大晦日に入籍をするメリットとデメリットは?税金面でお得に

結婚にまつわる節目の日となる入籍日。

一般的には、挙式日よりも入籍日を結婚記念日とする夫婦も多いことから拘った日にちにしたいと考える方も多いのではないでしょうか。

入籍に人気の日と言えば11月22日(いい夫婦の日)や7月7日(七夕の日)などが挙げられますが、実は大晦日に入籍を行うことで様々なメリットが得られることはご存知でしょうか。

今回はそんな大晦日に入籍をするメリットやデメリット、さらには大晦日の入籍における海外の考え方についてご紹介していきたいと思います。

大晦日に入籍するメリット

まずは大晦日に入籍をするメリットについて見ていきましょう。

①結婚報告がしやすい

1つ目のメリットは、周囲への結婚の報告が行いやすいことです。

年末年始には実家に帰省をする習慣がある人も多く、大晦日の休みを利用して家族だけでなく親戚や旧友にも結婚の報告がしやすいです。

平時に実家を訪れるのは、相手の家族もやや身構えてしまう可能性があったり、挨拶する側も緊張感が高まったりしますが、年末年始であれば自然に人が集まる場面なので、何もない日に赴くよりは挨拶がしやすいかと思います。

またうまくいけば相手方の両親だけでなく、兄弟がいる場合には帰省してる兄弟にも挨拶を行えるので、そこも大きなメリットと言えます。

②税金の負担を減らす

2つ目のメリットは税金についてです。

大晦日に入籍をすることで、配偶者控除を活用して税金の負担を減らすことができます。

配偶者控除とは、扶養者が一定の所得控除を受けられる制度のことで、配偶者の方が結婚後にパートなどで働こうと思っている場合大晦日に入籍をすることで年始に入籍するよりもお得になります。

配偶者控除は、毎年12月31日の状況を基に決められます。つまり31日時点で入籍をしていれば、その年の配偶者控除を受けることができます。

なので、大晦日とお正月の入籍ではカレンダー上では1日違うだけですが、税金の面で見れば大晦日の方が1年間分お得になるのです。

③お互いに休みを取りやすい

3つ目のメリットはお互いに休みを取りやすいことです。

大晦日を含む年末年始では多くの会社が冬休みに入ることもあり、2人の休みを合わせやすい時期と言えます。

長い休みを合わせて取得しやすいのは、1年を通しても年末年始やお盆休みとあまり多くはありません。

ただお盆休みの場合は、最近では夏休みをずらして取得する会社も多くなってきていることからも、年末年始の方がより確実に休みを合わせやすいでしょう。

また大晦日は家でゆっくりと過ごされる方も多いことから、バタバタせずに落ち着いて話をする時間も取りやすいのもオススメポイントになります。

大晦日に入籍するデメリット

ここからは大晦日に入籍をすることで起こってしまうデメリットについてご紹介いたします。

①不備があった場合にすぐに訂正することができない

1つ目のデメリットは入籍の公的な手続きについてです。

婚姻届の提出は役所の戸籍課や市民課で行いますが、年末年始や休日に役所は開いていません。

ですが、婚姻届の提出自体は可能で役所の巡視室や守衛室などの時間外に受付を行ってくれる場所に提出をする必要があります。

ただ、その際に一つ気をつけなければならないのは、年末年始の婚姻届の提出はあくまでも「預かってくれる」というだけになります。

守衛室の人が押印の有無などの簡易的なチェックをしてくれる自治体もありますが、書類が本格的に確認されるのは年末年始明けになります。

書類に不備がなければ提出した日が入籍日となりますが、大きな不備等があった際は手続きが行えず再提出が必要となり、入籍日が変わってしまう恐れがあるので注意しましょう。

②吉日は選びにくい

2つ目のデメリットはカレンダー上での話になります。

入籍を行うにあたって吉日を気にするという方は、大晦日を選ぶのはあまり向いていないかもしれません。

最近はこういった吉日を特に気にしないという方もいらっしゃいますが、古来より日本では結婚式をはじめとする節目の行事で、お日柄を大切にするという習慣があることから吉日を選びにくいというのは1つデメリットであると思われます。

入籍や結婚式における吉日には大安が良いとされています。

大安とは、毎日を6つの曜に分けてその日にちの吉凶を判断する六曜の一つで、その中でも1番幸運な日として好かれる吉日になっています。

ちなみに六曜を縁起の良い順番に並べると、大安→友引→先勝→先負→赤口→仏滅の順になります。

カレンダーや手帳などで目にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

そしてこの入籍に選ばれやすい大安なのですが、なんと2037年まで大晦日に大安が合わさることがありません。

現在は2024年なので大晦日が大安となるのは、13年後となりますね。

なので暦での吉日を大切にしたいという方は、大晦日に入籍を行うことはあまりオススメできません。

国による大晦日の入籍に対する考え方の違い

ここでは海外における大晦日の入籍に対する考え方についてご紹介いたします。

海外の中でも人口の多いアメリカ、中国、インドの3カ国ついて見ていきます。

①アメリカ

アメリカでは大晦日に入籍や結婚式を挙げるカップルが一定数います。

年末年始のカウントダウンと共に誓いを交わすというロマンチックなムードがあり、パーティーや花火などの年越しイベントが結婚式との相性が良いことから、大晦日を記念日とするカップルも見られます。

またアメリカでは、2023年の大晦日に多くの方が入籍をしたと言われています。

理由としては、日付を月、日、年の順に書くアメリカの習慣に従うと2023年12月31日は「12/31/23」と123を2回繰り返す数字になることから、特別な日だとしてその年の大晦日に入籍をする人が多くいました。

②中国

中国の伝統では、新年(春節、旧正月)前に婚姻を行うことは縁起が良いとされていますが、西暦の大晦日に入籍をすることはあまり一般的ではありません。

中国では例年1月下旬~2月中旬の間に訪れる旧暦の新年が重要視されており、12月31日は単に西暦上の1年の終わりであり、中国の伝統的な観点ではあまり特別な意味を持ちません。

また吉日や縁起を大切にする文化も強く、暦の中で吉日とされることが少ない12月31日はあまり入籍の日として選ばれることはないようです。

③インド

インドでも西暦の大晦日に入籍をする文化はあまりありません。

インドでは主にヒンドゥー教の暦や占星術に基づいた吉日によって入籍日を決める文化があります。

そのためカレンダー上の特定の日というよりも、星の位置や縁起が良いとされる日が選ばれる傾向にあり、大晦日には特にこだわらないのが一般的とされています。

ちなみにインドでは1月~3月に結婚をするのが占星術的に良いとされており、多くの方が結婚式を開催するメインシーズンとなっています。

1月~3月以外のオフシーズンではウエディング業者によっては仕事をしていない所もあり、結婚式で選べる会場も少なくなってしまうそうです。

まとめ

まとめになります。

今回は【大晦日に入籍をするメリットとデメリットは?税金面でお得に】ということで、大晦日に入籍を行うメリットやデメリット、国による大晦日の入籍に対する考え方の違いについてご紹介いたしました。

大晦日に入籍を行うメリットとしては、親族への結婚報告のしやすさや税金面での負担減少、お互いに休みが取りやすいことが挙げられました。

一方デメリットの面では、役所に出す書類に不備があった際に年始明けまで訂正が行えないことや大晦日が吉日になりにくい点が挙げられます。

また、大晦日に行う入籍の海外事情としては、アメリカでは人気になる年もありますが、中国やインドではあまり一般的ではありませんでした。

今回の記事は以上となります。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

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