や汗が木に浸透し、色が変わったり、変質したりする可能性があります。

また、強く触ると絵や文字が剥がれることもあります。

絵馬を移動する場合には、手袋を着用するか、ケースや布などで間接的に触るようにしましょう。

七五三の絵馬の処分方法のまとめ

七五三の絵馬の処分は、神社やお寺の「お炊き上げ」または地元で行われる「どんと焼き」が一般的な方法とされています。

これらの行事は、絵馬やその他の神聖な品々を敬う日本の美しい文化の一部です。

その役目を終えた絵馬をこれらの方法で適切に処分することで、絵馬に込められた願いや感謝の意を敬うことができます。

また、絵馬をゴミとして捨てることは、その神聖さと重要性を無視する行為とされています。

絵馬は我々の願いを神々に伝える役割を果たし、神聖な存在とされているため、その扱いには十分な注意が必要です。

さらに、絵馬を手元に持っていること自体は問題ありません。

しかし、その場合でも、尊重し、適切に保管する必要があります。

湿度や温度の管理、絵馬専用のケースの使用、直接触れないようにするなど、絵馬の保存には注意が必要です。

コメント