引っ越しの挨拶の仕方は?手土産やマナーについても解説!

日本には、引っ越しをする時に周辺に住む方々に挨拶回りをして、人間関係を円滑にする慣習があります。

近年はコロナ渦の影響や防犯目的などで、挨拶回りをしない方が増えていますが、その一方で、挨拶回りをしないことを非常識と捉える方も多くいます。

近隣の人と顔見知りになっておくことで、何かあった時に頼れるメリットもありますので、女性の一人暮らしで心配という場合を除いて、基本的に挨拶回りはしておいた方が良いと言えるでしょう。

この記事では、引っ越し時の挨拶の仕方について詳しく解説していきたいと思います。

ぜひ参考にしてみて下さいね!

引っ越しの挨拶:誰に挨拶する?

引っ越しをする際は、これからお世話になる新居の近隣の方々だけでなく、大家さんや町内会長さんがいる場合には、そちらにも挨拶に行った方が良いでしょう。

また、引っ越し当日までに、これまでお世話になった旧居の周りの人たちにも挨拶に行きましょう。

一般的に近隣の家とは、マンション・アパートの場合は両隣と上の階・下の階の4軒、戸建ての場合は自宅の両隣と向かいにある3軒(向こう三軒両隣)、および裏に隣接する家をさします。

旧居の近隣もとなると、けっこうな数になりますね。

ただ、挨拶に行くと決めたら、上記に該当する家をもれなく訪問するようにしないと、「自分には挨拶に来なかった」と後々トラブルの元になったりもしますので、気を付ける必要があります。

集合住宅では、生活音で迷惑をかけてしまったり、その逆もありえますので、相手に容赦や拝領をお願いする意味合いもあることを覚えておいて下さいね。

引っ越しの挨拶:いつ挨拶に行く?

挨拶回りは、なるべく引っ越しの前日までに済ませておきましょう。

引っ越しの当日は、荷物の運び込みなどの音で周辺を騒がせることになりますし、役所の手続きなどで時間がとれなくなることもあるからです。

留守などで回りきれなかった場合でも、引っ越しの翌日までには終わらせるようにしたいですね。

当日までに挨拶ができない場合は、荷物の搬入前までに、近隣に一言でいいので声を掛けておきましょう。

また、挨拶に行く時間帯は日中が最も適切です。

忙しい午前中や団欒をしている夜間は迷惑になりますので避けて下さいね。

近隣との円滑な関係を作るためには、小さな気配りが大切です。

引っ越しの挨拶:手土産は何が良い?

引っ越しの挨拶では、1,000~2,000円程度の手土産を渡すのが慣例になっています。

相手に余計な気を遣わせないように、粗品程度の金額の品を準備し、のしをつけて渡しましょう。

手土産としてよく選ばれるのは、日持ちのするお菓子のほか、洗剤、タオル、ゴミ袋、金券といった、受け取る側が困らない日用品です。

のしは、旧居でお世話になった方には『御礼』を、新居でこれからお世話になる方には『御挨拶』ののし紙をつけます。

忙しい方に向けて、のし紙が最初からついたギフトも通販サイトなどで売られていますので、利用すると良いでしょう。

引っ越しの挨拶:挨拶の仕方

引っ越しの挨拶は、事前の約束なしに相手宅を訪問しますので、気を付けないと印象が悪くなったり、逆効果になってしまうこともありえます。

ここでは、挨拶をする時のポイントをいくつかまとめてみました。

印象の良い服装を

挨拶に行く際は、第一印象が良くなる服装を心がけることがとても大切です。

普段着で大丈夫ですが、前身黒などの威圧感のある色は避け、清潔感のある服装を心がけましょう。

また、サンダル履きも印象が良くありませんので避けましょう。

挨拶は手短に

挨拶は、できるだけ手短に終わらせるようにしましょう。

特に、初対面の人と長々と話すのは良くありません。

具体的には、以下のような流れで挨拶を行います。

はじめまして。

本日隣の [部屋番号] に引越してまいりました、[名前] と申します。

どうぞよろしくお願いします。

こちら、心ばかりになりますが、よろしければお受け取りいただけますか。(手土産を渡す)

適度に相手の反応も受け止めながら、軽く挨拶を済ませます。

子どもがいる場合は、騒がしく迷惑をかけてしまうかもしれない旨も伝えておきましょう。

引っ越しの挨拶:相手が不在の場合は?

特に、単身者向けの物件だと、訪問した相手が不在ということはよくあります。

相手が不在だった場合は、曜日と時間を変えて2~3回尋ねてみましょう。

それでも不在の場合は、郵便受けやポストに挨拶の手紙を入れるか、手土産も渡す場合は一緒に袋に入れ、ドアノブなどの分かりやすい場所に掛けておきましょう。

以下に、手紙の文章の一例をご紹介いたします。

<旧居の近隣への挨拶の場合>

いつもお世話になっております。

[自宅の住所] に住んでおります [自分の苗字] と申します。

このたび、○月○日に引越しをすることとなり、挨拶に参りました。

これまで色々とお世話になり、ありがとうございました。

恐れ入りますが、引越し当日には騒音などでご迷惑をお掛けしてしまうかもしれませんが、宜しくお願いいたします。

それでは失礼いたします。

<新居の近隣への挨拶の場合>

はじめまして。

○月○日に [自宅の住所] に引越して参りました [自分の苗字] と申します。

何度かご挨拶に伺いましたが、ご不在のようでしたので、お手紙で失礼いたします。

引越し当日はお騒がせしてしまい、ご迷惑をお掛けいたしました。

ささやかではございますが、ご挨拶のしるしに心ばかりの品をお贈りさせて頂きます。

お受け取りいただけましたら幸いでございます。

今後とも何卒、宜しくお願いいたします。

新居の挨拶は自己紹介も兼ねるので、必要に応じて「このたび、夫の転勤で○○から越して参りました」などを付け加えると良いでしょう。

また、騒音で相手に迷惑をかけそうな場合は「小さな子どもが○人いますので、騒々しくご迷惑をおかけしてしまうかもしれませんが、宜しくお願いいたします」などとすれば良いでしょう。

引っ越しの挨拶:まとめ

いかがでしたでしょうか?

引っ越し時の挨拶は、馴れない地域のコミュニティにスムーズに入っていくきっかけにもなります。

手土産を準備するのは手間も費用もかかりますが、特に家族での引っ越しや、その地域に長く済む予定であれば、しっかりと準備して挨拶回りをしておきましょう。

近隣の方々に良い印象を持ってもらうことで、新生活を快適なものにすることができるはずです。

今回は、引っ越し時の挨拶の仕方について解説させていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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