初詣に行くのは神社とお寺どっちが正しい?神道と仏教の由来と歴史

お正月には初詣に行く人が多いのではないでしょうか?

初詣には神社に行く人、お寺に行く人と分かれますがどちらが正しいのかわかりますか?

神道と仏教、神社とお寺は何が違うのか?

それぞれの由来と歴史を調べてきましたので紹介していきます!

初詣に行くのはお寺と神社どっちが正しい?

まず初めに答えを書きますがどちらでも問題はありません。

日本は世界的に見て驚くほど宗教に寛容な国です。

詳しくは神道と仏教の起源で解説しますが、神仏分離が発令されるまで神社とお寺はほとんど同じものだったのです。

そのため、初詣に神社とお寺どちらかに行くという明確な決まりはなく、どちらでも参拝者を歓迎するでしょう。

神道とは?

神道とは日本古来から伝わっている宗教で、他の宗教とは違い事象や物、人物や自然など八百万の神々と呼ばれるほど様々なものを神格化して、自然豊かな地に住んでいる日本人はそれらに感謝し、畏れ敬っていたのです。

仏教とは?

インドで釈迦が開いた宗教です。

世界三大宗教の一つで、諸説はありますがおおよそ5世紀頃に伝来しました。

仏教は人の一生にで起こるさまざまな苦しみから解放され、安らかに生きることを目標とした宗教です。

神仏習合と神仏分離令

海外から伝来した仏教を日本人は、日本古来からある神道に受け入れて、それぞれの教義が混じり合い調和していました。

ですが明治初頭に日本政府は神道を国教化するために神仏分離を発令して、現在のように神道と仏教は分けられ、別々の宗教になりました。

神道と仏教の違い

神仏分離令で神道と仏教は区別されるようにましたが、ある程度共通する部分も残っているようです。

神社とお寺の違い

  • 神社

それぞれの神社で多種多様な神々祀られています。

参拝することで得られるご利益は様々であり、自分が望むご利益がある神社に行くと良いでしょう。

  • お寺

仏教の教えを学び、悟りを開くために修行を行っており、その教えを訪れた人に説いています。

墓所があり、ご先祖さまを供養する場所でもあります。

見た目の違い

  • 神社

入り口に鳥居が、参道には狛犬などがあります。

ご神体を見ることはできません。

自然物で造られているものが多いです。

  • お寺

ほとんどの場合ご神体を見ることができます。

建物数が多く、屋根には瓦が使われていて重厚な造りになっています。

参拝方法の違い

  • 神社
  1. 入り口の鳥居の前で一礼して中に進みます。(神様が通るとされている道の中央は避けて、左右どちらかに寄り進みましょう)
  2. 手水屋で手を清めます。(新型コロナの影響で柄杓が撤去されている神社が多いです。感染防止のため、口をゆすぐのは控えましょう。)
  3. 鈴がある神社はそれを鳴らし、お賽銭をそっと入れてニ礼ニ拍手一礼し願い事を念じます。
  • お寺
  1. 入り口の前にある山門で一礼して中に進みます。(お寺は神社と違い中央を歩いても問題ありません)
  2. 神社と同じく手水舎で手を清めて、常香炉があるお寺では線香をあげ、煙を浴びます。線香の煙を浴びれば体の悪いところが良くなるとされています。
  3. 本堂に入り、お賽銭をそっと入れ、静かに合掌しながら願い事を念じます。
  4. 焼香台があれば焼香をしますが、宗派によって何回するのかは異なりますので、わからない場合1回だけで構いません。

初詣の歴史

初詣という行事は意外に新しく約100年前に生まれました。

ですが初詣が生まれる以前にも、年越し行事や新年を迎えるための行事は長年行われてきました。

歳籠りという風習が初詣の元となったと言われていて、家長その地域の長などがお寺や神社で大晦日の夜から元日の朝まで寝ずに祈願するという行事です。

歳籠りはやがて、大晦日の夜に行う「除夜詣」と、元日の朝に行う「元日詣」の2つにわかれ、その元日詣が今にある初詣の原型あたるとされています。

明治中期頃に鉄道会社が神社とタイアップしてに初詣に行くキャンペーンを実施しました。

その風習が現代に残り、正月には初詣に行くという行事になっています。

まとめ

今回は神社とお寺の由来や歴史などを紹介しましたがいかがでしたか?

私はそれぞれを調べていく中、興味深い歴史や意外に初詣が新しい風習だったことに驚きました。

読んでいる方にも、そんな新たな知識や驚き、発見があれば嬉しいです。

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