夏のハイキングの持ち物は?熱中症対策や紫外線対策グッズ

趣味として人気の高いアクティビティであるハイキング。

歩いて体を動かすことで気分転換になったり、ストレスが発散されたり良いことが沢山ありますよね。

しかし昨今は夏場の異常な猛暑などもあり、ハイキング行う際は熱中症対策をしっかりと行わないと体調を壊してしまう事になってしまいます。

今回は夏場におけるハイキングでの熱中症対策のポイントやオススメのグッズについてご紹介いたします。

熱中症はなぜ起こるか

まずは、そもそも熱中症がなぜ起こるのかについて見ていきましょう。原因を知ることで、対策も取りやすくなってきます。

環境省では、熱中症を引き起こす条件として「環境」、「からだ」、「行動」の3つを挙げています。

環境・・・気温や湿度の高さ、ひざしの強さや風の弱さ等

からだ・・・持病の有無や体調、高齢者や乳幼児等

行動・・・激しい運動や慣れない運動、水分補給の取れない状況等

これらの3つのいずれかの要因、もしくは複合的なもので体温の上昇と調整機能のバランスが崩れてしまい、どんどん身体に熱がたまった状態が熱中症になります。

ハイキングでの熱中症対策のポイント

ここではハイキングにおける熱中症対策のポイントについてご紹介いたします。

気温と行動

まずは一章で触れた3つの条件のうち「環境」と「行動」に関するポイントです。

以下のような気温ごとに取るべき行動の目安を大体でもよいので作っておくと、熱中症の対策としてとるべき行動が分かりやすくなります。

24℃~28℃・・・【注意】積極的に水分補給を行う。

28℃~31℃・・・【警戒】積極的に休憩をとるようにする。

31℃~35℃・・・【厳重】激しい運動は行わないようにする。

35℃以上・・・【中止】屋外での運動活動を原則中止にする。

全てをこの数字通りに行動する必要はありませんが、大まかな注意度を測ることができます。

また、事前に最高気温をチェックするきっかけにもなるかと思うので、頭の片隅にでも入れておくと良いかもしれません。

体温の調整

血液は身体の表面近くを弛緩した毛細血管へと広がり、運んだ熱を体外へと放出することによって、正常な体温を維持しています。

しかし気温が高い状況下では、体外への熱の放出が十分に行えず体温が下げられなくなるのです。

なので、直射日光を受ける場所では体温調整の中枢を担う視床下部がある脳の温度を正常に保つために、帽子を被ることは熱中症対策に非常に有効です。

換気・遮熱効果のある帽子を選ぶことで、脳への熱を抑えながら、頭皮から熱を放出させる事ができます。

水分・電解質の補給

汗をかきその水分が蒸発することによって、体の熱を奪い体温を下げることができるのですが、失われた水分を補給せずにいると危険な状態になります。

脱水症状になると熱中症を引き起こす確率が上がるのはもちろんのこと、筋肉や臓器に十分な血液が行き渡らなくなり、臓器や意識の障害を引き起こす可能性もあります。

電解質は水とともに体を構成するもので、塩分が水に溶けたものになります。

水分補給は熱中症を防ぐうえで非常に大切ですが、水だけを摂取しているとかえって体内の電解質バランスを崩して体調不良を引き起こす場合もあるのです。

熱中症予防の水分補給として日本スポーツ協会では、100ml当たりに糖と食塩相当量が0.1g~0.2g含まれたドリンクを推奨しており、ハイキングを行う際はドリンク選びも熱中症対策において大切です。

自宅で作る際は1リットルの水に、ティースプーン半分の食塩と角砂糖を好みで入れることによって、熱中症対策ドリンクを手軽に作ることができます。

糖を入れる理由としては、糖には腸管での水分吸収を促進する効果があります。

主要な糖であるブドウ糖は、腸管内に塩分(ナトリウム)が同時に入ると、速やかに吸収されます。さらにそれらに水分も引っ張られて吸収されるので、熱中症対策の水分補給として優れた役割を果たすのです。

熱中症になってしまった場合は・・・?

さて、ここからは熱中症になってしまった場合の対処法について見ていきましょう。

事前に万全の対策を行っていたとしても、100%熱中症を防げるというわけではないので、対処法を知っておくことは大切です。

ここでは症状の重さから3つのレベルに分けて、対処法もご紹介いたします。

Ⅰレベル・・・立ち眩みやけいれん、大量の発汗がある時。

Ⅰレベルは比較的軽症なので、現場での応急処置で対応することができます。まずは行動を中止して、風通しの良い場所や日陰に移動し、アイスパックがあれば太ももの付け根や脇の下、首筋等を冷やしましょう。

Ⅱレベル・・・頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感や離脱感がある時。

Ⅱレベルでは現場での対応は難しく病院への搬送が必要になってきます。吐き気や嘔吐の症状がある際、水分や塩分の補給目的で、口からものを摂取させることを避けたほうがよい場合もあります。

自力での行動続行は難しく、救助要請を行うなどして病院へと搬送する必要があります。

Ⅲレベル・・・意識障害、けいれん、手足の運動障害、高体温の時。

Ⅲレベルは入院や集中治療が必要なほど重い症状です。高体温は触っただけで熱いと分かるほどで、すぐに治療が必要です。

特に呼びかけに対して正常な反応を返すことができない意識レベルの低下が見られる場合は緊急事態ですので、速やかに救助要請を行うようにしましょう。

またⅢレベルに限らず嘔吐の症状が出ている場合は、誤嚥を防ぐ態勢を取ることが非常に大切です。

もしそのような傷病者がいた場合は横向きに寝かせ、上側の手の甲に軽く前に出した下あごを乗せて気道を確保して、仰向けに倒れないように上側の足を前に出して、膝を直角に曲げる姿勢を取らせてあげてください。

夏のハイキングの持ち物リスト

ここでは夏に行うハイキングでの持ち物について確認していきましょう。

・リュック

ハイキングに必要な道具を入れるバッグでは、両手を使うことができるリュックがオススメです。もし転倒してしまった場合でも地面に手をつくことができるので安全性も高いです。

・タオル

夏場のハイキングは汗をよくかくので、タオルも必須です。汗が乾くと体の熱を急激に下げて寒さを感じることもあるので、こまめにタオルで拭きましょう。

・飲料

運動に水分補給は必須です。のどの渇きを感じる前に水分を摂るようにしましょう。

・行動食

行動食とはハイキングの道中に手軽にエネルギーが補給できる食料のことです。塩分やたんぱく質、糖質、脂質が含まれている塩味のナッツや効率よくカロリーを摂取できるエナジージェルなどがオススメです。

・帽子

熱中症対策や紫外線対策として帽子も必要です。自然の中を歩くハイキングコースでは枝や幹などに頭をぶつけた時や転倒時に頭を守る役割も果たしてくれます。

・レインウェア

突然の雨に備えてレインウェアも持っていくようにしましょう。傘だと片手が塞がってしまうので、フリーハンドになるレインウェアがオススメです。

・日焼け止め

日焼け止めも夏のハイキングの必需品です。ハイキング中は汗をかくので、立ち止まってこまめに塗りなおしましょう。

・ビニール袋

ハイキングで出たゴミなどを入れましょう。マナーを守ってハイキングを楽しみましょう。

・健康保険証

ハイキング中に怪我をして病院に行かなければならない事態になる可能性は誰にでもありますので、備えとして持っていきましょう。

・紙の地図

自然の中を歩くハイキングだと電波が届かない場所もあるので、そういった場合に紙の地図持っていると大変便利です。

熱中症対策にオススメのグッズは?

ここでは熱中症対策にオススメのハイキンググッズについてご紹介いたします。

速乾タオル

1つ目のオススメグッズは速乾タオルです。

速乾タオルは名前の通り、水を吸っても普通のタオルよりも早く乾くタオルになります。

ポリエステルやナイロンの素材を使用することによって、繊維同士の間に細かい隙間を作ることで、繊維自体を乾かすよりも早く水分がなくなるというものです。

汗拭きが快適になる事に加えて、水で濡らして首に巻いておくことでクーリング効果を狙って使用することもできます。

ペットボトルホルダー

2つ目にオススメするのはペットボトルホルダーです。

子供のころ学校へペットボトルの飲料を持っていくのに使用していたという方も多いのではないでしょうか。

ペットボトルホルダーを使用することで保冷効果を持続させて、時間が経っても冷たいままの水分を取ることができます。

近年ではより保冷性を高めた真空二重構造のホルダーもあり、その保冷時間は6時間とかなり長いものになります。

メッシュの帽子

2章や4章で帽子を被ることは熱中症対策においてかなり有効な手段であるとご紹介しましたが、その中でもメッシュの帽子がオススメです。

熱中症対策に適した帽子のポイントは「つばがついていること」と「通気性が良いこと」の2つになります。

メッシュ生地は風通しもよく、熱を逃がしてくれるので熱中症の対策にピッタリです。

色に関しては黒色より白色を選ぶと、日に照らされた帽子自体の温度の上昇を抑えることができるので、白色がオススメです。

また最近では首元の方にもつばがついていて、太い血管が通っている首筋にも影を作ってくれるメッシュキャップも販売されているので、そちらもオススメとなっています。

紫外線対策にオススメのグッズはこちら

ここでは紫外線対策にオススメのグッズをご紹介します。

フィンガーレスグローブ

薄手のフィンガーレスグローブは紫外線対策に有効です。腕全体を覆ってくれるため着用するだけで紫外線を防ぐことができます。

ハイキング用のフィンガーレスグローブは通気性や吸水性に優れているものが多いので、涼しく快適な着用感を得ながら紫外線の対策ができるのでオススメです。

サングラス

実は「目」も日焼けをすることはご存知でしょうか。

老眼や目の病気である白内障は紫外線の影響を受けることが分かっています。

そんな目に入る紫外線をカットするにはサングラスを着用するのが良いでしょう。

スポーツやアクティビティ用のサングラスもありますが、普段使いできるようなデザインのものでも全く問題ないので、1つ持っておくのがオススメです。

まとめ

まとめになります。

今回は【夏のハイキングの持ち物は?熱中症対策や紫外線対策グッズ】ということで、夏に行うハイキングにおける対策や準備物についてご紹介いたしました。

熱中症のメカニズムを知ったうえでの対策やなってしまった場合の対処法などぜひご参考にしてみてください。

また熱中症対策、紫外線対策グッズについてもいくつかのグッズをご紹介しましたので、ぜひ取り入れてみてください。

今回の記事は以上となります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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