『アンダーニンジャ』の佐々魔は、「母乳おじさん」と呼ばれる強烈な見た目とは裏腹に、その素顔が女性だったことが明らかになっています。
佐々魔の正体は元一等忍尉の忍者で、おっさんの姿をしていたのにも理由があり、作中では摩利支天β版との関係も描かれています。
さらに『アンダーニンジャ』では、佐々魔が猿田や加藤の寝返りに関与していることから、NINの裏切り者ではないかという疑惑も浮上しています。
この記事では、アンダーニンジャの佐々魔の素顔や正体、女性なのになぜおっさんへ変装していたのか、子供と多羅の関係、裏切り者といわれる理由まで詳しく解説します。
この記事を読むとわかること
- 佐々魔の素顔とおっさん姿に変装していた理由
- 佐々魔が裏切り者といわれる理由とNIN・UNとの関係
- 多羅の脳を移植された子供の正体と佐々魔の目的
アンダーニンジャ佐々魔の素顔は女性!正体とおっさんに変装した理由
『アンダーニンジャ』に登場する佐々魔は、初登場時には無精ひげを生やした小太りの中年男性という強烈な姿をしていますが、本当の素顔はおっさんではなく女性です。
しかも単に正体を隠すために変装していたわけではなく、忍者組織NINが開発した特殊装備「摩利支天β版」のデータ収集という、いかにも『アンダーニンジャ』らしい事情が隠されていました。
ここでは佐々魔の女性としての素顔や元一等忍尉という正体、「母乳おじさん」と呼ばれていた理由、おっさんの姿になっていた目的まで順番に整理していきます。
佐々魔の素顔はおっさんではなく女性だった
佐々魔が初めて登場したときの姿だけを見れば、彼女を女性だと予想するのはかなり難しいでしょう。頭髪は薄く、無精ひげを伸ばし、歯も欠けているうえに小太りという、どう見てもくたびれた中年男性の外見をしています。そのため読者も作中人物と同じように佐々魔を男性だと思わされますが、このおっさんの姿そのものが特殊な忍者装備によって作られた偽装であり、中に入っている本人は女性でした。
佐々魔の素顔がはっきり明かされるのは、単行本2巻に収録されている第12話付近です。外国人男性との戦闘を終えたあと、佐々魔は雲隠九郎の前で着用していた装備を脱ぎ、女性としての姿を見せます。それまで徹底して「奇妙なおっさん」として描かれていただけに、この場面は佐々魔というキャラクターの印象を一気にひっくり返す展開であり、私も『アンダーニンジャ』序盤の中では特にインパクトの強い正体判明シーンだと感じます。
重要なのは、佐々魔が女装や男装といった一般的な変装をしていたわけではない点です。服装やメイクで男性らしく見せていたのではなく、摩利支天β版そのものが着用者を中年男性の体形や外見へと変化させていたと考えられます。そのため体格まで大きく変わり、周囲から見ても女性だとは簡単に見抜けない状態になっていたわけで、忍者の潜伏技術が現代科学と組み合わさった作品らしい設定になっています。
佐々魔の正体は元一等忍尉の忍者
佐々魔の驚くべき点は女性だったことだけではありません。彼女はNINに所属する忍者であり、かつて「一等忍尉」という高い階級に就いていた実力者です。普段のおっさん姿ではふざけた人物にしか見えないため忘れがちですが、戦闘になると動きは非常に素早く、危険な相手を前にしても冷静に対処しており、経験豊富な忍者であることが伝わってきます。
作中では加藤たちから「隊長」と呼ばれる場面もあり、佐々魔が単なる下っ端忍者ではなかったことがうかがえます。一等忍尉からは降忍して下忍になっていますが、忍者としての能力そのものが失われたわけではありません。むしろ階級だけを見ると低くなっているため、初見では彼女の本当の実力を判断しづらく、それが佐々魔というキャラクターの不気味さや底知れなさにもつながっています。
さらに興味深いのは、佐々魔がなぜ一等忍尉という立場から下忍になったのかについて、単純な失敗や能力不足だけでは説明できない点です。作中では忍務に関連して降忍したことが示されていますが、その背景にはNIN内部の複雑な事情も絡んでいると考えられます。後の佐々魔の行動まで含めて見ると、NINの命令にただ従うだけの忍者ではなく、組織の内情を深く知る人物として見るほうが自然です。
「母乳おじさん」と呼ばれていた理由
佐々魔は作中で子供たちから「母乳おじさん」と呼ばれています。理由は非常に単純で、おっさん姿の佐々魔が公園などで子供を追いかけながら「母乳を飲め」と迫っていたためです。しかも自分から母乳が出るかのような発言までしており、初登場時点では忍者としての重要人物というより、近づいてはいけない怪人物として描かれています。
もちろん佐々魔の本当の性別を知ったあとで読み返すと、この「母乳」という言葉にも別の見え方が生まれます。正体が男性ではなく女性であるため、完全に意味不明な言葉ではなくなるからです。ただし、子供を追い回しながら母乳を勧める行動そのものは十分に異常であり、佐々魔の正体を知っても「母乳おじさん」という強烈な呼び名のインパクトはほとんど薄れません。
私は、この奇妙な設定が佐々魔の正体を読者から隠すうえでもうまく機能していると感じます。「母乳」という女性を連想しやすい言葉を堂々と使わせながら、外見を完全なおっさんにすることで、むしろ読者は奇人として受け止めてしまうからです。後から女性だったと明かされたときに、それまで単なるギャグに見えていた言動まで違って見えるのは、『アンダーニンジャ』らしいミスリードの面白さでしょう。
摩利支天β版でおっさんの姿に変装していた
佐々魔がおっさんの姿になっていた秘密が、忍者用の特殊装備「摩利支天β版」です。摩利支天はNIN側が使用している特殊な迷彩装備で、雲隠九郎が着用しているパーカー型の装備も同系統の技術によるものです。現代社会に忍者が存在する『アンダーニンジャ』では、昔ながらの変装術だけでなく、こうした高度な科学技術が忍術の役割を担っています。
佐々魔が使用していたβ版は、単純に姿を透明にする装備とは少し性質が異なります。彼女が着用すると、女性の身体を覆うように小太りの中年男性の姿が形成され、外から見れば完全に別人として認識できる状態になります。背中側に設けられた仕組みを操作して装備を解除すると、その内部から本来の佐々魔が姿を現すため、「おっさんの皮をかぶって生活していた」と表現したほうが近い特殊装備です。
この設定が面白いのは、忍者の「変装」という古典的な能力を、未来的な装備として描き直しているところです。普通なら顔を変えたり服装を変えたりする場面ですが、『アンダーニンジャ』では外見だけでなく体格まで別人へ変えてしまいます。しかも開発途中のβ版という扱いであるため、完成された便利道具としてではなく、実戦でデータを集めながら改良していく試作品として登場する点にも妙な現実味があります。
佐々魔がおっさんに変装していたのはデータ収集のため
では、なぜ佐々魔はわざわざ女性であることを隠し、長期間おっさんの姿で行動していたのでしょうか。誰かから身を隠していた、敵組織へ潜入していたといった理由を想像しやすいところですが、作中で明かされる理由は意外に事務的です。佐々魔がおっさん姿になっていた最大の目的は、摩利支天β版の使用データを収集することでした。
NINの技術開発を担う忍研側が摩利支天β版のデータを必要としており、佐々魔は実際に装備した状態で生活や忍務を行うことで、その性能や問題点を検証していたと考えられます。つまり、おっさんの姿そのものに重要な人物へ成り代わる目的があったわけではありません。女性が中年男性の姿で日常生活や戦闘を続けたときに装備が正常に機能するかを確認する実地テストだったわけです。
佐々魔の正体を知る前は、「なぜこんな怪しいおっさんが忍者として動いているのか」という疑問が残りますが、摩利支天β版という設定が明かされることでその疑問には一応の答えが出ます。ただし、元一等忍尉ほどの人物が自ら試作品のデータ収集役を引き受けていることを考えると、佐々魔とNINの関係は単純ではありません。佐々魔はギャグ要員に見えて、NINの技術や内部事情に深く関わる重要人物であり、この立場が後の裏切り者説やUNとの関係にもつながっていきます。
アンダーニンジャ佐々魔が裏切り者といわれる理由と子供の正体
佐々魔はNINの元一等忍尉でありながら、物語が進むにつれて敵対組織UNとつながっていることを疑わせる行動が目立つようになります。
特に猿田の寝返りへの関与や、投獄された加藤をUNへ勧誘した事実を考えると、佐々魔を「NINの裏切り者」と見るのも無理はありません。
しかし、NIN最高幹部・多羅や佐々魔の子供をめぐる過去まで追っていくと、単純な裏切りでは片づけられない事情と、佐々魔がNINに複雑な感情を抱く理由が見えてきます。
佐々魔は猿田のUNへの寝返りに関与していた?
講談高校襲撃でNINに甚大な被害を与えた猿田は、もともとNIN側の忍者でした。しかし、忍者学校時代から周囲に軽く扱われてきた猿田はNINに強い不満を抱くようになり、最終的にはUN側へ寝返ります。そして佐々魔についても、猿田がUNへ寝返る過程に関与していたことが作中で示されています。
猿田は講談高校襲撃時に圧倒的な戦闘能力を見せ、NINの忍者たちを次々と襲撃します。特に鬼首や鈴木たちが巻き込まれた戦闘はNIN側にとって大きな損失となりました。そんな猿田の寝返りに佐々魔が関係しているのであれば、NINから見た佐々魔は非常に危険な存在です。元一等忍尉として内部事情にも精通しているだけに、佐々魔がUN側へ人材を引き込めばNINにとって大きな脅威になることは間違いありません。
ただし、ここで注意したいのは、佐々魔が単純に「UNのためにNINを滅ぼそうとしている」と断定するにはまだ謎が多いことです。彼女はNIN側の人間として長く活動し、加藤や小津の隊長だった過去もあります。それでも猿田の寝返りに関わったということは、組織への忠誠よりも別の目的を優先している可能性が高く、私はNINとUNという二つの組織の間で独自の目的を追っている人物として見るほうが佐々魔の行動を理解しやすいと感じます。
佐々魔は加藤をUN側へ寝返らせている
佐々魔が裏切り者だと疑われる最大の理由は、猿田との関係以上に加藤への行動でしょう。講談高校襲撃後、加藤は作戦で生じた損害などの責任を問われ、NINから極刑を言い渡されて地下牢へ収監されます。そこへ現れたのが佐々魔であり、加藤に対してUN側へ寝返るよう直接持ちかけました。
加藤はもともとNINの中忍で、九郎に講談高校への潜入を命じた人物でもあります。しかし、NIN上層部から十分な情報を与えられない状況や、権力に固執する最高幹部「七人衆」の姿を目の当たりにするうちに、組織への不信を深めていました。佐々魔はかつて加藤の隊長でもあったため、加藤がNINに抱えている不満や絶望を理解したうえで勧誘した可能性が高いでしょう。
その後の加藤は、処刑番組『おっさんといっしょ』を利用して脱出し、NINと敵対する道へ進みます。つまり佐々魔は、猿田だけでなくNIN内部をよく知る加藤まで敵対陣営へ向かわせたことになります。ここまで来ると偶然ではなく、佐々魔が意図的にNIN内部の人間をUN側へ引き込んでいると見るのが自然であり、「裏切り者」と呼ばれる最大の根拠になっています。
佐々魔はNIN最高幹部・多羅の乳母だった
佐々魔の過去を考えるうえで欠かせない人物が、NINの最高幹部「七人衆」のトップに位置する多羅です。佐々魔は単なる部下として多羅と接していたのではなく、かつて多羅の乳母を務めていたという非常に深い関係を持っています。現在の佐々魔の言動に「母乳」という言葉が何度も登場することを考えると、この設定は彼女の過去を読み解く重要な鍵になっています。
乳母という立場は、単に任務上の護衛を担当することとは意味が違います。幼い多羅を身近で育てる役割を担っていたのであれば、佐々魔と多羅には一般的な上司と部下を超えた関係があったと考えられます。現在は多羅がNIN最高幹部にまで上り詰めている一方、佐々魔は元一等忍尉から下忍へ降忍しており、二人の現在の立場が大きく逆転しているところも興味深いポイントです。
さらに佐々魔が「母乳おじさん」として子供に母乳を勧めていた奇行も、多羅との過去や後述する自分の子供の存在まで知ると、単なるシュールなギャグとは言い切れなくなります。『アンダーニンジャ』では一見意味不明な描写が後から重要な設定につながることがありますが、佐々魔の「母乳」もその代表例でしょう。コミカルな初登場時から母親や乳母としての佐々魔を暗示していたと考えると、キャラクターの見え方が大きく変わります。
多羅の脳を移植された乳児は佐々魔の子供
佐々魔と多羅の関係をさらに複雑にしているのが、乳児を利用したNINの計画です。作中では多羅の脳に関わる処置を施された乳児が登場しますが、その赤ん坊の母親が佐々魔であることが明かされています。つまり佐々魔にとってこの問題は、NIN内部の権力争いを傍観していれば済む話ではなく、自分自身の子供が直接巻き込まれた出来事なのです。
『アンダーニンジャ』では、人間の脳を別の身体へ移すことを思わせる技術がたびたび描かれています。実際、人間だった猫平が猫のしのぶとして存在しているなど、人格や脳と肉体を切り離して扱う研究は作品世界における重要な要素です。その流れで考えれば、乳児の身体すらNINにとって特殊な技術を実現するための対象になり得ることがわかります。
しかし、研究や組織の存続という視点では合理的に見える計画でも、母親である佐々魔から見れば話はまったく異なります。自分の子供が本人の意思とは無関係にNINの都合で利用されたのであれば、組織への忠誠心が揺らぐのは不思議ではありません。佐々魔が猿田や加藤の寝返りに関与している事実と、この子供をめぐる出来事を重ねることで、彼女がなぜNINに背くような行動を取るのかが少しずつ見えてきます。
佐々魔は子供を利用したNINを恨んでいる?
ここまでの事情を整理すると、「佐々魔は自分の子供を利用したNINを恨み、その復讐としてUNに協力しているのではないか」と考えたくなります。実際、猿田の寝返りへの関与や加藤への勧誘を見る限り、現在の佐々魔がNINに全面的な忠誠を誓っているとは考えにくいでしょう。少なくともNIN上層部と同じ目的だけで動いている人物ではありません。
一方で、佐々魔の目的を「子供を利用された復讐」とだけ断定するのも早計です。佐々魔は多羅の乳母だったという特殊な過去を持ち、NINの内情にも深く関わってきました。また、UNとのつながりを持ちながらも、その行動すべてがUNへの忠誠心から生じているとは限りません。NINを恨んでいることとUNを心から支持していることは別問題であり、この区別は佐々魔の正体を考察するうえで重要です。
私は、佐々魔を単純な「NINの裏切り者」と決めつけるより、NINとUNの双方を利用しながら自分なりの目的を達成しようとしている人物として見ると、その不可解な行動がつながりやすいと感じます。特に子供と多羅をめぐる事情には、今後の佐々魔の立場を左右する余地が残されています。佐々魔が本当に守りたいものはNINでもUNでもなく、自分の子供や多羅を含めた個人的な存在なのかもしれません。この点こそ、今後の展開を読むうえで注目したい部分です。
アンダーニンジャ佐々魔の素顔と正体・裏切り者説まとめ
佐々魔について整理すると、おっさんの外見は本当の姿ではなく、素顔は女性であり、しかもNINで一等忍尉を務めていた経歴を持つ実力者です。
摩利支天β版のデータ収集という目的で中年男性に変装していましたが、物語が進むにつれてUNとのつながりやNINに対する不可解な行動も明らかになりました。
ここでは佐々魔の素顔や正体、おっさんに変装していた理由を改めて整理し、NINとUNの関係から佐々魔が今後どのように動く可能性があるのか考察します。
佐々魔の素顔とおっさんに変装していた理由
佐々魔の正体について最も重要なのは、浮浪者のような中年男性の姿は変装であり、本来の佐々魔は女性だという点です。初登場時は薄い頭髪やひげ、小太りの体形などから完全に男性として描かれているため、女性だと判明したときには驚いた読者も多かったでしょう。さらに子供たちを追いかけながら母乳を勧めるという奇行まで加わり、「母乳おじさん」という強烈なキャラクターとして印象付けられていました。
この変装に使用されていたのが、忍研によって開発された特殊装備「摩利支天β版」です。一般的な変装のように化粧や衣服だけで男性に見せていたのではなく、装備によって体格を含めて中年男性のような外見を作り出していました。そのため九郎たちだけでなく読者の目から見ても簡単には正体を見破れず、佐々魔が装備を解除することで初めて女性だったことがわかります。
そして、佐々魔がおっさんに変装していた理由は、単純に性別や身元を隠すためではありません。摩利支天β版を実際に使用してデータを収集することが目的でした。試作品を身につけたまま日常生活や忍務、戦闘を行えば、実戦環境でどこまで機能するのか確認できます。元一等忍尉という経験豊富な佐々魔だからこそ、こうしたテスト役を担うことができたとも考えられます。
また、佐々魔は一等忍尉から下忍へ降忍して活動していますが、階級が下がったからといって能力まで低下したわけではありません。加藤や小津がかつて佐々魔の部下だったことからも、NIN内部で相応の立場と実績を持っていたベテラン忍者だったことがわかります。普段の奇行やおっさん姿との落差が大きいため見落としやすいものの、佐々魔は物語の核心にかなり近い人物といえるでしょう。
さらに「母乳おじさん」という呼び名も、女性という正体だけでなく、多羅の乳母だった過去や自分の子供をめぐる事情まで知ると意味深に見えてきます。最初はシュールなギャグとして受け取れる設定が、後から人物の過去とつながってくるのが佐々魔の面白いところです。外見だけでなく言動まで読者をミスリードするように作られたキャラクターだからこそ、正体判明後に読み返す楽しさがあります。
佐々魔とNIN・UNの関係から今後の動きを考察
佐々魔の今後を考えるうえで最大のポイントになるのが、NINとUNのどちらに属している人物なのかという問題です。もともとはNINの一等忍尉であり、加藤や小津を部下に持っていた一方、現在は敵対するUNと何らかのつながりを持っていることが明らかになっています。猿田の寝返りに関与し、さらに投獄された加藤へUN側に寝返るよう促している以上、少なくともNINだけに忠誠を誓う人物ではありません。
特に加藤への働きかけは、佐々魔の立ち位置を考えるうえで重要です。加藤はNIN最高幹部の七人衆に失望し、組織への不信感を強めていました。かつて加藤の隊長だった佐々魔なら、その性格や不満を理解していたはずです。そのタイミングでUNへの寝返りを提案したことを考えると、佐々魔はNIN内部に不満を持つ忍者を意図的に別の方向へ動かしているようにも見えます。
一方で、「佐々魔=完全なUN側」と考えるだけでは説明しにくい部分も残ります。佐々魔はNIN最高幹部である多羅の乳母を務めていた過去があり、多羅とは一般的な忍者同士とは異なる深い関係があります。さらに自分の子供までNINの特殊な計画に巻き込まれていることを考えれば、組織への忠誠よりも多羅や子供に関する個人的な目的を優先している可能性も十分考えられます。
そのため佐々魔を「NINを裏切ってUNについた悪役」と単純に分類するのは難しいでしょう。『アンダーニンジャ』ではNINも絶対的な正義として描かれておらず、忍者を利用する組織の非情さや、内部での情報格差、権力構造などが繰り返し描かれています。佐々魔自身もその内部を長年見てきた人物ですから、NINそのものに見切りをつけて独自に行動しているという見方にも説得力があります。
今後特に注目したいのは、佐々魔が最終的に「NIN対UN」という構図のどちら側へ立つのか、それとも第三の目的を明らかにするのかという点です。猿田や加藤への働きかけを見るとUN寄りに見えますが、多羅との過去や子供への思いが最終的な判断を左右する可能性があります。現時点では佐々魔を単純な裏切り者と断定せず、NINとUN双方に関係を持ちながら独自の目的で動く人物と考えるのが自然でしょう。
佐々魔は、初登場時には「母乳おじさん」というシュールな脇役にしか見えませんでした。しかし女性という素顔、元一等忍尉という経歴、多羅との関係、子供の存在、そしてUNとのつながりが判明するにつれ、物語の核心へ近づいています。私は、佐々魔の本当の目的が明かされたとき、NINとUNの対立そのものの見え方まで変わる可能性があると考えています。今後、彼女が誰を守り、誰を敵に回すのかは『アンダーニンジャ』の展開を追ううえで大きな注目ポイントになりそうです。
この記事のまとめ
- 佐々魔の素顔はおっさんではなく女性!
- 正体は元一等忍尉で、多羅の乳母を務めた忍者
- 摩利支天β版による変装はデータ収集が目的
- 猿田や加藤の寝返りに関わり、裏切り者説が浮上
- 多羅の脳を移植された乳児は佐々魔の子供
- 子供を利用したNINへの恨みが行動の鍵になる可能性も!



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