『ワールドトリガー』では、かつてボーダー基地を襲撃したガロプラが、後に玉狛支部と秘密の同盟を結ぶという意外な展開が描かれています。
敵だったガロプラとなぜ同盟を結んだのか、迅が同盟を強く勧めた理由や取引の条件、今後の遠征でどのような意味を持つのか気になっている方も多いでしょう。
この記事では、『ワールドトリガー』のガロプラと玉狛支部の同盟について、成立までの経緯や双方のメリットを整理したうえで、ガロプラ編の侵攻、遠征部隊のメンバー、アフトクラトルとの関係、今後の展開への影響まで詳しく解説します。
この記事を読むとわかること
- ガロプラと玉狛支部が同盟を結んだ目的や取引条件
- ガロプラ侵攻の目的や遠征部隊メンバー・正体
- 同盟や通信機が今後のアフトクラトル遠征に与える影響!
ワールドトリガーのガロプラとの同盟は遠征を見据えた協力関係!目的や条件を解説
『ワールドトリガー』で描かれたガロプラと玉狛支部の同盟は、単純に「かつての敵と仲直りした」という話ではなく、ボーダーのアフトクラトル遠征を見据えた、双方に利益のある秘密の協力関係と考えるのがポイントです。
ガロプラにはアフトクラトルから命じられた「玄界の遠征を妨害する」という任務が残っていましたが、玉狛支部が提示した条件によって、実際に再侵攻することなく任務を達成した形を作れるようになりました。
さらに未来視のサイドエフェクトを持つ迅が同盟を強く勧め、修と遊真にはガロプラ側と連絡を取れる通信機まで渡されているため、この同盟は今後の近界遠征で再び重要になる可能性が高いと考えられます。
ガロプラと玉狛支部が結んだ同盟の内容とは?
ガロプラと玉狛支部が本格的に接触するのは、原作コミックス23巻の第201話から第202話付近で描かれる場面で、迅の手引きによって林藤支部長たちとガロプラ遠征部隊が秘密裏に話し合いを行い、玉狛支部とガロプラ遠征部隊が非公式の同盟関係を結ぶことになります。
ここで重要なのは、ボーダー全体とガロプラという国家が正式な外交関係を結んだわけではなく、あくまで「玉狛支部」と「玄界に派遣されているガロプラ遠征部隊」の間で成立した秘密の協力関係であるという点で、本部上層部を交えた国家間協定とは性質が大きく異なります。
もっとも、この小規模な同盟だからこそ機動的に動けるメリットもあり、近界民との交流に積極的な玉狛支部と、アフトクラトルへの忠誠心からではなく自国を守るために仕方なく命令に従っているガロプラは、立場こそ異なるものの「アフトクラトルの思惑通りには動きたくない」という部分で利害が一致していたと私は感じます。
遠征を50日以上遅らせる取引が成立した理由
玉狛支部がガロプラ側に提示した取引の大きなポイントが、ボーダーの遠征計画を最低50日遅らせ、その結果をガロプラによる妨害の成果として扱うというもので、ガロプラは実際に基地や遠征艇へ再攻撃を仕掛けなくても、アフトクラトルに対して任務を果たしたと報告できるようになります。
一見するとボーダーがガロプラのために遠征を約2か月も延期する大きな譲歩に思えますが、ボーダー側はそもそも遠征艇の準備や遠征選抜試験などに相応の期間を必要としており、ガロプラのためだけに実際の出発予定を50日遅らせなければならないわけではありません。
つまりこの条件は、ガロプラには「アフトクラトルの命令を達成した」という実績を与えながら、ボーダーには実質的な損害をほとんど発生させない非常に巧妙な取引であり、敵を力で排除するのではなく相手の事情まで利用して戦闘そのものを回避するという、『ワールドトリガー』らしい交渉の面白さが表れている場面だと思います。
ガロプラと玉狛支部の双方にメリットがある同盟だった
ガロプラ側にとって最大のメリットは、ボーダーと再戦して人的被害を出すことなく、宗主国であるアフトクラトルから与えられた「玄界の遠征を妨害する」という任務を達成した形にできることで、前回の侵攻に失敗している彼らにとって非常に大きな意味があります。
一方の玉狛支部にとっても、ガロプラが再び基地や遠征艇を攻撃してくる危険を事前に取り除けるうえ、今後アフトクラトル方面へ向かう遠征で近界の情勢や航路に関する情報が必要になった場合、アフトクラトルの属国であるガロプラが貴重な協力者になる可能性があります。
特にガロプラはアフトクラトルによって侵略され、街や港、軍事力などを支配下に置かれている立場であり、積極的にアフトクラトルへ協力したい国ではないため、玄界とガロプラは「アフトクラトルと正面から敵対している側」と「従属させられている側」という違いはあっても、長期的には共通の利害を持ちやすい関係だと考えられます。
迅がガロプラとの同盟を強く勧めた理由を考察
この同盟で特に気になるのが、未来視のサイドエフェクトを持つ迅悠一が成立を強く勧めている点で、作中では迅が未来のすべてを具体的に説明することはほとんどないため、ガロプラと手を組んでおくことが、将来ボーダーや玉狛第二にとって有利になる未来を見ている可能性は十分考えられます。
迅の未来視は未来を一つに固定して見る能力ではなく、人々の選択によって変化する複数の未来を捉える性質があるため、「この同盟を結べば必ず勝てる」と単純に考えるより、ガロプラとの関係を作っておくことで、将来選択できる有利なルートが増えると考える方が自然でしょう。
私は特に、これまで迅が大規模侵攻やガロプラ侵攻でも未来視を利用して被害を抑えてきたことを考えると、今回わざわざ敵国だったガロプラとの関係構築を強く勧めたことにはかなり大きな意味があり、アフトクラトルへ向かう遠征の途中、あるいは現地で予想外の問題が起きた際に、ガロプラが「助けを求められる近界側の窓口」になるのではないかと考えています。
修と遊真に渡された通信機が今後の遠征の伏線になる?
ガロプラとの同盟成立後、遠征参加を目指している三雲修と空閑遊真にはガロプラ側から通信機が渡されており、遠征先でもガロプラ側と直接連絡を取れる可能性を残したことは、この同盟がその場限りの停戦ではないことを示す重要な描写といえます。
この通信機は銀色のブレスレットのような形をした装置として描かれており、通信だけでなく発信機としての役割も持つと考えられるため、遠征中にガロプラと接触する必要が生じた場合や、ボーダー遠征部隊が近界で孤立した場合などに、修たちとガロプラをつなぐ具体的な手段として機能する可能性があります。
もちろん現時点では、この通信機が遠征編でどのように使われるのかは原作で明確に回収されたわけではありませんが、迅の未来視をきっかけに同盟が成立し、その直後に遠征を目指す修と遊真へ通信手段まで用意されている構成を考えると、ガロプラとの同盟と通信機は、今後の遠征編につながる伏線として見るのが自然でしょう。
ワールドトリガーのガロプラとは?侵攻の目的や遠征部隊メンバーを解説
ガロプラは『ワールドトリガー』に登場する近界国家の一つで、アフトクラトルの命令を受けて玄界へ侵攻したことから、登場当初はボーダーにとって明確な敵として描かれました。
しかし、その内情を見るとアフトクラトルへ自発的に協力しているわけではなく、国を侵略されて従属国となったため、命令に従わざるを得ない立場にあります。
ガトリンをはじめとする遠征部隊も高い戦闘能力を持っており、独自のトリガーや緊急脱出技術を駆使してボーダーを苦戦させた一方、その戦い方や撤退時の判断からは、国と仲間を守ることを優先する彼らの価値観も見えてきます。
ガロプラはアフトクラトルに従属させられている近界の小国
ガロプラは近界に存在する惑星国家の一つで、作中では大国アフトクラトルの属国として登場しますが、もともと友好的な同盟国だったわけではなく、約4年前にアフトクラトルから侵攻を受けて敗北し、その支配下に置かれた国です。
そのためガロプラの人々がアフトクラトルに強い忠誠心を抱いているわけではなく、むしろ自国を守るために命令へ従わざるを得ないという事情があり、この背景を知ってから侵攻編を読み返すと、ガトリンたちが必要以上に玄界側へ被害を与えようとしなかった理由も理解しやすくなります。
また、アフトクラトルが属国であるガロプラを玄界への刺客として利用している構図は、大国と小国の力関係がそのまま表れたものでもあり、「ガロプラ=アフトクラトルと同じ敵」と単純には分類できないことが、後の玉狛支部との同盟にもつながっています。
ガロプラがボーダー基地へ侵攻した本当の目的
ガロプラが玄界へやって来た直接の理由は、アフトクラトルから「玄界の追撃をできるだけ長く足止めする」という趣旨の命令を受けたためであり、ボーダーそのものを壊滅させたり、隊員を大量に捕獲したりすることが本来の目的ではありません。
そこでガトリンが狙ったのがボーダー本部基地内に格納されている遠征艇で、遠征艇を破壊できれば玄界側は新たな船を用意するまで近界へ出発できなくなるため、少人数の部隊でもアフトクラトルから与えられた「足止め」という任務を効率よく達成できると判断しました。
さらにアフトクラトル側には、玄界が直接アフトクラトルへ向かうのではなくガロプラへ矛先を向けるよう誘導したい思惑もありましたが、ガトリンはそうした意図も警戒していましたので、必要以上に玄界との間へ遺恨を残さないことも重視していた点が、後の同盟を考えるうえで非常に重要です。
ガロプラ編は何巻何話?侵攻から撤退までの流れ
ガロプラに関する物語は原作第121話「ガロプラ」から始まり、本格的な侵攻は第123話付近から展開され、侵攻戦の決着と反省会まで含めると第136話「ガロプラ⑬」まで描かれており、コミックスでは14巻から16巻にまたがるエピソードです。
侵攻ではアイドラを利用した陽動と本部基地への潜入が同時に行われ、基地外ではボーダー隊員がトリオン兵を迎撃する一方、基地内部では遠征艇を狙うガトリンたちと太刀川慶、風間蒼也、小南桐絵、村上鋼らが激突し、別働隊を迅悠一たちが迎え撃つ複数戦線の攻防となりました。
最終的にガトリンたちは遠征艇の破壊に失敗して撤退しますが、ボーダー側も相手の目的を読みながら限られた戦力で遠征艇を守り切っており、個々の強さだけでなく情報戦、役割分担、撤退判断まで含めた集団戦を楽しめるのがガロプラ侵攻編の大きな魅力だと私は思います。
ガトリン・ラタリコフなどガロプラ遠征部隊のメンバー
玄界へ派遣されたガロプラ遠征部隊は、隊長のガトリンを中心としたガトリン、ラタリコフ、ウェン・ソー、コスケロ、レギンデッツ、ヨミの6人で構成されており、少人数ながらボーダーの精鋭を相手に作戦を遂行できる実力者ぞろいです。
| メンバー | 特徴・役割 |
| ガトリン | 遠征部隊の隊長で、冷静な判断力と高い戦闘能力を持つ |
| ラタリコフ | ガトリンとともに基地へ侵入した17歳の隊員 |
| ウェン・ソー | 幻影を生み出すトリガーを駆使して那須・熊谷と交戦 |
| コスケロ | 液体状の特殊なトリガーを使用し、三輪らと交戦 |
| レギンデッツ | 血気盛んな性格で、迅やヒュースと対峙 |
| ヨミ | トリオン兵アイドラを遠隔操作するオペレーター |
特に印象的なのは隊長ガトリンで、強力な砲撃型トリガーを扱うだけでなく、作戦が失敗したと判断すれば部下の安全を優先して撤退へ切り替える冷静さも持ち、単純な悪役ではなく「自国のために任務を遂行する軍人」として一貫して描かれています。
また、ヨミが多数のアイドラを同時に操ってボーダーの戦力を分散させ、その隙に主力が基地へ侵入するなど、6人それぞれの能力を組み合わせて戦っており、少人数で格上の組織へ挑むガロプラ側にも『ワールドトリガー』らしいチーム戦術がしっかり用意されています。
ガロプラが使用するトリガーとベイルアウト技術
ガロプラ遠征部隊は玄界のボーダーとは異なる独自のトリガーを使用しており、ガトリンの大砲型トリガー「処刑者(バシリッサ)」をはじめ、ラタリコフの「踊り手(デスピニス)」、ウェン・ソーの「藁の兵(セルヴィトラ)」など、近界国家ごとの技術体系の違いを感じさせる装備が登場します。
さらにガロプラにはボーダーの緊急脱出(ベイルアウト)に近い技術も存在し、戦闘体が破壊された隊員を遠征艇へ帰還させることが可能ですが、ボーダーのように各隊員のトリガーホルダーへ標準搭載する方式とは異なり、母艦側の装置などを利用する仕組みである点に技術的な違いがあります。
この描写から分かるのは、「ベイルアウトのような技術=ボーダーだけのもの」ではないということであり、近界には玄界とは異なる方向へ発達したトリガー技術が多数存在するため、今後の遠征で新しい国家へ向かえば、さらに未知の武器や技術が登場する余地もあるでしょう。
ラタリコフの正体は生き延びたガロプラ第4王子
ガロプラ遠征部隊の中でも今後の物語で重要になりそうなのがラタリコフで、侵攻編では17歳の若い隊員として戦っていましたが、その後の物語でガロプラ王家の第4王子であることが明らかになります。
アフトクラトルによる侵攻時には王族も大きな被害を受けており、ラタリコフはその中を生き延びた人物であるため、彼がガロプラの一兵士として戦っている背景には、単に任務へ従っているだけでは説明できない自国や王家への強い思いがあると考えられます。
そして現在は玉狛支部との秘密同盟が成立していることを考えると、「アフトクラトルに国を奪われた王子」と「アフトクラトルへ向かおうとする玄界側」が協力関係になったことには大きな物語上の意味があり、ラタリコフの王族という立場が将来のガロプラやアフトクラトルを巡る展開で活用される可能性にも注目したいところです。
ワールドトリガーのガロプラとの同盟についてまとめ
ガロプラと玉狛支部の同盟は、敵同士だった両者が単純に和解したものではなく、アフトクラトルをめぐる事情と今後の遠征を見据えて成立した協力関係です。
特に迅の未来視によって同盟が勧められ、さらに修と遊真へガロプラとの通信手段まで託されていることから、今後の近界遠征でガロプラが再登場する可能性を意識させる展開になっています。
現時点では同盟が遠征で具体的にどう生かされるのかまでは確定していませんが、アフトクラトルへの従属から抜け出したいガロプラと、アフトクラトルへ向かおうとするボーダーの目的が交差する場面は、今後の大きな見どころになりそうです。
ガロプラとの同盟はアフトクラトル遠征で重要になる可能性がある
ガロプラとの同盟が今後重要になると考えられる最大の理由は、ガロプラがアフトクラトルの属国であり、その周辺国家や近界事情に関する情報を持っていることです。
実際に同盟交渉の際には、ガロプラ側からアフトクラトルの属国に関するデータがボーダーへ渡されており、これだけでも遠征先で遭遇する可能性のある国家や勢力を事前に把握する材料になりますし、近界に詳しくないボーダーにとっては非常に価値の高い情報といえるでしょう。
さらに、ガロプラ自身もアフトクラトルによって国を支配され、王族を失い、マザートリガーを事実上人質に取られている立場にあるため、アフトクラトルの支配を弱めたいという点ではボーダーと利害が一致する余地があります。
そのため今後ボーダー遠征部隊がアフトクラトル周辺へ到達した場合には、航路や属国の情報提供だけでなく、現地での案内、連絡の仲介、あるいはアフトクラトル側の動きを探る協力者としてガロプラが関わる展開も考えられます。
もちろん、ガロプラは現在もアフトクラトルの影響下にある以上、全面的にボーダー側へ付けるとは限りませんが、「敵国の属国」だった存在が遠征先で頼れる相手へ変わる可能性を残したこと自体が、この同盟の大きな意味だと私は感じます。
迅の未来視と通信機が今後の展開を読み解くポイント
ガロプラとの同盟を考えるうえで最も意味深なのが、未来視のサイドエフェクトを持つ迅が「この件が終わった後もガロプラと手を組んだほうがいい」と判断していることです。
迅は未来を見られるからこそ、単に目の前の侵攻を止めるだけではなく、その後に起こる出来事まで含めて選択していることが多く、今回もガロプラとの関係を残しておくことが、将来的にボーダーへ有利に働く未来につながっていると考えるのが自然でしょう。
さらにガロプラ側から渡された銀色のブレスレット型トリガーは、通信機であると同時に発信機でもあり、対になるトリガーをガロプラ側が持つことで、互いの位置を把握し、星同士がある程度近づけば通信できる仕組みになっています。
そして迅はその通信機を自分ではなく修へ渡し、遠征に持っていくよう促しているため、この描写はかなり重要で、修や遊真たちが近界へ向かった際にガロプラと接触する展開を想定しているようにも見えます。
一方で迅自身は、ガロプラから得た情報によって三門市に残った方がよい未来になりそうだと話しており、遠征に同行しない可能性を示していますので、迅が現地にいない状況でも修たちがガロプラと協力できるよう通信手段を託したと考えることもできます。
現時点では通信機が具体的にいつ、どのような形で使われるのかまでは明らかになっていませんが、同盟締結、迅の未来視、通信機という3つの要素が同時に配置されている以上、単なる設定紹介だけで終わるとは考えにくいでしょう。
『ワールドトリガー』は過去の何気ない会話や設定が後から重要な意味を持つことも多い作品なので、ガロプラとの同盟がアフトクラトル遠征でどのように回収されるのかは、今後の物語を読むうえでぜひ注目しておきたいポイントです。
この記事のまとめ
- ガロプラと玉狛支部は、今後の遠征を見据えて秘密の同盟を締結!
- 同盟では遠征を50日以上遅らせることなど、双方に利益のある条件が成立
- 迅が同盟を強く勧めた背景には、未来視による今後の展開が関係する可能性
- 修と遊真に渡された通信機は、近界でガロプラと連携するための重要な伏線
- ガロプラはアフトクラトルに従属し、命令を受けてボーダー基地へ侵攻した小国
- ガトリンやラタリコフなど、独自のトリガーを扱う実力者が遠征部隊に参加
- ラタリコフの正体はガロプラ第4王子で、今後の物語でも重要になる可能性
- ガロプラとの同盟は、アフトクラトル遠征の行方を左右する協力関係になり得る!



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