夏はお祭りの季節。
お祭り会場には金魚すくいなど、生き物を景品にした屋台も並びます。
もし、すくった金魚を持ち帰ることになると、責任を持って飼う必要が出てきますが、金魚の飼育環境を整えるにはそれなりに費用がかかります。
最近では、金魚の飼育グッズも100均に置いていることがありますが、品質が良いものもあれば、そうでないものもあるようです。
今回は、100均で売られている金魚の飼育グッズで、使えそうなものをまとめてみました。
なるべくコストを抑えたいという方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。
100均で買える金魚グッズ:100均グッズで大丈夫なの?
今日地元の夏祭りで、娘が金魚掬いして急遽100均で揃えたけど飼育できるか不安。とりあえず大切に育てよう😌 pic.twitter.com/NARNelKcef
— ❄snow❄ (@kuro_neko239) August 12, 2023
まず、金魚の飼育に100均グッズを使う上で、その品質に不安を感じる方は多いと思います。
基本的にはやはり、100均の飼育グッズは価格相応の品質であると考えた方が良いと言えます。
ただ、ある商品だけは特に使い勝手が良いと評判の物があったり、他の店には置いていないものもあったりするようです。
また、お祭りなどで取ってきた金魚は強いストレスを受けており、とても弱っているため、飼育グッズを揃えたものの数日で金魚が死んでしまうことも起こりえます。
それを踏まえて、様子見を兼ねる意味で100均グッズを使ってみる選択肢はあるかと思います。
一方で、100均の商品は入れ替わりが早かったり、人気のある商品は常に品薄であることもあります。
100均で金魚の飼育グッズを探す際には、事前に商品に関する情報をネットで調べてから購入を検討すると良いでしょう。
100均で買える金魚グッズ:おすすめの100均飼育グッズ
100均で売られている飼育グッズや水槽関連商品で、使えそうなものを集めてみました。
コストを抑えたり、とりあえず飼育グッズを揃えたい方は検討してみて下さいね。
昨年8月の夏祭りでGETした金魚さん。100均の虫カゴと餌で、1年生き残ることが出来たよー👀
先月にはカワニナが仲間入り。どこまで育つかなー😳 pic.twitter.com/KU2PtXcS1v— みー 6y&4y&1y (@miiimama_3140) August 2, 2023
飼育ケース
100均には様々な形の透明ケースが売られており、金魚を飼育する水槽の代用品として使えるものがあります。
中でも使い勝手が良く人気なのが、蓋部分が透明なスライド式になっている昆虫・魚用の飼育ケースです。
ただし、これらは100円ではなく300~500円の価格で売られています。
金魚を飼育するには、最低でも水量7リットル以上の水槽が必要になるので、もし条件に合うサイズのケースがあれば購入を検討してみても良いかもしれません。
バケツ
100均にはバケツも売られています。
一時的に金魚を退避させたい時や、金魚をとってきて応急の飼育環境を作りたい時などに、バケツを使うことがよくあります。
水合わせや水換えの際にも使うので、大きめのサイズを選んでおくと良いでしょう。
注意点として、普段家や車の掃除に使っているバケツを金魚に使うと、わずかに残っている化学成分が金魚の健康に悪影響を与える恐れがあるため、併用することは避けて下さいね。
金魚の餌
100均に売られている金魚用の餌にはいくつか種類がありますが、全体的に量が多めで問題なく使えるという意見が多いですね。
ただ、餌の品質は金魚の状態に大きく影響するため、こだわりが強い方は他の商品とも比較した方がいいかもしれません。
餌は、金魚が1~2分で食べきれる量を与え、水槽内に残らないようにしましょう。
また、屋台でとってきた金魚は衰弱しているため、1~2日間は餌を与えずに休ませる必要があります。
新しい環境で金魚を飼う場合は、2~3日かけて少しずつ餌の量を増やしながら、環境に馴れさせて下さいね。
魚網
すくいネットなどの名前でも売られている魚網は、水槽の金魚を別の容器に移す時にあると便利です。
アクアリウム用品には、枠がしなって魚を傷つけずに捕まえやすくする魚網などもありますが、100均グッズの魚網は材質が硬いことが多いです。
魚網を使って金魚を移し替える際は、水槽と魚網の隙間に金魚が挟まったり、生体を傷つけないように注意しましょう。
メラミンスポンジ
メラミンスポンジは、水だけで様々な汚れをこすって落とせる掃除用品です。
水槽の水換え前に内側の壁面をメラミンスポンジでこすると、苔汚れなどをきれいに落とすことができます。
水槽の掃除をする時は、こすり取った苔を空のバケツなどに搾り出すようにすると、再び苔が生えにくくなります。
メラミンスポンジは、汚れをこすった際に出るマイクロプラスチックが金魚に悪影響を与えるのではないかと懸念する方もいます。
水槽の掃除用品は他にも、硬めのブラシやスクレーパー、手を濡らさないマグネットクリーナーといった100均グッズが売られていますので、そちらも検討してみると良いでしょう。
クリーナースポイト
手で握って使う大きめのスポイトです。
水槽に底砂を入れないで飼う(=ベアタンク)場合などに、水槽の底に溜まったフンやゴミを掃除するのに役立ちます。
100均に売られているクリーナースポイトは、他のアクアリウムメーカーから出ているものよりも使い勝手が良いという意見が多いようです。
もし必要を感じたら購入を検討してみましょう。
エアチューブ・ストーン・逆流防止弁
水中酸素濃度維持用のエアポンプに使うエアチューブやストーン、故障防止のための逆流防止弁といったパーツも、100均で売られています。
これらは他のアクアリウム用品と同じように使えるようです。
エアポンプを使う際は検討してみましょう。
逆流防止弁は、エアチューブをつないだ際に最も高くなる位置(水槽のフチ部分など)に取り付けるのがおすすめです。
水温計
金魚の飼育に最適な水温は、18~25℃と言われています。
この範囲を超えると、病気になったり体調を崩す確率が高くなります。
また、急な温度変化もストレスになりますので、水槽内に水温計を設置して温度管理をするのが理想です。
100均には飼育用の水温計も売られていることがありますが、温度が正確でないこともあるようなので、目安程度に使うと良いでしょう。
底砂
水槽で生き物を飼育する際、底砂を敷くと生物濾過効果や見栄えが向上するなどのメリットがあります。
100均には金魚の飼育に使える底砂も売られています。
底砂は他のアクアリウム用品だと1kg単位で売られていることが多いため、100均で必要な分量を買えるメリットもありますが、粒が不揃いで品質が良くないという意見もあったりします。
底砂の種類は水質(アルカリ・酸性など)に影響し、また粒の大きさにも注意しないと水質悪化につながる嫌気性菌が繁殖しやすくなったり、金魚が誤飲する危険などもあります。
底砂を購入する場合は他の製品ともよく比較すると良いでしょう。
100均で買える金魚グッズ:おすすめできない100均飼育グッズ
100均には、使わない方が良いと言われているグッズもあります。
機構が複雑なため壊れやすかったり、後で買い足す必要が出てくるケースなどもあり、トータルで考えると高コストになってしまうことも。
中身がすぐに分からない薬剤類などは、どんな成分や機能を持っているのかよく調べて下さいね。
暑いので金魚をかいました。
100均だけで。
本物は意外に飼うのが難しいし、毎日お世話することになるので、コレで。
涼しげで良いです。
昔は目黒でもリヤカーで金魚売りが来て、綺麗で夏の風物詩でした。
金魚すくいの一匹だけのために10年手間かけた思い出も蘇ります。 pic.twitter.com/qK4NBpkJVe— p i p i c o c o (@pipicoco2) August 4, 2023
金魚鉢
金魚の水槽といえば金魚鉢を連想しますよね。
しかし実は、金魚鉢では金魚を飼育することができません。
100均だからという理由ではなく、そもそも金魚鉢では水量が全然足りないのです。
金魚を1匹飼育するには、最低7リットルの水が必要と言われています。
これよりも水が少ないと、水質の変化速度が早くなりすぎて管理ができませんし、水槽が狭いと金魚にストレスがかかり、食欲が落ちたり病気にかかりやすくなります。
金魚鉢の水量は1~2リットルほどしかありませんので、その環境で長期間飼育することは不可能なのですね。
数匹の金魚をある程度長期に渡って飼育したいのであれば、アクアリウム用品店などで売られている、45cm規格(約31リットル)のガラス水槽を使うのがおすすめです。
カルキ抜き剤(塩素中和剤)
水道水を汲んで水槽に入れる時に、まずやらなければならないのがカルキ抜き(塩素除去)です。
水道水のカルキ抜きは、日光に当てて一日放置したり煮沸することでもできますが、時間がかかるので通常はカルキ抜き剤を使うことになると思います。
最近のアクアリウム用品には、カルキ抜きだけでなく、生体粘膜保護のための重金属の無害化や健康維持に役立つミネラル分添加など、一本で複数の効果が得られるものがあります。
これに対して100均のカルキ抜き剤には、単一の機能(カルキ抜きのみ)しかないことが多く、その他の薬剤と併用する際には時間を空ける必要がある製品も存在します。
カルキ抜き剤を選ぶ際は、こういった付加機能を検討した上で選んだ方が良いでしょう。
バクテリア剤
水槽で飼育環境を手早く作りたい場合に、バクテリア剤を使うことがあります。
バクテリア剤には、水中の有機物(フンや食べ残しの餌)を無機物に変える、硝化菌をはじめとした細菌の増殖を助ける効果があります。
バクテリア剤を使うことで、砂利やフィルターの濾材に硝化菌などが増えやすくなり、短時間で水槽内の生物濾過能力を上げることができます。
しかし、市販のバクテリア剤の中には、バクテリア自体が入っておらず、餌となる成分しか入っていないものや、休眠状態のバクテリアが入っているものなど、様々な製品が存在します。
使用量を間違えたりすると、逆に水質を悪化させてしまったりするので、使う際には注意が必要です。
生物濾過に必要なバクテリアは、底砂や生物濾過フィルターがあれば1週間程度で自然発生してくれるので、バクテリア剤自体を使わないのも一つの方法です。
濾過ウール
濾過ウールとは、フィルターに使う綿のことです。
100均の濾過ウールは、形が定まらず水中で分散してしまい、水質悪化の原因になりやすいと言われています。
形状が変わらない濾過マットがあれば、そちらを使うのがおすすめです。
水換えポンプ
水換えポンプ(クリーナーポンプ)は、水槽の水換えや底砂の掃除に使うためのものです。
100均の水換えポンプは目詰まりしやすかったり、壊れやすいという評判をよく目にします。
水換えや底砂の掃除には、プロホースという商品名のアクアリウム用品が有名で人気なので、そちらを一度検討してみるのが良いでしょう。
100均で買える金魚グッズ:まとめ
いかがでしたでしょうか。
お祭りで取ってきた金魚は、何の準備もなしに飼い始めると残念な結果になりやすいです。
金魚をお迎えする1週間前には水槽で飼育環境を整えておくのが理想ですが、実際はそうもいかない場合が多いですよね。
そんな時に、気軽に手早く飼育環境を準備できる100均グッズに目を向けてみても良いかもしれません。
ぜひ色々な飼育グッズをうまく使いながら、金魚を長く育ててみて下さいね。
今回は、金魚の飼育に使えそうな100均グッズについてご紹介させていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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