「正月飾り」仏壇はどうする?基本的なルールを解説

お正月を迎えるにあたって、神棚や玄関に鏡餅やしめ飾りなどの「正月飾り」を準備しますが、仏壇はどのように準備すればよいのでしょうか。

この記事では、「正月飾り」に関するルールや、注意すべき点について解説します。

仏壇のお供えに欠かせない「五供」とは?

五供(ごくう)とは、仏壇にお供えする香・花・灯・浄水・飲食のことです。お正月は、普段より豪華なものを準備して、ご先祖さまと共に新年を迎えましょう。

お線香

お正月は、普段よりも高価なお線香を使いたいですね。作法は宗派によって異なります。

たとえば浄土真宗では、1本の線香を2つか3つに折り、同時に点火します。火のついた側が左にくるように、お線香の束を寝かせて置きます。

お花

仏壇といえば菊のイメージがありますが、松をはじめ竹・梅・千両・南天なども縁起が良い正月飾りです。とげや毒のある花、造花は避けましょう。

花を生けるときは、短い花を両端、長い花を中央に挿して全体を菱形に整えます。花の正面は、礼拝する人に向けましょう。

灯明(ろうそく)

白いろうそくでOKですが、絵ろうそくや朱ろうそくを使うと、さらにお正月らしくなります。火を消すときは、軽く振るか手であおいで消します。

小さな子どもがいる家庭では、電気でろうそくの形を模したライトを使うと安全です。

浄水

仏教では、お供えするお水やお茶を「浄水」、その器を「閼伽」(あか)と呼びます。水道水を一番水、お茶を一番茶としてお供えするのが一般的です。

故人の好きだったお茶をお供えするのもいいですね。

飲食

食べ物をお供えするときのタブーは、「三厭(さんえん)」と「五薫(ごくん)」です。

「三厭」は肉類・鳥類・魚類などの動物性の食材、「五薫」はニンニク・ねぎ・にら・らっきょう・アサツキといった香りの強い野菜です。

また、お供えして手を合わせたら下げて、いただくのがよいとされています。

お正月の特別な飾りは?

お正月には、五供だけでなく特別な飾りやお供えをします。

打敷(うちしき)

打敷とは金襴(きんらん)で織られた布で、仏具をお供えするための前卓という台にかけます。

浄土真宗では逆三角形、その他の宗派では四角形の打敷を使用します。

霊供膳(れいぐぜん)

お正月は、お盆や法事と同様、仏壇に「霊供膳」という精進料理のお膳をお供えします。

基本はご飯・汁物・香の物・煮物・和え物。「飲食」で紹介した「三厭」と「五薫」は避けましょう。

鏡餅

鏡餅の「鏡」は古代の鏡を模し、神様の依り代とされています。円満を象徴する丸い形で、家族の健康と繁栄を願う意味が込められています。神聖なものなので、仏壇の中央にお供えします。

高坏(たかつき)

仏様にお供えするお菓子や果物などを盛る台で、丸いお皿に足が1本ついています。「高月」とも呼ばれ、基本的に1対で使います。

高坏の上に折った半紙や千代紙などを敷き、お菓子などを置いてお供えします。

正月飾りを仏壇に飾るタイミング

正月飾りを仏壇に飾るタイミングは、12月13日の「正月事始め」から28日までが最適です。なかでも12月28日は、末広がりの「八」から縁起が良いといわれています。できるだけ28日までに飾りましょう。

一方、12月29日や31日は、避けましょう。29日は「2」「9」で「二重に苦しむ」ことから縁起が悪いとされています。

31日は「一夜飾り」といわれ、歳神様をお迎えするのにふさわしくないとされています。

正月飾りを仏壇に飾る際の注意点

ご先祖様と気持ちよく新年を迎えられるよう、正月飾りに関するポイントを押さえておきましょう。

飾る場所を清潔に保つ

正月飾りの前に、まずしっかりと掃除してホコリや汚れを取り除くと、気持ちよく新年を迎えることができます。

仏具を五具足にする

お供え物の基本は、先ほどご紹介した「五供」です。お正月には、通常の「三具足」(香炉・花立・ろうそく立て)だけでなく、花立とろうそく立てを一対ずつ加えた「五具足」にしましょう。

仏壇に飾るときは中央に香炉、その左右に1対のろうそく立て、その外側に1対の花立を置きます。

ただし、仏壇にスペースがない場合は、三具足のままでもOKです。

正月飾りを片付けるタイミング

正月飾りを片付けるタイミングは、地域によって異なります。

関東では1月7日、関西では1月15日までが「松の内」(年神様が家に滞在する期間)とされ、この期間が終わると正月飾りを片付けます。1月16日に片付けるところもあります。

また、関東地方では1月11日、関西地方では1月15日に「鏡開き」を行い、鏡餅を割って食べます。

まとめ

お正月は、普段よりも華やかに仏壇を飾ります。打敷や御霊供膳、仏花、鏡餅などを準備して新年を迎えましょう。仏壇を掃除しておくことも大切です。正月飾りは、一般的に松の内まで飾られますが、地域によって時期が異なるため確認しておくと安心です。

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