この記事では、焼き芋の皮が汚いのかについての疑問に答えます。
焼き芋の皮は食べない方が多いですが、実は皮にもさつまいもの実と同様に栄養や風味が豊富に含まれています。
しかし、皮を食べるときには、いくつかの注意点やコツがあります。
この記事では、焼き芋の皮に関する知識や技を、詳しく解説します。
焼き芋の皮は汚い?
“炊飯器で作る”皮まで食べれる『ホクホク焼き芋』🍠
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— 【炊飯器レシピ】ゆうま (@sweets_gourmet3) September 20, 2023
焼き芋の皮は汚いと思われがちですが、実はそうではありません。
焼き芋の皮が汚いと感じる理由は主に以下の4つです。
- 土が付着している
- 店頭で長時間放置されている
- 糖分が焦げる
- アクが出る
しかし、これらの理由はすべて解決できるか、実際には問題ないかのどちらかです。
それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。
土が付着している
さつまいもは地中で育つため、収穫時に土が付着しています。
そのまま焼くと、皮に汚れが残ってしまうことがあります。
しかし、焼く前に水洗いをしていれば、大部分の汚れは落ちています。
また、さつまいもは出荷前に残留農薬検査を受けており、基準値を超えたものは販売されません。
農薬を使用せずに栽培している農家もあります。
したがって、土が付着しているからと言って、農薬や有害物質が多く含まれているということはありません。
店頭で長時間放置されている
スーパーやドンキなどで販売されている焼き芋は、封をしていない紙袋に入れられています。
そのため、長時間空気に触れたり人や虫に触られたりする可能性があります。
これらは衛生面や品質面で問題があると感じる人もいます。
しかし、店頭に並んでいる食品は厳しい基準をクリアして販売されており、安全性は高いと言えます。
もしも気になる場合は、皮を剥いてから食べるか、自宅で再加熱すると良いでしょう。
糖分が焦げる
焼き芋を高温で長時間焼くと、一部分が黒く焦げてしまうことがあります。
焦げた部分は苦味が強く、不快な味や匂いを感じることがあります。
また、焦げに含まれるアクリルアミドやAGEという物質は発がん性や老化促進などの悪影響が懸念されています 。
したがって、焦げた部分は食べない方が良いでしょう。
アクが出る
焼き芋を切ると、白い液体が出てきます。
これはアクと呼ばれるもので、さつまいものデンプンが加熱されて変化したものです。
アクは無害ですが、見た目が悪く、ぬめりや粘りがあるので、食感が悪くなると感じる人もいます。
しかし、アクは水に溶けやすいので、水洗いや水に浸すことで除去できます。
また、アクにはヤラピンという成分が含まれており、消化を助けたり胸焼けを防いだりする効果があります。
したがって、アクは汚いというよりは、むしろ有用なものと言えます。
焼き芋の皮をきれいにするには?
焼き芋は皮ごといく派 pic.twitter.com/gfuzTeEOri
— やっくん (@yakkun_30) September 20, 2023
焼き芋の皮をきれいにするには、以下の3つの方法があります。
- 皮を洗う
- 皮をむく
- 皮を焼く
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
皮を洗う
皮を洗うことで、土や泥、農薬などの汚れを落とすことができます。
皮を洗う方法は以下の通りです。
- さつまいもを水に浸すか、流水で洗う
- ふきんやブラシで皮をこすりながら洗う
- 汚れが落ちたら水気を切る
この方法は、皮ごと食べる場合や、皮を剥く前に行うと良いでしょう。
ただし、水に浸す時間は長くない方が良いです。
水に浸すと、さつまいものデンプンが溶け出して、甘みや栄養が減ってしまうからです。
皮をむく
皮をむくことで、見た目や食感を良くすることができます。皮をむく方法は以下の通りです。
- さつまいもを水洗いしてから、包丁やピーラーで皮を剥く
- 皮を剥いたら、水に浸すか、水にレモン汁を加えたものに浸す
- 水気を切ってから焼く
この方法は、皮を食べない場合や、皮が硬い場合に行うと良いでしょう。
ただし、皮をむくと、さつまいもの表面が乾燥してしまうことがあります。
そのため、水に浸すか、水にレモン汁を加えたものに浸すことで、乾燥を防ぐことができます。
レモン汁は、さつまいもの色が変わるのを防ぐ効果もあります。
皮を焼く
皮を焼くことで、香ばしさや旨味を引き出すことができます。
皮を焼く方法は以下の通りです。
- さつまいもを水洗いしてから、水気を切る
- 皮にフォークや竹串で穴をあける
- アルミホイルで包んで、オーブンや炭火で焼く
この方法は、皮ごと食べる場合や、皮に風味をつけたい場合に行うと良いでしょう。
ただし、皮に穴をあけるのは必ず行ってください。
穴をあけないと、さつまいもの中の水分が蒸発して、皮が破裂したり、爆発したりする危険性があります。
焼き芋の皮は食べられる?
焼き芋の皮は食べられるということを知っていますか?
実は、皮ごと食べることで、さつまいもの栄養や味をより満喫することができます。
皮には以下のようなメリットがあります。
- 皮ごと食べた方が栄養価が高い
- 皮に香ばしさと旨味がある
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
皮ごと食べた方が栄養価が高い
さつまいもの皮には、実と同様にビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養成分が豊富に含まれています。
その中でも注目すべき栄養成分は以下の通りです。
食物繊維
食物繊維は、便秘解消や腸内環境の改善、血糖値の上昇抑制などの効果があります。
皮には実よりも多くの食物繊維が含まれており、満腹感も得られやすいです。
ヤラピン
ヤラピンは、さつまいも特有の成分で、消化を助けたり胸焼けを防いだりする効果があります。
また、腸のぜん動運動を活発にして便通を良くする効果もあります。
アントシアニン
アントシアニンは、紫色の色素で、抗酸化作用や視力回復、アンチエイジングなどの効果があります。
紫色のさつまいもに多く含まれています。
クロロゲン酸
クロロゲン酸は、抗酸化作用や脂肪吸収抑制、血圧降下などの効果があります。
焼き芋にはコーヒーよりも多くのクロロゲン酸が含まれています。
カリウム
カリウムは、むくみや高血圧の予防や改善に効果的なミネラルです。
焼き芋にはバナナよりも多くのカリウムが含まれています。
皮に香ばしさと旨味がある
さつまいもの皮には、実とは違った香ばしさと旨味があります。
これは、皮に含まれる糖分やアミノ酸が加熱されることで、メイラード反応という化学反応が起こるためです。
メイラード反応は、パンや肉などの焼き色や香りを作る反応です。
皮を焼くことで、メイラード反応が促進され、さつまいもの甘さやコクが増します。
また、皮には実よりも多くの塩分が含まれており、味のアクセントになります。
焼き芋の皮を食べるときの注意点やコツ
上記で触れた部分もありますが、重要なので今一度確認します。
焼き芋の皮を食べるときの注意点やコツは以下の通りです。
- 焦げた部分は食べないようにする
- 皮が硬い場合は小さく切って食べる
- 皮ごと食べる場合は自家製や無農薬・減農薬のものを選ぶ
- 皮ごと食べる場合はしっかり洗ってから加熱する
- 皮ごと食べる場合は低温でじっくり焼く
それぞれの注意点やコツについて、詳しく見ていきましょう。
焦げた部分は食べないようにする
焼き芋を高温で長時間焼くと、一部分が黒く焦げてしまうことがあります。
焦げた部分は苦味が強く、不快な味や匂いを感じることがあります。
また、焦げに含まれるアクリルアミドやAGEという物質は発がん性や老化促進などの悪影響が懸念されています。
したがって、焦げた部分は食べない方が良いでしょう。
皮が硬い場合は小さく切って食べる
さつまいもの種類や収穫時期によっては、皮が硬くて食べにくいことがあります。
皮が硬い場合は、小さく切って食べると良いでしょう。
小さく切ることで、皮の厚みが薄くなり、噛みやすくなります。
また、小さく切ることで、皮と実のバランスが良くなり、味の調和がとれます。
皮ごと食べる場合は自家製や無農薬・減農薬のものを選ぶ
皮ごと食べる場合は、普通のさつまいもで十分なのですが、どうしても気になる方は、自家製や無農薬・減農薬のものを選ぶと良いでしょう。
自家製や無農薬・減農薬のものは、農薬や化学肥料の影響が少なく、安心して食べることができます。
また、自家製や無農薬・減農薬のものは、品種や収穫時期にこだわっていることが多く、味や香りが良いことが多いです。
皮ごと食べる場合はしっかり洗ってから加熱する
皮ごと食べる場合は、しっかり洗ってから加熱すると良いでしょう。
しっかり洗うことで、土や泥、農薬などの汚れを落とすことができます。
また、しっかり洗うことで、皮の表面に付着した細菌やカビなどの微生物を除去することができます。
しっかり洗った後は、水気を切ってから加熱することで、皮が乾燥してしまうのを防ぐことができます。
皮ごと食べる場合は低温でじっくり焼く
皮ごと食べる場合は、低温でじっくり焼くと良いでしょう。
低温でじっくり焼くことで、皮に含まれる糖分やアミノ酸がメイラード反応を起こし、香ばしさや旨味が増します。
また、低温でじっくり焼くことで、皮が焦げるのを防ぐことができます。
低温でじっくり焼くには、オーブンや炭火が適しています。
焼き芋を保存する方法
焼き芋を保存する方法は、冷蔵庫や冷凍庫を利用する方法と、常温で保存する方法があります。
それぞれの方法にはメリットやデメリットがありますので、保存期間や目的に合わせて選んでください。
焼き芋の皮の美味しい食べ方
焼き芋の皮の美味しい食べ方は、以下の3つの方法があります。
- 皮ごと焼き芋を食べる
- 皮をすりおろして食べる
- 皮を揚げて食べる
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
皮ごと焼き芋を食べる
皮ごと焼き芋を食べることで、皮に含まれる栄養や風味をより満喫することができます。
皮ごと焼き芋を食べる方法は以下の通りです。
- さつまいもを水洗いしてから、水気を切る
- 皮にフォークや竹串で穴をあける
- アルミホイルで包んで、オーブンや炭火で焼く
- 焼き上がったら、皮ごと食べる
この方法は、皮に香ばしさや旨味がある場合や、皮に栄養や効果がある場合に行うと良いでしょう。
ただし、皮に穴をあけるのは必ず行ってください。
穴をあけないと、さつまいもの中の水分が蒸発して、皮が破裂したり、爆発したりする危険性があります。
皮をすりおろして食べる
皮をすりおろして食べることで、皮の食感や味を変えることができます。
皮をすりおろして食べる方法は以下の通りです。
- さつまいもを水洗いしてから、皮を剥く
- 皮をすりおろす
- すりおろした皮に砂糖や塩、バターなどの調味料を加える
- 電子レンジやフライパンで加熱する
- すりおろした皮を実と一緒に食べる
この方法は、皮が硬くて食べにくい場合や、皮の味に飽きた場合に行うと良いでしょう。
ただし、すりおろした皮は乾燥しやすいので、加熱するときには水分を加えるか、しっかりと混ぜることが大切です。
皮を揚げて食べる
皮を揚げて食べることで、皮にカリッとした食感や甘辛い味をつけることができます。
皮を揚げて食べる方法は以下の通りです。
- さつまいもを水洗いしてから、皮を剥く
- 皮を細く切る
- 皮に片栗粉や小麦粉をまぶす
- 油で揚げる
- 揚げた皮に砂糖や塩、しょうゆなどの調味料をかける
- 揚げた皮を実と一緒に食べる
この方法は、皮に食感や味の変化をつけたい場合や、皮をおやつやおつまみとして食べたい場合に行うと良いでしょう。
ただし、揚げ物はカロリーが高いので、食べ過ぎないように注意してください。
焼き芋の皮は汚いのまとめ
焼き芋の皮は汚いと思われがちですが、実はそうではないということをこの記事で説明しました。
焼き芋の皮をきれいにする方法や、皮を食べるときの注意点やコツも紹介しました。
皮を洗う、皮をむく、皮を焼くの3つの方法で、皮の汚れや硬さを解消することができます。
皮には栄養や風味がたくさんありますので、ぜひ色々な方法で食べてみてください。
ただし、食べるときには注意点やコツを参考にして、美味しく安全に楽しんでください。
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