焼き芋が苦いのは腐ってる?食べても大丈夫?甘くする方法は?

焼き芋は秋から冬にかけて旬の食べ物ですが、時々苦い味がするものに当たることがあります。

その場合、焼き芋は腐っているのでしょうか?

それとも、苦い味には別の原因があるのでしょうか?

この記事では、焼き芋が苦い理由と、食べても大丈夫かどうかを解説します。

また、焼き芋を甘くする方法も紹介します。

焼き芋が苦いのは腐ってる?という疑問に対する答えを知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

焼き芋が苦いのは腐ってる?

焼き芋が苦い場合でも、腐っているわけではありません。

詳しくは後述しますが、焼き芋が苦いのは、さつまいもに含まれるヤラピンやクロロゲン酸という成分が影響しているからです。

これらの成分は体に害はなく、むしろ健康に良い効果があると言われています。

しかし、加熱や酸化などによって変化すると、苦みやえぐみを引き起こします。

焼き芋が苦い理由

焼き芋が苦いと感じるのは、主に以下の2つの成分が影響しています。

  • ヤラピン
  • クロロゲン酸

これらの成分は、さつまいもに自然に含まれているもので、体に害はありません。

しかし、加熱や酸化などによって変化すると、苦みやえぐみを引き起こします。

それぞれの成分について詳しく見ていきましょう。

ヤラピンとは?

ヤラピンとは、さつまいもの断面から出る白い液体のことで、黒く変色しやすいのが特徴です。

ヤラピンの成分が多く含まれていると、苦い味を引き起こします。

さつまいもは特に端の方にヤラピンが多く含まれているため、苦いと感じやすくなります。

ヤラピンは、さつまいもの自衛機構として働く物質で、虫やカビなどの外敵から守る役割があります。

ヤラピンは、さつまいもの中にある酵素と反応することで生成されます。

そのため、さつまいもを切ったり傷つけたりすると、ヤラピンが増えることになります。

クロロゲン酸とは?

クロロゲン酸とは、コーヒーにも含まれているポリフェノールの一種で、抗酸化作用や血糖値を下げる効果などがあると言われています。

しかし、クロロゲン酸も加熱した後で時間が経った場合や空気に触れた場合に緑や黒っぽい色に変わり、苦みやえぐみを引き起こします。

クロロゲン酸は、さつまいもの色や香りを保つために必要な物質で、さつまいもの品質に影響します。

クロロゲン酸は、さつまいもの中にある糖分と反応することで生成されます。

そのため、さつまいもの糖度が高いほど、クロロゲン酸が多くなることになります。

焼き芋が腐っているかどうかの見分け方

焼き芋が腐っているかどうかの見分け方は、外観、触感、匂い、味の4つのポイントで判断することができます。

焼き芋が腐っている場合は、食中毒のリスクがありますので、食べない方が無難です。

それでは、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

外観

焼き芋の外観を見るときには、以下のようなことに注意してください。

  • 皮の色や形
  • カビの有無
  • 液体の滲み出し

焼き芋の皮の色や形が変わっている場合は、腐敗のサインかもしれません。

特に、皮が黒くなったり、ひび割れたり、へこんだりしている場合は要注意です。

また、皮の表面にカビが生えている場合も、腐っている可能性が高いです。

さらに、皮から液体が滲み出している場合も、腐敗の進行を示しています。

触感

焼き芋の触感を確かめるときには、以下のようなことに注意してください。

  • 硬さや弾力
  • 糸を引くかどうか

焼き芋の硬さや弾力が失われている場合は、腐っている可能性があります。

特に、焼き芋が柔らかすぎる場合や、指で押したときにへこむ場合は要注意です。

また、焼き芋を切ったり噛んだりしたときに糸を引く場合も、腐敗のサインかもしれません。

匂い

焼き芋の匂いを嗅ぐときには、以下のようなことに注意してください。

  • 酸っぱい臭い
  • 不快な臭い

焼き芋が酸っぱい臭いを放つ場合は、腐っている可能性があります。

これは、さつまいもの中にある糖分が発酵して酸化していることを示しています。

また、焼き芋が不快な臭いを放つ場合も、腐っている可能性があります。

これは、さつまいもの中にあるタンパク質が分解してアンモニアなどの有機物に変わっていることを示しています。

焼き芋の味を確かめるときには、以下のようなことに注意してください。

  • 苦い味
  • 酸っぱい味
  • 不快な味

焼き芋が苦い味をする場合は、腐っている可能性があります。

これは、さつまいもの中にあるヤラピンやクロロゲン酸という成分が変化して苦みやえぐみを引き起こしていることを示しています。

焼き芋が酸っぱい味をする場合も、腐っている可能性があります。

これは、さつまいもの中にある糖分が発酵して酸化していることを示しています。

焼き芋が不快な味をする場合も、腐っている可能性があります。

これは、さつまいもの中にあるタンパク質が分解してアンモニアなどの有機物に変わっていることを示しています。

焼き芋が腐るとどうなる?

焼き芋が腐ると、栄養価も低下が起こり、最悪、食中毒になります。

これは、さつまいもの中にある糖分やタンパク質が、カビ細菌などの微生物によって分解されることで起こります。

それでは、それぞれの影響について詳しく見ていきましょう。

栄養価の低下

焼き芋が腐ると、栄養価も低下します。

これは、腐った焼き芋には、ビタミンやミネラルなどの栄養素が失われている可能性があるからです。

これらの栄養素は、さつまいもの中にある水分と一緒に流れ出したり、カビや細菌などの微生物によって分解されたりします。

これらの栄養素は、体の機能を維持するために必要なもので、不足すると健康に悪影響を及ぼします。

特に、ビタミンCは、免疫力を高めたり、コラーゲンの生成を促したりする働きがあります。

しかし、ビタミンCは、熱や酸化に弱い性質があります。

そのため、焼き芋が加熱されたり、空気に触れたりすると、ビタミンCの量が減少します。また、ミネラルは、骨や歯の形成や、神経や筋肉の働きに関係しています。

しかし、ミネラルは、水に溶けやすい性質があります。

そのため、焼き芋が水分を失ったり、水にさらされたりすると、ミネラルの量が減少します。

食中毒のリスク

焼き芋が腐ると、食中毒のリスクが高まります。

これは、腐った焼き芋には、カビや細菌などの有害な微生物が繁殖している可能性があるからです。

これらの微生物は、さつまいもの中にある糖分やタンパク質を分解して、毒素やガスなどを生成します。

これらの物質を摂取すると、胃や腸などの消化器官に悪影響を及ぼし、吐き気や下痢などの症状を引き起こします。

特に、カビにはアフラトキシンという発がん性の高い毒素を生成する種類があります。

この毒素は、肝臓や腎臓などの臓器にダメージを与えるだけでなく、長期的には癌のリスクを高めることもあります。

また、細菌にはボツリヌス菌という神経毒を生成する種類があります。

この毒素は、筋肉の麻痺や呼吸困難などの重篤な症状を引き起こすことがあります。

焼き芋を甘くする方法

焼き芋を甘くする方法は、塩水につけるという方法があります。

塩水につけることで、さつまいもの中のデンプンが糖質に変化しやすくなり、甘味が増します。

また、塩分がさつまいもの水分を引き出すことで、さつまいもの中の糖分濃度が高まります。

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焼き芋が苦いのは腐ってる?のまとめ

焼き芋が苦い場合でも、腐っているわけではありません。

焼き芋が苦いのは、さつまいもに含まれるヤラピンやクロロゲン酸という成分が影響しているからです。

これらの成分は体に害はなく、むしろ健康に良い効果があると言われています。

そのため、苦い部分を食べても問題はありません。

ただし、カビや臭いなどの異常がある場合は食べない方が無難です。

焼き芋を甘くするためには、保存方法や調理方法を工夫することが効果的です。

 

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