扇風機の歴史を探ってみよう!開発の秘密も大公開!

日本では古くから一家に一台は扇風機があり、夏の風物詩になっています。

クーラーが多く流通するようになった今でも、家の風通しを良くするために扇風機を購入する人も多いのでは?

最近ではハンズフリーで首からかけられる扇風機や、衣服に取り付けられた扇風機、羽のない扇風機など種類もさまざまです♪

温暖化のすすむ現代では、夏になると小型扇風機を首にあてて通勤する人の姿も多く見かけます。

今回は、そんな扇風機の歴史を探っていきたいと思います。

ぜひ、参考にしてみてください♪

扇風機の開発

アメリカ

19世紀の後半にアメリカで世界で初めて電気扇風機が開発されました。

この頃、トーマス・エジソンがモーター発明を成功させたことにより、モーターの扇風機が開発される流れとなります。

日本

アメリカから日本に電気扇風機が輸入されたのは、1893年(明治26)になります。

翌年の1894年(明治27)に、芝浦製作所(東芝)は直流エジソン式電動機の頭部に電球をつけた日本初の電気扇風機を開発しました♪

白熱電球が登場してすぐに、スイッチ操作一つで頭部に電灯が灯り、同時に風が出る扇風機は真っ黒で分厚い金属の羽をつけた頑丈なものでした。

扇風機の日本での歴史

江戸時代

江戸時代には浮世絵に残っているように『手回し扇風機』というものがありました。

この手回し扇風機とは、何枚もうちわを重ねて手にもって、仰ぐものです♪

また、江戸時代の末になると人力扇風機が登場します。

この人力扇風機は、筒のようなところにうちわを6枚取り付けて、手で回すものです。

このときに使われていたうちわは、今もなお続く『丸亀うちわ』という企業の商品だという説があります。

人力扇風機はあまり流行らず、生活に浸透しなかったようです。

 

明治時代

明治に入ると、アメリカから電気扇風機の輸入が始まります。

芝浦製作所(東芝)は、この頃から試行錯誤を重ね、何度も電気扇風機の制作に取り掛かりました。

それでも技術面や使い勝手の良さはなかなか輸入品に及ばず、工夫に工夫を重ねて1916年(大正5)に、やっと技術面も十分で低価格な電気扇風機を販売することに成功しました。

この電気扇風機は、すぐに人気商品となり一般家庭に普及しました♪

大正時代

1913年(大正2年)に、川北電気企業社から12インチの交流電気扇風機が発売されました。

大正時代に入ると三菱電機、富士電機、日立製作所などのメーカーもぞくぞくと参入し、本格的に国産扇風機が量産され始めます♪

当時は30cmと40cmの首振り形と固定型があり、単相誘導電動機の擬似三相式起動法によって大量生産を可能にしました。

さらに1920(大正9)年には、東海道線の急行列車向けに直流扇風機を製造し、換気のために窓をあけるしかなかった長距離乗車の客からとても喜ばれました。

 

近代化された扇風機

現在ではさまざまなタイプの扇風機が普及して、使う用途によって扇風機を変えることも多くなりました。

こちらでは、扇風機の種類を紹介します♪

据え置き型

  • リビングファン
  • タワーファン
  • 羽なしファン
  • 工場扇(業務用)など

小型・車用型

  • USBファン
  • ハンディファン
  • 首かけファンなど

 

携帯型

  • ハンディファン
  • 首かけファン
  • 卓上ファン
  • クリップ式ファンなど

より使いやすい扇風機の選び方

  • 広い部屋にはリビングファン、狭いスペースにはタワーファンがおすすめ
  • 子どもやペットのいる人は羽なしファンがおすすめ
  • パワフルな風なら羽の数が5枚以下、やわらかい風なら羽の数が7枚以上がベスト

 

節電により扇風機が再び普及

一時期エアコンにシェアを奪われた扇風機ですが、最近はエコ活動や節電を呼びかける活動も多くなり、再び扇風機が注目されています♪

電気代がエアコンよりもぐっと抑えられる扇風機は、2011年の東日本大震災以降、節電、省エネルギー、エコロジーなどが強く意識されるようになるにつれ、扇風機の良さが再評価され、再び使用台数・販売台数が伸びてきました。

今後はますます販売台数が伸びる見込みがあります♪

扇風機とサーキュレーターの違い

扇風機もサーキュレーターも風を送る、という機能は同じです。

構造も似ていますが、その違いをご紹介します♪

 

扇風機とは

扇風機は暑くなった体を涼風で冷やすという作用があり、またじめっとした湿気を乾かし涼をとるものです。広い範囲に風を送って、風の強さやあたりを調節できるのが大きな特徴です。

サーキュレーターとは

サーキュレーターは、空気を循環させて入れ替えたり、温度や湿度を均一に整えたりするものです。

扇風機とは違って、直接体に風を当てるものではないので、とても強い風が直線的に届くのが大きな特徴です。

空気を循環させることが目的なので、上下左右だけでなく真上や天井まで風を運ぶことができます♪

まとめ

さて、いかがだったでしょうか。

古くから親しまれてきた扇風機は、近年になって再び注目されています。

近年では用途によってさまざまなものが販売されるようになりました。

温暖化の進む夏の外仕事では、衣服に扇風機を取り付けている人も多く見ますね。

みなさんも、お気に入りの電気扇風機を探してみてはいかがでしょう♪

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