お盆の準備はいつからする? 用意とスケジュール公開!

「お盆の準備はいつから始めたらいいの?」

お盆休み前は時期的に忙しいこともあり、お盆の準備はついつい後回しになってしまう方も多いのではないでしょうか。

私もお盆休みに入る前に、仕事をある程度片付ける、友人と会うお店を探し予約をする、帰省や旅行の準備をする、と言った事を理由にお盆の準備がギリギリになる事もありました。

日本では古来より「お盆の時期に先祖の霊があの世から帰って来る」と言われていますので、ご先祖様に失礼のないようにお盆の準備はしたいものですね。

お盆は、盆前の準備から始まり、迎え盆、送り盆という流れで行われます(地域や宗派によりお盆の儀式は様々です)。

今回はお盆の準備やそのスケジュールについて調べた事をご紹介したいと思います。

お盆の準備はいつからする?:まずは準備

お盆は先祖の霊を迎えるための儀式であり、そのためにもお墓やお仏壇を綺麗に掃除する必要があります。

水でお墓についた汚れを落とし、お仏壇はきれいな雑巾で乾拭きしましょう。

次に、盆棚の準備です。盆棚とは簡単に言うと先祖の霊に供物を備える棚のことです。

盆棚の飾り付けとして、位牌、まこもの敷物、お花、線香、蝋燭等を用意します。

それ以外にも、お盆に先祖の霊が戻ってくる際に迷わないようにする盆提灯(ぼんちょうちん)や、きゅうりで作る馬、ナスで作る牛を飾るのも昔からの習わしです。

これは先祖の霊が馬に乗って早くこの世に帰ってきてもらい、牛に乗ってゆっくりあの世へ戻ってもらうと言う願いが込められています。

お盆の準備はいつからする?:マンションでのお盆

昔と比べ最近はマンションに暮らす方も多くなり、住宅事情に応じてお盆も多様化してきているようです。

お盆を迎えるにあたってマンションと戸建ての一番の違いは、お盆を迎えるための「場所」の有無ではないでしょうか。

場所に制約のあるマンションでは、盆棚を小さな折りたたみの机で代用したり、盆棚を設置せずお仏壇に精霊馬(きゅうりの馬、なすの牛)だけを飾るご家庭も多いようです。

また、マンションなどの集合住宅で悩ましい問題が、「迎え火、送り火」です。

迎え火は先祖を自宅に案内するため、送り火は先祖をあの世へ無事に送り出すために行います。

しかし、この行事には火を炊くことで煙が発生し、ご近所からの苦情や火災報知器の作動などが考えられます。

最近では焙烙(ほうろく)と言う皿でオガラを焚くことで煙を抑えたり、盆提灯をつるすことで「迎え火、送り火」の代わりとする事も多いようです。

お盆の準備はいつからする?:スケジュール

ここでは8月(新暦)をお盆として、主にマンションなどの住宅事情に合わせた内容で、お盆の準備をいつから始めていくかを時系列で示したいと思います。

まず、お盆前日の8月12日までにお仏壇を綺麗に掃除、盆棚を設置し飾り付けを行います。

設置場所はお仏壇の前や玄関などご家庭の状況等により様々です。

盆棚として使用する台や机の上にまこもの敷物を敷き、位牌を盆棚の中央に安置してその周囲に精霊馬やお供物を置きます。

お供物はご飯またはご家族が食べているものと同じ物などで良いでしょう。

盆提灯をお持ちなら盆棚の両脇に設置します。

8月13日はいよいよ迎え盆(お盆初日)です。

ご家族でお墓参りとお墓の掃除をしっかりと行いましょう(迎え盆前に行う地域もあります)。

夕方頃から盆提灯に火を灯し、最終日の16日まで灯すのが一般的です。

就寝中は消す場合が多いようですが、絶やさず灯す地域もあるようです。

8月16日の送り盆(最終日)は、ご先祖様とのひとときを過ごした後、盆提灯の灯りを消し、盆棚を片付けます。

お盆の準備はいつからする?:まとめ

8月にはこれら以外にもお盆の行事として「盆踊り」や「花火大会」など、お盆ならではのイベントが全国各地で行われます。

様々な形でお盆という風習が日本各地にあるのですね。

今回は「お盆の準備はいつからする?」と言う内容で、主にマンション等でも行えるお盆についてご紹介しましたが、お盆の考え方は地域や宗派、住宅環境によって大きく違います。

しかし、なによりも大切なことは先祖の霊に感謝の気持ちを忘れずにお盆の儀式を行う事です。

そうすることで先祖の霊もきっと喜んでくれると思います。

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