寒い季節もそうめんを楽しむ!そうめんの温かいアレンジ方法!

冷たくてのど越しが良いそうめん。

夏の暑い季節に食べたくなるそうめんですが、寒い時期でも美味しく食べられるのをご存知でしょうか?

この記事では、冬におすすめなそうめんの温かいアレンジ方法をご紹介していきます。

寒い日に使い残しのそうめんを見つけた時は、ぜひ思い出してみて下さいね。

そうめんの温かいアレンジ:冬は煮麺(にゅうめん)が楽しめる

『三輪そうめん』で有名な奈良県の三輪山麓地域は、1年を通してそうめんを食べる風習があり、ここから温かいそうめん料理である『煮麺(にゅうめん)』が全国的に広まり、食べ親しまれています。

そうめんはタンパク質や食物繊維、ミネラルといった栄養素が豊富で、さらに脂質が少ないため消化が良い健康食材です。

寒い時期に、風邪を引いて体力が低下してしまった時や食欲が沸かない時などに、煮麺はおすすめの料理と言えるでしょう。

そうめんは鍋のシメにも使える

また、そうめんはうどんと同様に、鍋のシメとして入れることもできます。

・寄せ鍋
・もつ鍋
・鶏だし鍋
・あごだし鍋
・しょうゆ鍋
・カレー鍋

こういった鍋とそうめんは相性が良いのでおすすめです。

次で説明する調理法のポイントを意識しながら調理すると、さらに美味しくすることができますので、機会があれば試してみて下さいね。

そうめんの温かいアレンジ:煮麺を作る時のポイント

そうめんを使って煮麺を作る時は、茹で方に気を配りましょう。

そうめんの麺は細く、表面に小麦粉がたくさんついているため、手順を間違えるとコシがなくなったり、スープにとろみがつきすぎたりします。

ここでは、煮麺を作る時のポイントについて解説していきますね。

最初の茹で時間は最小限にして、ぬめりを洗い落としておく

そうめんは細いため、沸騰させたお湯に入れるとすぐに柔らかくなっていきます。

冷たいそうめんの場合は、このまま好みの硬さになるまで茹で続けますが、煮麺を作る場合は別にスープ鍋で煮る工程があるため、同じようにするとコシがなくなり食感が悪くなってしまいます。

また、そうめんは茹でると麺の表面についている小麦粉がお湯に溶け、ぬめりが出てきますが、これは冷たいそうめんを作る時と同様に不要なため、ざるに移して流水でよく洗い落としておく必要もあります。

そのため、最初の茹で時間は30~50秒とごく短めにし、すぐにざるに移して流水でよく洗ってから水を切っておくと良いでしょう。

スープを先に作る

すでに説明した通り、そうめんは時間とともに水分を吸って柔らかくなりやすいです。

煮麺はスープを作るのに一定の時間がかかるため、先にスープを完成させてから麺を茹でた方が失敗が少なく済むことを覚えておきましょう。

そうめんの温かいアレンジ:煮麺に合うスープの作り方

ここでは、簡単で美味しい煮麺のスープの作り方をご紹介していきます。

そうめんの量は材料に書いていませんので、お好みで調節して下さいね。

鶏ももスープ

昆布からじっくりとだしを取って作る本格的な鶏スープです。

高級な鶏肉を使わなくても十分な旨みが堪能できるのでおすすめ。

だしに日本酒を使うところや、鶏の下処理がポイントです。

材料(1人前)

・鶏もも肉: 150g
・小ねぎ: 適量
・だし昆布: 5cm角
・日本酒: 100cc
・薄口しょうゆ: 30cc(大さじ2)
・水: 600cc

料理酒を使うと中の塩分によって味が変わってしまいますので、日本酒などの清酒を使うようにして下さいね。

作り方

空の鍋と、鶏肉の下処理用に水を張った鍋を準備し、下処理用の鍋だけ火にかけておきます。

空の鍋にはだし昆布を5cm角に切って入れ、水600cc・日本酒100cc・薄口しょうゆ30cc(大さじ2)を入れておきましょう(スープ鍋)。

次に、鶏もも肉150gをまな板に乗せ、キッチンペーパーで表面を軽く押さえて水分を取った後、肉厚の部分に包丁で切れ込みを入れながら、全体を平たく伸ばして火が通りやすいようにしておきます。

下処理用の鍋が沸騰してきたら鶏もも肉を入れ、表面が白くなる程度にさっと湯通しをした後、水分を切ってからスープ鍋に移して火にかけましょう。

この下処理の工程は「霜降り」と言い、肉や魚のもつ臭みを抜く効果があります。

鶏肉を移したら、下処理用の鍋の火は消しておき、スープ鍋のアク取りに使います。

スープ鍋のアク取りをしながら、沸騰しそうになったら弱火にして、そのまま20分間煮込んだら一旦火を止めましょう。

出来上がったスープ鍋から昆布と鶏肉を取り出し、鶏肉と小ねぎをまな板で食べやすいサイズに切っておきます。

最後に、硬めに茹でて水切りしたそうめんをスープ鍋に入れて火にかけ、ほどよく茹でてから器に移し、鶏肉と小ねぎを乗せて完成です。

お好みでブラックペッパーや七味唐辛子を振り、風味づけしても美味しいでしょう。

かきたまスープ

卵と油揚げを使ったシンプルなスープです。

簡単に調理できて美味しいので、風邪を引いた時などにもおすすめです。

材料(1人前)

・卵: 1個
・油揚げ: 1枚
・ねぎ: 適量
・水溶き片栗粉: 適量
・麺つゆ(3倍濃縮): 100cc
・水: 500cc

水溶き片栗粉はスープにとろみをつけるためのもので、小さめの器に水2:片栗粉1の割合で混ぜて作っておきます。

作り方

油揚げをまな板に置き、キッチンペーパーで挟んで表面の油を押さえて取ってから、縦半分に切ってから横に細切りにしていきます。

薬味のねぎも好みの分量を適当な大きさに切っておきましょう。

次に、お椀などに卵を割り落とし、箸などでよくかき混ぜたら下準備完了です。

スープ用の鍋を用意し、水500ccと麺つゆ100ccを入れて火にかけ、沸騰する前に先ほどの油揚げと、水溶き片栗粉を入れます。

スープが沸騰してきたら、先ほどの溶き卵を糸を垂らすように少しずつ回し入れます。

硬めに茹でて水切りしたそうめんが準備できていれば、スープ鍋の片側に静かに入れ、かき混ぜずにそのまま好みの硬さになるまで茹でましょう。

もし、そうめんが準備できていなければ、一旦スープ鍋の火を止めて作業して下さいね。

出来上がったら、器にそうめんを先に取り、残りのスープとねぎをかけて完成です。

お好みでラー油・酢・七味唐辛子などをかけても美味しいですよ。

そうめんの温かいアレンジ:まとめ

いかがだったでしょうか。

飲食店などのメニューでは、煮麺を見かけることはあまりないかもしれません。

これは調理法のポイントにもあったように、麺が伸びてしまいやすいことが理由です。

しかし、のど越しやスープとの絡みがとても良い煮麺は、うまく作るとラーメンに勝るとも劣らない食感で楽しめる料理です。

ぜひ、様々な具材と組み合わせて楽しんでみて下さいね。

今回は、冬におすすめなそうめんの温かいアレンジ方法についてご紹介させていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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