新しい年を迎えるにあたり、家を彩る正月飾りは欠かせません。
しかし、これらの飾りをどのように処分すればよいのか、悩んだことはありませんか?
ここでは、門松やしめ飾り、鏡餅などの正月飾りの種類とその意味、そして正しい処分方法について詳しく解説します。
正月飾りの種類
門松
門松は一年の幸福をもたらしてくれる年神様に迷わず家に来てもらうための目印として、門前に飾ります。
門松は、松飾りや飾り松、立て松とも呼ばれており、中心部に三本の竹がありその周辺を飾るように松や装飾があるため、竹が本体と思われがちですが名前から分かる通り、本体は松です。
主に松と竹で作られている門松ですが、常緑樹である松は冬でも枯れることなく青々と茂ることから、古くから神様が宿る神聖な木とされており、竹は成長が早く、真っ直ぐに伸びることから縁起がいいとされています。
また、地域や家庭によっては梅や南天、葉牡丹などが加えられる場合もあります。
弊社の門松は切れてない pic.twitter.com/Dc7VuNoqU6
— 紀文【公式】🍢 🍥 (@kibun_kitchen) December 30, 2023
しめ飾り
しめ飾りは玄関先や神棚などに飾り、その家が神聖な場所であることを示し、邪気や魔のような不浄のものを防ぐ結界のような役割を果たします。
しめ飾りはしめ縄にいくつかの縁起物を飾り付けたもので、紙垂(しで)は神様の降臨を示し、清廉潔白を表す裏白、代々栄えるように願う橙(だいだい)、豪華なものになると不老や長寿を願う海老、よろこぶとの語呂合わせでよく知られる昆布などが使われています。
しめ飾りを飾ることで、年神様が安心して訪れることができるとされています。
【今日まで】
しめ飾り、松飾り、門松は12月28日までに飾る。
29日は「二重苦」に通づる、30日は晦日、31日は「一夜飾り」で忌み嫌われることから、門松やしめ縄は28日までに飾るのが良いと言われています。 pic.twitter.com/JJmvgrjwyx— 大和猫 (@yamatokotobacat) December 27, 2020
鏡餅
鏡餅は一年の幸福や恵みをもたらすためにやってくる年神様の依り代として、床の間やリビングなどに飾られます。
鏡餅という名称は、古代に鏡として用いられていた銅の鏡に似ていることから来ているとされており、古代の鏡は神様が宿るものと考えられていたことから、その形を模した飾りを使うようになったと言われています。
鏡開きの日は地域によって差がありますが一般的には1月11日となっており、お供えしていた鏡餅を開き食べることで無病息災を願います。
また、近年は、利便性と衛生面を考え、鏡餅型のプラスチック製の容器に餅が個包装されたものを選ぶ家が多くなっています。
今日は #鏡開き🌅
正月にお供えしていた鏡餅を雑煮などに入れて食べる鏡開きは、元々は武家で行われていた行事だそう。武家では切るという言葉を嫌い、刃物を使わずに木槌で割りましたが、縁起をかつぎ「割る」ではなく「開く」になったといわれています。
みなさんの好きなお餅の食べ方は何ですか? pic.twitter.com/6KSYIHxvX9— 頭痛ーる:気圧予報で体調管理⛅ (@terunekootenki) January 10, 2023
破魔矢
破魔矢は、お正月に神社やお寺などで授与される矢で、一年厄除けや幸運を祈願するために使われます。
飾る場所は神棚が良いとされていますが、神棚がない場合は家の中で目線より上の場所で明るく清潔な場所に飾るとよいでしょう。
また、破魔弓と呼ばれる弓とセットになっているものもあり、さらに強い魔除けの効果が期待できるとされています。
破魔矢は他の多くの正月飾りとは違い、一般的には一年間飾ってから他の正月飾りと一緒に処分します。
おみくじ凶だったんでとりあえず一番攻撃力高そうな破魔矢買いました。 pic.twitter.com/C2fn7r5ODK
— 医者芸人「井たくま」 (@ishyageinin) December 31, 2023
松の内とは?
松の内とは門松や松飾りなど、正月飾りを飾っておく期間のことで、この期間中は年神様が各家庭をを訪れるとされています。
松の内の期間は関東地方が1月1日から1月7日までで、関西地方が1月1日から1月15日までとなっています。
松の内の期間が終わり、正月飾りを外したら近くの神社やお寺に持っていき、どんど焼きで焼いてもらいましょう。
どんど焼きとは?
どんど焼きは地域によって左義長やお焚き上げ、道祖神祭、鬼火たき、さいと焼きなど様々な名前で呼ばれており、お正月に飾った門松やしめ縄、破魔矢などを集めて焼く行事で、一般的には1月15日、または15日前後の3日間開催されます。
ただし、地域によって開催日時が異なる場合があるのであらかじめ確認しておきましょう。
正月飾りを目印に家にきてくださった年神様を空に見送り、無病息災や五穀豊穣を祈るために行われます。
また、どんど焼きでは正月飾りなどを焼いたあと、火が弱くなったら焚火のように餅や団子、まゆ玉、豚汁などを振る舞う場所もあるようです。
どんど焼きの日を逃してしまったら?
正月飾りの処分のためにどんど焼きの日に行こうと思っても予定が合わなかったり、忘れてしまったり、体調を崩していたりと、どんど焼きの日を逃してしまった場合、ゴミに混ぜて捨てるのは気が引けますし、処分に困ってしまいますよね?
実はどんど焼きの日を逃してしまっても、古札入れがある神社やお寺でしたらそこに正月飾りを入れると、神社やお寺の方がお祓いをしてくださった後にお焚き上げをしてくれるのです。
ただし、「古札」とあるように門松のように、大きな飾りを入れることはできないためできる限りどんど焼きの日に出すようにしましょう。
自宅で処分する方法
正月飾りは、神社やお寺に納めるのが基本の処分方法ですが、近くに神社やお寺がなかったり、どうしても時間が取れなかったりする場合は、自宅で処分しても大丈夫です。
ただし、神様が使われたものなのでしっかりとした手順を踏んで処分しましょう。
- 白い布や新聞紙を広げ、その上に正月飾りを置きます。
- 正月飾りの上から、右・左・真ん中の順に塩または、少量のお酒を振ります。
- 広げた白い布や新聞紙で正月飾りを包みます。
- 他のゴミと混ぜずに、新しいゴミ袋に入れて処分します。
まとめ
今回は正月飾りの処分方法について解説しました。
正月飾りを処分するには神社やお寺に依頼するのが基本です。
タイミングを逃してしまっても処分してもらえる場合がありますがなるべくどんど焼きの日に出すのが良いでしょう。
神社やお寺に行くのが難しい場合は、自宅で処分することも可能で、その場合は燃えるゴミと燃えないゴミの分別を行いましょう。
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