お月見で秋の七草を飾ろう!お月見に秋の七草を飾る意味もご紹介

中秋の名月と呼ばれるお月見は、奈良時代から平安時代に日本で広まりました。

七草を飾って季節の変わり目を肌で感じ、月を眺めて家族の平穏を願い、日々の感謝をすることはいつの時代も変わらない。

涼しくなった夜風にあたりながら、揺れる七草に風情を感じ、思いを馳せる。

知らず知らずに歩いてきた日々に、少し立ち止まってお月見のひとときを。

さて、今回はお月見に飾る秋の七草について詳しく解説していきます。

ぜひ、ご覧ください♪

秋の七草とは?それぞれの植物の特徴

萩(はぎ)

萩の花は蝶形の赤紫色が多いのですが、ピンクや白、黄色の花もあります。
花は小さく、枝いっぱいに咲くのが特徴。
萩の葉はクローバーのような三枚葉をしていて、丸みのある楕円形です。
萩は樹高1~2mほどの低木で、枝が垂れ下がるように伸びていきます。非常に生育旺盛で、短く切り詰めてもすぐに大きく枝を伸ばします。

開花時期は7月から9月にかけて、特に9月が見頃♪
萩の枝が風にそよぐ姿は非常に風情があり、日本の古典文学や詩にも多く登場しますね。

 

尾花(おばな、 ススキのこと)

尾花はイネ科の多年草で、高さは1~2メートルもあります。葉は細長く、縁が鋭い鉤状になっているため、触れると皮膚を傷つけるのでご注意を。
夏から秋にかけて、茎の先端に長さ20~30センチメートルの花穂をつけます。花穂は最初は赤っぽい色をしていますが、種子が成熟すると白くなるのが特徴。

尾花は日当たりの良い場所ですくすく育つので、野原や山野に自生してることが多いようです。地下にはしっかりした地下茎があり、そこから多数の花茎を立てます。
尾花は中秋の名月の飾りとしても用いられ、秋の風情を楽しむために欠かせない植物。俳句や和歌などの日本文学にも多く登場しまますね。

 

葛(くず)

葛の花は藤(フジ)を逆さにしたような形をしていて、赤紫色の蝶形花を咲かせます。花にはぶどうジュースのような甘い香りがあるのが特徴。
葉は三出複葉で、3枚の小葉からなっていて、葉の裏面には白い毛が密生しており、風に吹かれると白っぽく見えることから「裏見草(うらみぐさ)」とも呼ばれています。
葛は非常に繁殖力が強く、つるは10メートル以上に伸びることがあります。地下には太い根を持ち、これが食用や薬用に利用されています。

葛の花は7月から9月にかけて咲き、見頃を迎えます。
葛の根からは葛粉が取れ、これを使って葛餅や葛湯などの和菓子を作ることができます。また、漢方薬の葛根湯の原料としても利用されています。

 

撫子(なでしこ)

撫子(なでしこ)は、ナデシコ科ナデシコ属の多年草で、世界中に約300種が存在します。日本では特に「カワラナデシコ」が古くから親しまれています。

撫子は 花びらの縁に細かい切れ込みがあり、繊細で美しい形をしています。
色: ピンク、白、赤など多彩な色があるのが特徴。
4月から11月にかけて花を咲かせます。
撫子はその可憐な姿から、日本では古くから女性の美しさを象徴する花として愛されてきました。

 

女郎花(おみなえし)

夏から秋にかけて、日当たりの良い草原でよく見かける野草です。まっすぐに伸びた茎の先に、小さな黄色い花がたくさん咲きます。
日本、中国、東シベリアに広く分布していますが、沖縄県には咲いていないのも特徴。
「オミナエシ」という名前は、「女(おみな)」と「圧(へし)」が組み合わさったもので、女性の美しさを圧倒するほど美しい花という意味が込められています。

切り花としても利用されますが、水が悪臭を放ってしまう性質があるのでこまめに水を変える必要があります。

 

藤袴(ふじばかま)

藤袴の花は小さな筒状花が集まって咲き、淡いピンクから白色をしています。
つぼみの時は淡いピンク色で、開花すると白い花火のように見えるのが特徴。
葉は三つに裂けた形状で茎に対生していて、葉には桜餅を思わせるような甘い香りがあり、乾燥させると香りが強くなります。
藤袴は高さ約1メートルくらいになることが多く、茎は直立していることが多いようです。

藤袴の花は8月から10月にかけて咲き、秋の風物詩として親しまれています。藤袴は古くから日本文化に深く根付いており、万葉集や源氏物語にも登場します。また、アサギマダラという蝶が藤袴の香りに引き寄せられることも。

 

 

桔梗(ききょう)

桔梗の花は星形で、5枚の花びらが合わさっているので、釣鐘のような形をしています。
花の色は青紫が一般的ですが、白やピンクの品種もあります。つぼみは風船のように膨らむことから、英名で「Balloon Flower」とも呼ばれます。
葉は楕円形で、縁にギザギザがあるのが特徴。

桔梗の花は6月から10月にかけて咲き、特に7月から9月が見頃です。
桔梗は日本の家紋にも用いられ、特に明智光秀の家紋として有名です。また、万葉集にも登場するなど、日本文化に深く根付いています。

 

お月見に秋の七草を飾る意味

七草を飾る意味には、季節の移り変わりを感じることや、健康と豊作の祈りが込められています。

七草の草花は万葉集の歌に由来していて、秋の風情を楽しむための観賞用として飾られます。また、魔除けや健康祈願の意味も込められていて、特に十五夜の日に飾ることが多いようです。

 

まとめ

さて、お月見で秋の七草を飾ろう!お月見に秋の七草を飾る意味もご紹介はいかがだったでしょうか。

七草にはそれぞれ特徴があり、秋に咲き頃を迎えるものばかりです。

七草を飾る意味も知ることでお月見が一層楽しくなりますね♪

では、ゆっくりと十五夜のお月見を秋の七草とともにお楽しみください。

 

 

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