節分で厄年の人が豆をまく理由と「厄払い」、「厄除け」、「厄落とし」の違い

節分は、春分の前日である2月3日に豆をまいて邪気払いをする年中行事です。

年神様のご加護を受け、より強力な邪気払いの効果をもたらすため、年男・年女が豆をまくのですが、厄年の方が豆をまく理由は異なります。

節分で厄年の人が豆をまく理由は何でしょうか。

また、厄を避けるために行われる「厄払い」、「厄除け」、「厄落とし」という言葉も聞きますが、違いはあるのでしょうか。

調べてみましたのでご紹介したいと思います。

節分で厄年の人が豆をまく理由


節分で厄年の人が豆をまく理由は、厄年は人生の節目となる年で、一年を通じて体調や環境が変化しやすく、病気や事故にあいやすいなどとも言われているので、その大きな厄を払うために豆をまきます。

現在も、厄年には災厄から身を護るために神社やお寺へ参拝し、厄払いや厄除けの祈願をしてもらう風習があります。

「厄払い」、「厄除け」、「厄落とし」の違い

「厄除け」、「厄払い」、「厄落とし」は、厄年に関する行事の名称で、それぞれ違いがあります。

厄払い

「厄払い」は自分の邪気や穢れを払うために、神社で祈願や祈祷を受けることです。

厄年でなくても行うことができます。

厄除け

「厄除け」は、主にお寺での祈願祈祷のことで、邪気が寄り付かないようにするなどの予防的な意味合いがあります。

厄年でなくても行うことができ、自身や家族に良くないことが起こっている場合でも行うことができます。

厄落とし

「厄落とし」は、厄を祓い落とす行事のことで、身についた厄を品物に付着させて祓い落とします。

日頃から身に付けている物をわざと落として捨てる地域もあり、断捨離なども厄落としに含まれます。

厄払いをするタイミング

厄払いは、元旦から2月3日の節分までの間に行う方がいいとされていますが、節分を過ぎたらやってはいけないという決まりもありませんし、厄払いはどの神社やお寺でも365日いつでも受付していますので、自身の好きなタイミングで行えます。

また厄払いや厄除けは、人生の節目や自身の不調が続くような時に受けても構いません。

厄払いに行きたいけれど、どうしても時間がとれない場合は、郵送で厄払いを行ってくれるお寺や神社があり、祈祷済みのお札を郵送してもらうことも可能ですので、検討してみてもいいかもしれません。

厄年にしてはいけないこと


心身や周りの環境に変化の多い厄年には、新しいことをはじめたり、大きな変化になることは避けた方がよいとされています。

ストレスの大きい行動をする

厄年は心身のバランスを崩しやすく、ストレスの影響が特に出やすいとされているため、厄年に引っ越しや転職などの大きな行動は避けた方が良いとされます。

引っ越しの予定があるのでしたら、余裕を持ったスケジュールを設定して、引っ越しの手順や必要な手続きを早めに済ませて、少しでもストレスなく準備を進めた方が無難です。

厄年を意識しすぎる

厄年になると不安に感じるかもしれませんが、厄年は日本に古くから伝わる風習ですので、科学的な根拠があるわけではありません。

意識しすぎて厄年自体がストレスとならないように気を付けましょう。

不健康な生活をする

厄年に限ったことではありませんが、睡眠時間を削ったり、暴飲暴食を繰り返すなどの不健康な生活は心身に悪影響を及ぼします。

健康的な生活を意識し、厄年でも心身の不調を避けるようにしましょう。

まとめ

厄年は人生の節目となる時期ですので、体調や環境が変化しやすく、病気や事故にもあいやすいなどとも言われていますので注意が必要ですが、厄年ではなくても自身の不調が続くようであれば、神社やお寺で厄払い・厄除けをしてもらうのもいいかと思います。

節分で豆まきをして厄を落とし、健康に気をつけながら厄年を前向きな気持ちで過ごしましましょう。

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