北陸新幹線の開通以来、観光地としてますます注目を集める金沢。
兼六園やひがし茶屋街などの歴史的名所とともに、金沢の魅力を語る上で外せないのが“食”の豊かさです。
海に近く、新鮮な魚介に恵まれ、加賀野菜や地酒など地域資源も豊富なこの街は、まさに“ひとりグルメ”の聖地。
そんな金沢は、人気ドラマ『孤独のグルメ』の精神を色濃く感じさせる街でもあります。
本記事では、井之頭五郎がもし一人でふらりと立ち寄った時に、心と胃袋を満たしてくれる、そんな実際の店名を雰囲気と共に紹介していきます。
金沢出る前にローカルの8番ラーメン🍜
孤独のグルメに出てて行って見たかったとこ😆 pic.twitter.com/ZB0BZu2gkX— シノマル (@Sino_BluPro) May 23, 2025
孤独のグルメ、歴史の町、金沢の食の魅力を満喫する:近江町市場で始まる朝のごちそう
朝の金沢は、静かで凛とした空気が漂います。
その静けさの中で、まず訪れたいのが「近江町市場」。
ここは金沢市民の台所として親しまれ、鮮魚店から乾物屋、食堂までが軒を連ねるグルメの宝庫です。
五郎的な一軒を挙げるなら『山さん寿司 本店』。
観光客に知られすぎていない時間帯に訪れると、職人の握る新鮮な寿司や、刺身を贅沢に盛り付けた「特製海鮮丼」に出会えます。
赤身のマグロに透き通ったイカ、トロけるウニにぷちぷちのイクラ…。
それを一口ごとに味わいながら「…これは、朝から贅沢すぎる」と五郎なら感嘆しそうです。
朝から混雑する店もありますが、路地裏には地元民しか知らない静かな定食屋もあり、そこでは焼き魚定食や加賀味噌を使った味噌汁など、素朴で温かい朝ごはんに出会えるのも魅力です。
金沢近江町市場にて海鮮丼!
そして、岩牡蠣!美味い!#猫〆餌付け pic.twitter.com/3WV3GVwPag— ずんだほやきち (@zunda8239) May 25, 2025
孤独のグルメ、歴史の町、金沢の食の魅力を満喫する:昼下がりは茶屋街で静寂と甘味を味わう
朝食を終えたら、ひがし茶屋街へ足を運びましょう。
金箔細工の店や伝統的な木造建築が立ち並ぶこのエリアは、観光客で賑わいつつも一本路地を入れば時間が止まったかのような静寂があります。
そんななか、五郎がふと立ち寄りそうなのが和カフェ『茶房 一笑』や『吉はし菓子所』。
ここでは、季節ごとに変わる上生菓子とともに、濃厚な抹茶や加賀棒茶がいただけます。
一人で甘味をゆっくりと味わいながら「この上品な甘さ、まるで風景まで柔らかくなったようだ」と思わず心の声が漏れる…。
そんな五郎的体験ができる時間です。
また、和菓子だけでなく、加賀棒茶の香ばしい香りを味わえるティーサロンも多く存在し、旅の中に小さな安らぎを与えてくれるでしょう。
孤独のグルメ、歴史の町、金沢の食の魅力を満喫する:住宅街の隠れ名店で昼食を探す
観光地から少し離れた住宅街に足を運べば、地元に根ざした食堂や定食屋が姿を見せ始めます。
五郎のように「この街を感じたい」と思ったとき、観光ガイドには載っていない店を探すのが正解です。
おすすめは『めん房つるつる』という老舗うどん店。
つるつるとした自家製麺に加賀野菜や能登どりをあしらったうどんは、あっさりしながらもコクがあり、体の芯から温まります。
店内には地元のお年寄りや仕事途中のサラリーマンが黙々と食事していて、その空気に五郎も安心するはず。
「うまいな、余計なことを考えずに箸が進む」。そんな心の声が自然と出てくるような店です。
また、味噌カツ定食や煮込みハンバーグなど、洋食系を出す店もちらほらあり、バリエーションにも富んでいるのが金沢の懐の深さです。
孤独のグルメ、歴史の町、金沢の食の魅力を満喫する:夜は片町で金沢おでんに癒される
日が暮れて向かうのは、金沢随一の繁華街・片町。
華やかなネオンとは裏腹に、五郎的には路地裏の静かな酒場が目当てです。
ここでぜひ訪れてほしいのが『赤玉本店』や『三幸』といった、地元民に愛されるおでん屋。
金沢おでんの特徴は、出汁が関東風よりも薄味で上品なこと。
バイ貝、車麩、ふかし、たまご、大根…。
どの具材にも出汁がしっかり染みていて、一口で思わず「…沁みる」と呟きたくなる味わい。
カウンター席で一人、日本酒をちびちび飲みながら、静かに目の前の皿と向き合う時間は、まさに“孤独のグルメ”の真骨頂です。
孤独のグルメ、歴史の町、金沢の食の魅力を満喫する:まとめ
『孤独のグルメ』が放送されるたび、主人公が訪れるのは決して豪華な店ではありません。
むしろ、普段着のまま訪れられるような地元密着型の小さな飲食店ばかり。
それは金沢の街にそっくり重なります。
ガイドブックに頼らず、自分の直感と好奇心でお店を選ぶ。
そして、出会った料理と静かに向き合う。
「この出会いに感謝」。そんな気持ちにさせてくれる街が、金沢なのです。
一人で歩くからこそ、見つかる味や風景があり、一人で食べるからこそ深く染み込む旨さがあります。
五郎になったつもりで、自分だけの「金沢の孤独のグルメ」をぜひ探してみてください。
コメント