雪まつりの雪はどこから持ってくる?一箇所からだけではない!

この記事では、札幌雪まつりで使用される雪と氷の出所について詳しく解説します。

この雪祭りは毎年数百万人の訪問者を惹きつける北海道の主要な冬季イベントであり、巨大な雪と氷の彫刻で知られていますが、その全ての雪と氷がどこから来るのか、またどのように運搬や保管されているのかについては、ほとんどの人々が詳しく知らないかもしれません。

記事を読むことで、雪まつりの背後にある膨大な労力と詳細な計画について理解を深めることができます。

また、これらの情報は、雪まつりをさらに楽しむための知識として、また北海道の冬の厳しさと美しさを体験する一部として利用できます。

雪まつりの雪はどこから持ってくる?

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巨大な雪像のために必要な雪は、会場で自然に降った雪だけでは不足してしまいます。

そこで、札幌市やその近郊から特別に雪を採取し、会場まで運んできています。

採取される雪の場所は毎年変わるのですが、主に次のような場所から雪を集めています。

  • 石狩湾新港工業団地:札幌市から15キロメートル離れた場所
  • 里塚霊園:札幌市から20キロメートル離れた場所
  • 滝野霊園:札幌市から30キロメートル離れた場所
  • 真駒内カントリークラブ:札幌市から15キロメートル離れた場所
  • サッポロさとらんど:札幌市から10キロメートル離れた場所
  • モエレ沼公園:札幌市から10キロメートル離れた場所
  • 当別町太美:札幌市から40キロメートル離れた場所
  • 豊平峡ダム:札幌市から30キロメートル離れた場所
  • 新篠津:札幌市から40キロメートル離れた場所

これらの場所から雪を運ぶ作業は、陸上自衛隊と雪まつりの運営スタッフで綿密に計画されています。

1月の上旬から約2週間かけて、特殊なトラックを使用して雪を運んできます。

これらのトラックの総走行距離は、雪が普通に降った年でも約19万キロメートルになります。

このような大量の雪を運ぶ作業は、雪まつりの裏側で行われる大変な労力と時間を必要とする作業ですが、それによって雪まつりの美しい雪像が作り上げられるのです。

雪まつりの雪の量はどれくらい?

まず、メイン会場である大通公園では、約3万トンの雪が使われます。

この量をイメージするためには、5トンの重さを持つトラックを使って考えるとわかりやすいでしょう。

5トントラックが1台分の雪を運べるとしたら、この量の雪を運ぶのに約6000台分のトラックが必要になります。

つまり、大通公園会場で作られる雪像は、5トントラックで6000台分の雪が集まったものなのです。

さらに、すすきの会場では、氷彫刻が主に作られます。

ここでは約3000トンの氷が使用されます。

これも同様に5トントラックで考えると、約600台分に相当します。

つまり、「さっぽろ雪まつり」全体では、5トントラックで約6600台分の雪と氷が会場に運ばれることになります。

この巨大な雪と氷の量を運ぶためには、多くの人々の協力と時間が必要ですが、それによって雪まつりの美しい雪像や氷像が作り上げられているのです。

雪まつりの雪の質は?

「さっぽろ雪まつり」で使用される雪の質は、一般的にコンパクトでしっかりと固まるタイプのものが選ばれます。

その理由と詳細について、これから詳しく説明します。

雪まつりでは、雪を彫刻することで様々な形状の作品を作り出します。

ですから、作品が崩れず、長期間その形を保てるような、しっかりと固まる雪が必要です。

雪が固まる度合いは、雪が形成されるときの気温や湿度、風の強さなど、多くの要素によって決まります。

また、さっぽろ雪まつりの雪は、札幌市内や近郊から採取されます。

採取される場所によっても雪の質は異なります。

例えば、都市部で降った雪は人工物や植物によって雪の形が崩れやすく、また汚れなどが混じりやすいです。

一方、郊外の雪は自然のままの状態が保たれ、風雪によって固まりやすい雪が多くなります。

雪まつりでは、特に彫刻用に使う雪については品質の高さが求められます。

それは、作品が一定期間保たれるだけでなく、彫刻家が細かい部分までしっかりと彫刻できるような質が重要だからです。

そのため、雪まつりでは採取地点や採取方法にも工夫を凝らし、良質な雪を確保しています。

雪まつりの雪の運搬方法は?

「さっぽろ雪まつり」で使用する雪の運搬方法は、大型のトラックを使って行われます。

これには、雪の質を維持するための理由や詳細な運搬の過程があります。

雪まつりの会場には大量の雪が必要であり、それを効率よく運ぶためには大型トラックの力が必要です。

採取された雪は、そのままの状態でトラックに積み込まれ、会場まで運ばれます。

トラックに積まれた雪は、輸送中に雪の温度が上昇しないように、適切な管理が行われます。

大型トラックによる輸送は、一度に大量の雪を運べるだけでなく、運搬途中での雪質の変化を防ぐことも可能です。

また、特に質の高い雪が必要な彫刻作りでは、一定の質を維持するためにも、トラックで直接運搬することが一般的です。

また、雪まつりの運搬は札幌市内や近郊からの短距離であるため、大型トラックを用いて一度に大量に運ぶことが可能なのです。

このように、雪まつりの雪の運搬は、大型トラックを使用し、雪の質を保ちながら大量の雪を効率よく運ぶことが行われています。

雪まつりの雪の保管方法は?

「さっぽろ雪まつり」で使用する雪の保管方法は、適切な場所と条件下での保管が行われます。

その理由や詳細について見てみましょう。

雪まつりの雪は、使用されるまでの間、適切な保管が必要です。

保管は主に、雪が融けず、また雪質が保たれるように、屋外で自然の寒さを利用して行われます。

具体的には、雪が運び込まれた後、雪まつり会場近くの開けた場所で大量の雪を積み上げ、保管します。

保管方法には、雪が融けることなく、またその品質を維持することが求められます。

そのため、保管場所は自然の風を利用して雪を冷却できる開けた場所が選ばれます。

また、札幌の冬季は気温が低いため、雪が自然に保存される環境が整っています。

このような保管方法により、雪まつりが開催される期間中、雪は十分な量と良好な質を保つことができます。

こうして保管された雪は、雪像制作や会場設営など、さまざまな用途に使用されます。

以上から、雪まつりの雪の保管は、自然の寒さを活用して大量の雪を適切な環境で保管することで、雪の量と質を保つことが可能となります。

雪まつりの氷像制作に使われる氷はどこから来るの?

「さっぽろ雪まつり」のすすきの会場には、氷で彫られた美しい彫像が設置されています。

これらの彫像の制作に使われる氷は、さまざまな場所から集められるのです。

この氷には、主に2つの種類があります。

1つ目は、水産加工業者や製氷業者から提供される氷です。

これらの業者は、商用の冷凍施設を使って氷を作ります。

この氷は一般的に均一な形状をしており、氷像制作に適しています。

2つ目は、自然氷です。自然氷とは、冬の間に湖や沼で自然に凍結した氷のことを指します。

自然氷の特徴は、その透明度の高さと美しい光沢です。

この透明さと光沢が、氷像をより美しく見せてくれます。

この自然氷は、北海道内のいくつかの特定の場所から採取されます。

具体的には、洞爺湖、釧路湿原、摩周湖、阿寒湖、美幌峠といった地域です。

これらの地域からは、1月の下旬から2月の上旬にかけて、氷が採取され、さっぽろ雪まつりの会場へと運ばれます。

これらの地域から氷を運ぶために使われるトラックは、合計で約3万キロメートルもの距離を走行します。

これは地球の約0.75周分の距離に相当します。つまり、これらの氷を運ぶためには、かなりの労力と距離が必要なのです。

要するに、すすきの会場で見ることができる美しい氷像は、様々な業者から提供された氷と、北海道の自然が生んだ自然氷を使って制作されています。

その裏には、多大な労力と輸送距離が存在しているのです。

雪まつりの雪はどこから持ってくる?のまとめ

札幌雪まつりの雪は以下から持ってきています。

  • 石狩湾新港工業団地(札幌から15キロ)
  • 里塚霊園(札幌から20キロ)
  • 滝野霊園(札幌から30キロ)
  • 真駒内カントリークラブ(札幌から15キロ)
  • サッポロさとらんど(札幌から10キロ)
  • モエレ沼公園(札幌から10キロ)
  • 当別町太美(札幌から40キロ)
  • 豊平峡ダム(札幌から30キロ)
  • 新篠津(札幌から40キロ)

これらの場所は、札幌市からの距離や適した雪の量など、雪まつりのための雪を確保するのに理想的な条件を兼ね備えています。

各地から集められる雪は、雪まつりのさまざまな彫像や雪像の制作に使用されます。

まとめとして、札幌雪まつりで使用される雪は、札幌市近郊の様々な場所から運ばれてきます。

それぞれの場所が供給する雪は、その量、質、アクセスの容易さなどから選ばれ、大規模な雪まつりの成功に欠かせない要素となっています。

各場所からの雪供給は、雪まつりが可能となる重要なサポートと言えます。

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