湿気で本がダメになる?本が長持ちする湿気対策と保存方法!

本をよく読む方にとっては、増えていく書籍の保存は悩みの種なのではないでしょうか?

最近は電子書籍も普及してきてはいますが、紙媒体で手元に置いておきたい本もありますよね。

そんな大切な本も、保存方法が良くないとすぐに傷んでしまうので注意が必要です。

この記事では、紙製の本の適切な湿気対策や保存方法について解説していきます。

ぜひ参考にして、大切な本を長持ちさせて下さいね!

湿気への本の対策:本が湿気に晒されるとどうなる?

一般的な本の材質である紙は、有機物を含むデリケートな素材です。

紙を良い状態のまま長期間保存するために、特に注意したいのが湿気です。

ここでは、本が湿気に晒されるとどのような影響があるかを解説していきますね!

変形・変色する

湿度が高い場所に紙を置いておくと、紙が湿気を吸収し、膨らみ・反りなどの現象が生じます。

本は紙が何枚も重なっているので、結果的に全体がぐにゃぐにゃと波打つような形になってしまいます。

また、湿気は光や空気との相互作用により、紙の表面に色あせや変色をもたらす可能性があるため、本の劣化を早めることになります。

カビが発生する

湿気が多い場所にカビが生えやすいように、本にもカビが生えてきます。

本にカビが生えると特有のにおいが発生したり、ひどい場合は目に見える汚れとなり、読むのに支障が出たりします。

カビは本の劣化の問題だけでなく、健康上のリスクも生じるため、注意が必要です。

害虫が活発になる

湿気の多い場所では害虫の繁殖や活動も盛んになります。

よく知られる本の害虫としてはシミ・チャタテムシ・シバンムシがあり、本の紙や装丁に使われているのりなどを食害してしまいます。

そのほか、木材や紙を食害するシロアリやゴキブリの活動も活発になるため、本や書籍を汚損する可能性が高くなります。

湿気への本の対策:おすすめの湿気対策は?

本を湿気による劣化から守るには、いくつかの注意すべきポイントがあります。

大切な本が湿気に晒されていないか、チェックしてみて下さいね!

風通しの良い場所に置く

クローゼットやダンボールの中などの、風通しが良くない場所には湿気がたまりやすいです。

こういった場所に本を長期間置くのは良くありません。

密閉された空間は避けるようにしましょう。

また、本同士の間隔を詰めすぎると風通しが悪くなり、表紙同士がくっついたりする原因にもなります。

本棚などに1冊分くらいの余裕を持たせて、立てた状態で並べるようにすると良いでしょう。

部屋の空気を循環させるサーキュレーターを使用したり、たまに本を取り出し、パラパラとページをめくるなどすると、さらに防湿効果が高まります。

光の当たらない場所に置く

紙は日光などに含まれる紫外線によっても劣化が加速します。

湿気だけでなく、直射日光が当たる場所も必ず避けるようにして下さいね。

また、室内の蛍光灯の光にも紫外線は含まれるため、少しずつ劣化が進んでいきます。

基本的には光の当たらない暗い場所が理想ですので、日光が差し込む部屋に本を長期保存する場合は、遮光カーテンの使用などを検討しましょう。

湿度調整をする

高い湿度とは逆に、乾燥した状態も本にとっては良くありません。

本を乾燥した場所に置いておくと、紙から水分が抜けて脆くなるためです。

一般的に、本にとって理想の湿度は50~60%程度と言われています。

この湿度が保たれるように、適宜シリカゲルや除湿シートなどの除湿剤を本のそばに置いたり、エアコンや除湿機などの空調を使って、室内の湿度をコントロールしましょう。

特に梅雨の時期は湿度変化が激しくなるため、積極的に使用すると良いですね。

プラスチックケースに密閉保存する

湿度調整された部屋など、本にとって最適な環境を作ることがなかなか難しいケースもあると思います。

そういった場合は、密閉できるプラスチックケースに、乾燥剤とともに本を収納しておく方法もあります。

収納する時は、本を寝かせた状態で積み上げるのではなく、立てた状態で並べると傷みが少なくなりますよ。

また、定期的に取り出して湿度調整を行うなど、メンテナンスを忘れないようにして下さいね。

湿気への本の対策:まとめ

いかがだったでしょうか?

湿気はカビや害虫の発生につながるため、大切な本を守るためには必ず意識しておきたいポイントです。

ぜひ、ご自身の生活環境に合った湿気対策をしてみて下さいね。

今回は、本の湿気対策と保存方法について解説させていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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